【スマスロガチレビュー①】スマスロメイン機は「Lエリートサラリーマン鏡」に決まりか!?いい意味でサラ番ライクなゲームフローに注目

2022.09.28 / 連載

『Lエリートサラリーマン鏡』(パオンディーピー/大都)

《フロー》

RUSHへとつながるボーナス契機は、ゲーム数とレア役の2軸となり、滞在モードによって選択されるボーナスのゲーム数テーブルが異なるオーソドックスな番長仕様となっている。このため通常時は違和感なく、5号機「番長2」「サラリーマン番長」のように打てる打感を有している。

RUSHはボーナス中の抽選がメインとなり、RUSH期待値は赤7ぞろいで31%・青7ぞろいで81%と、シリーズ機の中でも青7の期待値が跳ね上がっている。RUSH中もモードによるゲーム数テーブル抽選とレア役によるゲーム数直乗せ抽選を行っているが、ゲーム数テーブルはボーナスではなく、おおよそ50G以上の後乗せが発生する特化ゾーンを含めた抽選となる。

《フロー評価:通常時》

通常時は「サラリーマン番長」でもあった自力CZへの突入が、弱レア役の弁当をメインに抽選される仕様となった。ちなみに突破時はRUSHではなくボーナスとなるので、「まどマギ」に非常に近い仕様となっている。内部状態に大きく左右される強レア役抽選とは別に、状態不問で当選を目指せるフローとしては悪くはない。

《フロー評価:RUSH時》

過去シリーズ機では、レア役でボーナスとゲーム数上乗せのW抽選をしていたが、本機ではゲーム数上乗せがメインとなる模様。L鏡では、このボーナス扱いとなる後乗せが非常に強いトリガーとなりそうだ。今まではボーナスゲーム中の7ぞろいによるゲーム数上乗せと出玉獲得をメインとしていたが、それが本機では大きいゲーム数の後乗せとなっている。

こうして後乗せで獲得したゲーム数が原資となって、次の後乗せ抽選のゲーム数テーブルを目指していく。W抽選ではなくなったことで、レア役による抽選がやや冷遇されているように感じるがうまく相殺できているようにも感じた。

ただし、RUSHの引き戻しCZ突入後のフローは少し不可解な点もある。

「RUSH突入時の10%」

「RUSHで500枚以上獲得した時の30%」

「RUSHで1000枚以上獲得した時の100%」

でRUSH終了時に引き戻しCZ抽選が発生するのだが、この時に消化ゲーム数も一旦クリアされてしまうのだ。本機は引き戻し抽選突入後に天井が334Gに短縮される点にも表れているように、基本的にはゲーム数テーブルへの期待値を募らせて消化をすすめていくゲーム性なのに、それがRUSH終了タイミングで進捗ゲーム数がクリアしてしまうとなると意味合いが変わってきてしまう。いくら有利区間リセット後のシームレス抽選にもつながる要素だとしても、これは不安要素といわざるを得ない。

《射幸性評価》

設定⑥の出玉率が114.9%と規則上の最高値を叩き出してはいるが、現行機を含めた6.5号機と比較しても一撃性に尖りまくった仕様ではなく、メイン機として幅広い層をターゲットした作りとなっている。大都特有の〝設定⑤らしさ〟は本機にもシッカリ残されていて、パチスロ本来の面白さである設定の妙味を感じさせる仕上がりは他メーカーにはないと言える。

《総合評価》

吸い込みに応じて本機最強トリガー発生確率が上昇する(※どの程度かは現時点では不明)という点はスマスロならではといえるが、スマスロである意味はそこまで感じない。ただ、良い意味で「番長」をしている機種である。

5号機「忍魂」からいまだ続いている、RUSHフローのトレンドである「ゲーム数上乗せ」タイプがスマスロ4機種では唯一となり、率直に4機種の中では一番良いデキだと感じる。冬季賞与があり季節指数が高い年末商戦に合わせたリリースも、他機種に比べて導入が遅い分良いリスクヘッジになっていると言える。


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