【スマスロガチレビュー③】上位RUSH当選で「Lバキ」は有利区間リセット、純増4枚までのハードルは高め

2022.09.28 / 連載

『Lバキ』(オリンピア)

《フロー》

RUSHへはCZを経由するものとなり、CZへの契機比率はゲーム数テーブル7割・レア役3割。RUSH天井は「まどマギ」の〝穢れ〟にあたるネガティブポイントのMAX到達のみとなる。CZはRUSH期待度60%となるベル1STナビジャッジとなっており、初当り時に複数のVストックを獲得できる場合もある。

RUSHは純増2.3枚のAT。基本的に1SET20G(30G・50G・100Gが選択されることもある)をループさせるフローとなり、ループ率は25~80%となっている。

本機は上位RUSH抽選をSET連により目指す仕様となっており、10連到達で17%、20連到達で100%上位RUSHを賭けたCZへ突入となる。RUSH中はVストックを目指して進行し、特化ゾーンは約1/66.4で当選する。Vストック消化及びループ漏れ後には、前述した上位RUSH CZ抽選を受け、当選した場合は有利区間リセットが行われる。上位RUSH or下位RUSHを賭けた32GのCZへと移行し、約1/9.1で発生する1~8択の択当てに成功できれば上位RUSH獲得。上位RUSH期待度は約60%かつ失敗しても下位RUSHへ再突入と強い。

上位RUSHは純増が4枚まで向上し、ループ67% or 80%かつストック5個以上を有した状態でスタートする。下位RUSHと同様に、10連・20連で再度上位RUSH抽選を受けることが可能なシームレス機となっている。

《フロー評価》

「ヴァルヴレイヴ」同様にCZをゲーム数テーブルで目指すフローとなる。CZがベル1STナビジャッジとなっているのでナビは発生するが、まとまった出玉を放出する天井は非搭載。そして、有利区間リセットを非常に強いトリガーとしたシームレス機であり、RUSH期待値500枚は、それを含めた期待値となっている可能性もあり、最頻値としてはさらに低い枚数の可能性がある。

《射幸性評価》

吸い込みと吐き出しのバランス的に非常に差枚は蓄積されやすいが、本機は有利区間リセットを強いトリガーにしている。吸い込み分を放出することなくSET連がリセット条件となっているので、吸い込み性能が出玉に生きるとは感じにくい。ただし、一度有利区間リセット条件を満たしてしまえば、非常に強力なシームレス性能を発揮する。この点は射幸性が非常に高い。上位RUSH抽選発生自体のハードルと抽選自体の成功率を考慮すると1日1回(1台当り)も発生しない確率となる。

《総合評価》

本機は元々昨年10月にリリース予定であった機種であり、当時は6.2号機の内規で販売直前まで進んでいたものを6.5号機内規で各数値を上昇させたスマスロ仕様へとつくり直したものだ。スマスロである強みを生かそうと吸い込みをキツくすることで、有利区間リセット後のシームレス性能を高めたことになるが、これが良いのかはいささか疑問もある。向上した性能を体感するまでの道程が長く厳しいので、ユーザーが乗り越えられるかが不安要素となる。

実際にやっていることは6.2号機のシームレス機とさほど変わらないと感じてしまう。これは「ヴァルヴレイヴ」にもいえることだが、有利区間4000G以内に完結させるための吸い込みと放出のフローや、同じ2400枚を上限としたシームレス性能を有している点でいえば、“打ちやすさ”は圧倒的に現行6.5号の方が勝ってしまっているように感じる。無理くりにも感じる吸い込みをゲーム性や性能に転換したシワ寄せがあるように現時点では感じてしまうのは考えすぎだろうか。


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