[本誌独自取材]アリーナ美女木店のアイドル店員 鳥喰栞織さんは辞めていなかった!(2)

双子設定として始動 そして卒業へ

 あまりホールのTwitter界隈に明るくない読者にとってはよく分からない話だろう。それもそのはず、取材した記者自体もこの時点で状況がよくつかめていなかった。

 ここで改めて状況を整理する。アリーナ美女木店のTwitterアカウントが設立したのが2018年7月のこと。しばらくは「アリーナ美女木店男衆」として活動していたが、数カ月間どうにも伸び悩み、いつしか栞織さんが担当することになっていった。

 そこからは持ち前のSNSセンスでフォロワーを伸ばしていき、あゆちゃんまんに次ぐアリーナのアイドル店員として活躍するようになった。

双子の伊織はあくまで設定であり、Twitter運用も時折写真で登場するのも栞織さん本人の自作自演だった。男性のアイドル店員はいなかったし、その時はまだアリーナとしてもノウハウが蓄積されていたわけではない。「双子で運営したら面白いのではないか」というその場のノリで決まったようなものだった。

 ところが栞織さんは2022年3月1日に卒業を発表する。ツイートでは、「去年(編注※2021年)の4月に結婚を致しました(中略)これからを考え卒業させて頂くことになりました」と発表。そして3月31日の出勤をもって栞織さんとして登場することはなくなった。

 この卒業ツイートには、250以上ものリプライがあり、約1200ものいいねが押され、フォロワーはその卒業を惜しんだ。

 今回、双子が設定であったことを本誌に公開したのは、彼女の結婚がきっかけになったという。

 「引っ込みがつかなくなったわけじゃないです。旦那(当時彼氏)のこともあったし、素でいくのは抵抗があったんです。鍵垢でもなんでもないので、いろんな人に見られるわけじゃないですか。男装ならコスプレじゃないしいいかなって」(栞織さん)


卒業という言葉に込めた 真相を聞く
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