【新連載】Xのアルゴリズム天国ー変化の激しいSNS時代に。パチンコ業界に特化した運用参考書はいかがですか?ー

2026.01.26 / 連載

パチンコ業界でXを運用されているの皆々さま。ようこそアルゴリズム天国へ。
ここではX運用の研究者で生粋のスロッター「ネムさん」が案内人となって、X運用のヒントをお届けします。
日々プレッシャーと共に戦っているX担当者の皆さまが、どうか少しでも「羽を伸ばせますように」という願いを込めて……。

Xのアルゴリズムとは、ユーザーのタイムラインに表示する投稿を選び、その順序を決めるための仕組みである。厄介なことにこのアルゴリズムは頻繁にルールが更新され続け、ハックするのがなかなか難しい代物なのだ。

第1回

あなたのアカウントは

「会うたびに告白する人」になっていませんか? 

Xのアルゴリズムに詳しい 生粋のスロッター
長年パチンコ・パチスロに特化したブログやまとめサイトを運営。現在はマーケティングの経験を生かしながらXのアルゴリズムについて研究・発信している。
PiDEA新人編集部の佐藤ちゃん

PiDEA編集部佐藤(以下:佐):ネムさん! 今回は、連載第1回目ということで、ホールアカウントがまずは押さえておくべき基本的なポイントを教えてください!

ネムさん(以下:ネ):そうですね! まずは基本中の基本。「営業案内しかしないアカウントはNG」です。これは学校生活に例えると、自分がどんな人間かを相手に開示せず、会うたびにただ闇雲に「付き合ってください」と告白し続けている人と同じです。そんな人はなかなかOKをもらえないですよね。パチンコユーザーも同じです。

佐:それは……(苦笑)。たとえどんなにいい人だったとしても、知る機会がない限り毎回断られるのが目に見えています。もったいない!

ネ:そうなんです。もし仮にワンチャンあるとすれば、それは相手の興味を引けそうなもの、例えばディズニーランドのチケット(=イベント日や出そうな日)などを持っている時だけです。でもそれは毎日所持できないし、限界があります。だからこそ、恋愛と同じで普段から自分のことを相手に知ってもらい、興味を持ってもらう必要があるんです。 

 


アルゴリズム天国ポイント その1

「本当に見てもらいたい情報がある時は、その前にラーメンを食べに行くべき?!」

 

佐:とは言え、アタックする時はしないといつまでも関係は進展しないですよね。バランスやタイミングを図るのは慣れるまで難しいような……。

ネ:そうですね。日常投稿と営業案内のバランスは6:4~7:3くらいでいいと思います。アカウントを上手く活用できてきたなと思えたら、8:2でもいいくらいです。人気のホールアカウントは、例外なく営業案内以外の個性的で人間味のある投稿をたくさんしている印象です。タイミングで言うと、もし翌日の営業案内をたくさんの人に表示させたいとなれば、今日の日常投稿を「見てもらえる投稿」にしてアルゴリズム上の表示確率を上げておくのが正解です。これは、今日の投稿に「いいね」をしてくれた人のタイムラインには、「いいね」をしたアカウントの次の投稿が表示されやすくなるアルゴリズムがあるからです。

佐:なるほど。「見てもらえる投稿」とは具体的にどんなものが効果的ですか。

ネ:「見てもらえる投稿」は美味しい食べ物だったり、可愛い自撮りだったり、パチンコ店員あるあるの動画だったり、アカウントごとにさまざまだとは思いますが、迷った時や、まだ何が見てもらえるのか定まっていない場合は、「リプライをもらいやすい内容」を意識するといいですよ。リプがもらえたらリプ返して、またリプが返ってきて、と1つの投稿でたくさんコミュニケーションが生まれれば、より表示確率を上げられますし、自分のフォロワー外の相手のフォロワーへも広がる(タイムラインに表示される)可能性が高まります。今のXのアルゴリズムは「交流(リプライ)」が非常に重要視されるようになっているのでこれはかなり効果的です。僕の個人的なおすすめで言えば、ホールアカウントを見ている層は男性比がまだまだ高いと思うので、男性陣に刺さりそうなラーメンだとか揚げ物だとか、女性のアカウントだったら可愛い自撮りを上げるとかね。いわゆる王道的な、そういったものを上げるのが結局いいんじゃないかなぁ。「SNSに上げるためにわざわざ食べに行くのはなぁ……」とは当然思うとは思いますが、それでもやっぱり翌日の営業案内の効果をより上げるため(=仕事)だと思ってラーメンは食べに行くべきだし、グラコロが発売開始されたらたら食べに行くべきだし……と思いますね。ちょっと大変ですけどね(笑)。そうしていく中で徐々に独自の投稿スタイルを確立してファンが増えていったり、お店の営業に直結するようなSNS運用を身に着けていくのがいいと思います。

佐:最終的に目指すべき「営業に直結するようなSNS運用」というのは、ホールアカウントにとってはかなり気になるところかと思うのですが、ネムさんから見て「このアカウントは上手く営業に直結させてるな」と思うアカウントはありますか。

ネ:日常投稿が面白かったり、ユーザーとの絡み方や返しが上手くてファンの多い有名店長や、営業案内の投稿でも人を集める書き方が上手い店長は言わずもがな、某女性のホールアカウントは、お店の「景品」だったり「自動販売機」だったり、個人の魅力だけではなく、お店の特徴や魅力をネタとして上手に日常投稿に取り入れてるなと思いますね。やっぱり自撮りばかりだと、単純に可愛い女の子として追っかけるという魅力しかなくて、来店につながるかと言われると結構難しい部分がありますからね。 

 

 

アルゴリズム天国ポイント その2

「ネガティブは損をする?

さようならTwitterの時代」 

佐:「交流(リプライ)」以外に今のXのアルゴリズムで重要視されているポイントはありますか。

ネ:今年の11月頃にXのアルゴリズムがまた大きく変わったと言われていますが、大きな変更点としてX全体でネガティブな属性を嫌う傾向が強まっているというのが挙げられますね。

佐:……それってつまり、「辛い」「悲しい」みたいな言葉がXのアルゴリズムで弾かれやすくなったということでしょうか(涙)。

ネ:いや、大元の投稿にネガティブな言葉がある分には問題ないと思われます。現に、皆さんもネガティブな内容のポストがバズっているのを今もよく見かけるかと。例えば「こんなことがあって最悪~」のような不幸話や、ニュース系のアカウントから投稿されるネガティブなニュースだって変わらず流れてきますよね。そうではなくて、悪口や喧嘩を吹っ掛けるといった、大元の投稿自体が他人を攻撃するものだったり、他人からのネガティブな反応を誘発するような投稿はアルゴリズム上でかなり損をする(=伸びにくい)ということです。要は自虐は良くても、他人に矛先を向けるのはリスクが高いんですね。そういった投稿はブロックや通報につながり、それが多いとX側からの評価を下げることに確実に響いてきます。そうなるとアルゴリズムで優遇されることが難しくなってしまうんです。

佐:つまり炎上させて伸ばすような手法は難しくなってきている、ということでしょうか。

ネ:そうですね。とはいえ、事故的な炎上はまだまだありますし、意見の相違による炎上はむしろアカウントを知ってもらういいきっかけになるのでその場合は例外だとは思いますけどね。

佐:な る ほ ど 。な ん だ か 本 当 に「Twitter」ではなくなったんだなぁと(笑)。Twitter時代って、実生活では言えないうっぷんやネガティブな感情を吐き出すって場所っていうイメージが強かったので。

ネ:ああ、それは言えてますね。XになってTwitter時代のそういった側面は削られ、世界観としては一般社会に近づいていってるんじゃないかな。近年、一般社会でコンプライアンスや人間関係が見直されているように、Xの中でもそれを適用させましょうという方向性になってきているんです。一般社会では良しとされないようなコミュニケーションを、「Twitterの中ならいいでしょ」みたいな使い方をされてきた人も多いかと思いますが、Xに変わってからは「一般社会でダメなら、Xでもダメだよね」という世界になってきている、というと分かりやすいでしょうか。Twitter時代はTwitter時代での「良さ」がやっぱりあったとは思いますけどね。寂しさもありますが、Twitterの時代のやり方にはさよならを告げないといけないのかもしれません。

  

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