スマートパチスロ4機種を〝ガチ〟レビュー

2022.09.28 / 連載

《スマートパチスロガチレビュー》

1990年にCR機がリリースされて以来、望むか望まないかはさておき、パチンコホールは特殊な遊技機の導入をしていくこととなる。遊技機だけではなく設備変更も必要とされる...

《スマートパチスロガチレビュー》

1990年にCR機がリリースされて以来、望むか望まないかはさておき、パチンコホールは特殊な遊技機の導入をしていくこととなる。遊技機だけではなく設備変更も必要とされる状況もあってか、業界全体でスマートパチスロへの注目度が日に日に高くなっているように感じる。

9月12日以降、そのスマスロ4機種の実態が判明してきた。普段私が寄稿している新機種評価とは別に、今回は各機種の詳細を掘り下げた内容でお届けしていく。スペック数値はぜひ通常連載の機種評価で確認してもらえればと思う。

関連記事:スマスロ第1弾の4機種に評価A機種登場!?選ばれたのは、アノ機種だ!

まず、先日の記事でも触れことだが、S機もL機も同じ6.5号機だ。現状の内規ではスマスロになったからといって、機械性能が大きく変化するものではないことをまず認識しておくべきだろう。たしかに、有利区間ゲーム数の制限がないことでゲーム性の幅は向上すると思われるが、注意すべき点が2つある。

それは、
・設定変更で差枚情報がクリアされるということ
・シミュレーション上では“IN枚数30,000×仮出率①96%=1,200枚”程度の性能ということ
である。もちろん実営業が公表された出率通りになるわけではないが、一日最低設定で遊技した所でこの程度である。差枚放出性能に過度な期待をするのは控えた方が良いだろう。

本稿ではそうした前提を踏まえた上で、良い点とそうではないと感じた点を機種ごとにレビューしていきたい。


『Lエリートサラリーマン鏡』(パオンディーピー/大都)

≪総合評価≫

吸い込みに応じて本機最強トリガー発生確率が上昇する(※どの程度かは現時点では不明)という点はスマスロならではといえるが、スマスロである意味はそこまで感じない。ただ、良い意味で「番長」をしている機種である。

5号機「忍魂」からいまだ続いている、RUSHフローのトレンドである「ゲーム数上乗せ」タイプがスマスロ4機種では唯一となり、率直に4機種の中では一番良いデキだと感じる。冬季賞与があり季節指数が高い年末商戦に合わせたリリースも、他機種に比べて導入が遅い分良いリスクヘッジになっていると言える。

設定 初当り確率 RUSH確率 出玉率
設定① 1/273.1 1/698 97.6%
設定⑥ 1/189.6 1/464.6 114.9%

 

Lエリートサラリーマン鏡の詳細な評価はこちら(別ページへ遷移します)

 


『L革命機ヴァルヴレイヴ』(三共)

《総合評価》

コイン単価、MY値、万枚突破率などが高いことが最大のセールスポイントの機種ではあるが、単価・MY値の高さは、吸い込みがキツい仕様ならば高くなるのが当然だ。こうしたRUSH天井非搭載のCZを繰り返すフローの機種は6号機でも多くリリースされてきたが、低ベース機にてリリースされたのは「ギラギラ爺夏」程度となっており、リリース台数が限定化されているため、一定の実績を残せたように感じてしまうトリックがある。

また、出玉性能が高いことは否定しないが、万枚突破率に関しては純増の高さによるものが大きいので純増3枚程度だった「GODシリーズ」と比較すると本質を見誤る可能性がある。低T1Y(72枚SET)の高ループ機と聞くと、「ガンソード」や「慶次武威」が浮かび上がり、実績が出し難くそうなスペックだと感じる。合わせて、あくまで主観による打感ではあるが、高純増の強みがメダルレスにより若干弱まっているんじゃないかと。とはいえ、スマスロのプロモーションの軸を担っている機種でもあるので、話題性は随一。初動の超稼働に期待の機種だ。

設定 CZ確率 ボーナス確率 RUSH確率 出玉率
設定① 1/277 1/519 1/1077 97.3%
設定⑥ 1/258 1/490 1/916 114.9%

 

L革命機ヴァルヴレイヴの詳細な評価はこちら(別ページへ遷移します)

 


『Lバキ』(オリンピア)

《総合評価》

本機は元々昨年10月にリリース予定であった機種であり、当時は6.2号機の内規で販売直前まで進んでいたものを6.5号機内規で各数値を上昇させたスマスロ仕様へとつくり直したものだ。スマスロである強みを生かそうと吸い込みをキツくすることで、有利区間リセット後のシームレス性能を高めたことになるが、これが良いのかはいささか疑問もある。向上した性能を体感するまでの道程が長く厳しいので、ユーザーが乗り越えられるかが不安要素となる。

実際にやっていることは6.2号機のシームレス機とさほど変わらないと感じてしまう。これは「ヴァルヴレイヴ」にもいえることだが、有利区間4000G以内に完結させるための吸い込みと放出のフローや、同じ2400枚を上限としたシームレス性能を有している点でいえば、“打ちやすさ”は圧倒的に現行6.5号の方が勝ってしまっているように感じる。無理くりにも感じる吸い込みをゲーム性や性能に転換したシワ寄せがあるように現時点では感じてしまうのは考えすぎだろうか。

設定 CZ確率 RUSH確率 出玉率
設定① 1/218.2 1/355.6 97.5%
設定⑥ 1/191 1/299.2 110.4%

 

Lバキの詳細な評価はこちら(別ページへ遷移します)

 


『Lリノヘブン』(山佐)

《総合評価》

適度に当選を繰り返すAタイプライクな仕様に加え、天国までのモード移行の仕組み、天国移行時の期待感、イメージしやすいトリガー役など、率直にスペックは非常に良いバランスの機種だと感じた。

吸い込みに頼るゲーム性でもなく、コツコツと持続させた上で獲得する一撃性能も非常にバランス良く仕上げたように感じる。ただし、コンテンツへの不安定さは否めない。そもそも5号機以降の過去シリーズ機を振り返っても、初動から高稼働した実績は皆無だ。液晶は搭載されているものの、沖スロ仕様となるので作動頻度的に非液晶タイプと変わらない。メダルレスとなり、30φのような沖スロを象徴するアイデンティティーが薄れてしまっている遊技機となるので、運用する場合は出玉表示機などを活用して回遊を促進させるなどのホールの一手間が必要となる。とはいえ、「チバリヨ」然り、パチスロはパチンコよりもコンテンツに依存せず、スペックによる実績積み上げが期待出来るので、過去の実績を覆してくれる可能性はあるだろう。

ただし、冒頭でも触れた通り、S機もL機も性能は大きくは変わらないので、沖スロ分野においてメダルの有無が稼働を決定づける重要なファクターとなる可能性があり、本機リリース後の12月には「もっとチバリヨ」や「沖ドキGOLD」のリリースが噂され始めているので、そうしたニューカマーのデキ次第では、優位性を保てないことも存分に考えられる。

設定 初当り確率 ボーナス合算確率 出玉率
設定① 1/252.9 1/117.5 97.5%
設定⑥ 1/202.9 1/96 107.3%

 

Lリノヘブンの詳細な評価はこちら(別ページへ遷移します)

 


さて、ここまでリリースが決まっているスマスロを1機種ずつレビューさせてもらったわけだが、それなりに長文となったため、全機種チェックしてもらえるツワモノがどれだけいるだろうか。

スマスロに関しては、単価やMY値などの数値も重要だが、その前にまずはパチスロとして面白いかどうかが一番なのだと、私自身も今回の4機種をレビューする中で再確認できたように思う。

「幼女戦記」はリリースが延期になってしまったが、12月は現行機も少なからず各メーカーが力を入れた機種がそろってきそうだ。さらに年明け1月にも現行機のタイトルが多いと聞く。となると、手放しで「これはすごいぞ!」と言いたいところではあるが、実際はスマスロに頼りっきりになる市場はまだ少し先になるような気がしてならない。

何はともあれ、機種単体の良し悪しだけではなく、このスマスロの話題性をなんとか推進力に変えて、業界活性化につながればそれに越したことはないと考えるホール関係者は私だけじゃないハズだ。

スマスロ, 新台
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333
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