[本誌独自取材]アリーナ美女木店のアイドル店員 鳥喰栞織さんは辞めていなかった!(1)

2022.06.15 / ホール

アイドル店員としての 苦悩と新しい道への挑戦

フォロワー1.6万人を抱えるアイドル店員として活躍していた鳥喰栞織さんは、結婚を機に卒業ツイートをして話題となった。そのツイートから約2カ月。アリーナ美女木店には、彼女の姿があった……。


「どうも」と入室した青年は右手にカツラを持っていた

 ある日、PiDEA編集部の元に一報が入る。着信は三慶商事のやじお氏だった。やじお氏といえば、あゆちゃんまんのプロデューサーとして名を知られている人物だ。そんな氏から「ちょっと伝えたいことがあるから(アリーナ)美女木店に来てほしい」と頼まれ、別の日店に向かった。

 朝10時前に店に着いてみると、まだ開店前で人の気配はない。駐車場で右往左往していると、気配を察してやじお氏が外まで降りてきてくれた。

 事務所に通され、世間話をしていると、最近の若者らしい青髪の青年が「どうも」と言って部屋に入ってきた。この青年はTwitter上で鳥喰栞織・伊織の名前で活動しているうちの1人、通称「いお兄」の方だった。

 それはそうだ。栞織さんは3月31日を持って結婚を期に卒業するとツイートしていたのだからここにいるわけがない。

約1200件のいいねがついた卒業ツイート。2021年の4月にすでに結婚しており、「それから1年で区切りをつける」とTwitter上では報告されていた。

 しかし、手には茶髪のカツラを持っている。伊織氏はおもむろにカツラを被り、髪を整えていく。どこか見たことのある顔だ。座りながら現場猫の決めポーズ「ヨシ」を決める。その姿は鳥喰栞織さんそのものだった。

 ここでようやくやじお氏が口を開いて核心を語る。

 「実は伊織は栞織で、栞織はアリーナをやめていなかったんですよ」


双子設定として始動 そして卒業へ
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