セントラルディーボのアカウントなのに名前を公開せずにインプを伸ばし続けるアカウントの言えない話

2024.02.24 / 連載

PiDEA編集部(以下略編):Bサイドでは島国★購買部のY部長とO君にお話を伺って行きます。

Y部長(以下略Y):O君(以下略O):よろしくお願いします。

編:アカウントの開始タイミングが2023年9月となっているんですが、SNSに乗り出すにはちょっと後出しなのかなと思うんですが、どういった経緯でスタートなさったんですか?

Y:セントラルディーボグループとしては、公式アカウントを一応昔からやってはいるんですよ。ただ公式感が出過ぎていて、自由な発言ができず、アカウントのフォロワーも全然いないんです。さらには首都圏や関西などと比べると高知県って情報感度が低いんですよね。

:公式アカウントって扱い方が難しいですよね。ホールアカウントであれば色濃いキャラクターで影響力をもって集客につなげたりもできますが、公式ならばどこに目標を定めるのかとか……。

Y:おっしゃる通りです。もちろんSNSありきの時代なのは会社でも分かっていて、なんとか弊社でもできないかと上から依頼がきまして……。ただホールからも発信できる情報は制限があるじゃないですか。しかもSNSに力を入れることのできる人材も限られている。何か話題性を生み出せないか。じゃあ機種の中身についてならどうだ。ということで、白羽の矢が立ったのが私たちということです。

:SNSの運用に抵抗みたいなものはなかったんですか?

Y:まったくなかったです。むしろ私自身はもっとSNSに力を入れるべきだと感じていました。

:今や、あって当たり前のツールですもんね。とはいえ、アカウントからセントラルディーボのアカウントってことが分かりにくくないですか?

Y:どうせSNSを運用するなら企業色を極限までなくしたかったんですよね。パチンコ・パチスロが好きなユーザーのアカウントとして他のみなさんにみてもらいたいんです。だから我々が運用してるのも上層部しか知らないです。

:となると今回これが明るみに出るわけですが、そこは問題なし?

Y:全然オッケーです。

:購買部という実務や、部長とOさんの関係は本当に上司と部下の関係なんですか?

Y:多少脚色がありますが、本当です(笑)。普段は台のスペックの計算だったり、データ分析をしたりしてるのでほとんどXの延長線上にお仕事があるようなイメージです。

:どの台をどれだけ買うとか決めたりもするんですか?

O:分析した機種の資料を営業部長に渡して決めることもありますし、私たちで台数を決めることもあります。

編:「これはしてやったぜ!」みたいなスペックを紐といてヒット機種を当てたことってありますか?

Y:私からこれは話した方がいいですね。失敗談からでもいいですか?

:失礼ですが、本当に聞きたかったのはそっちです(笑)。

Y:(笑)。あれは今でも忘れない、1番最初で最大の失敗なんですが、初代牙狼が絶対にコケると予測して1台も買わなかった時ですね。結果はご存知の通り、大ヒット。会社にはすごい損害を与えてしまいました。そこから選定の方法をすべて変えていったことは今でも鮮明に記憶してます。

:初牙狼ですか。それはかなり痛い失敗でしたね。それにしても購入ゼロはかなり思い切った決断ですね。

Y:かなり手痛い失敗でしたが、その経験を生かして一発当てた台もあります。それが初代「CRビッグドリーム」です。MAX機の方のスペックをみた時に「これはいける」と思って全国で確か1500台くらいしか売ってなかったんですが100台買いました。もちろんそんな台数ですから近隣のホールに導入店舗がなく、導入時は群を抜いて稼働が取れましたね。

:O君の方はどうでしょうか?

O:僕もそのノウハウをY部長から教えていただいているのでそれなりに当ててますね。パチスロなら「カバネリ」でしょうか。パチンコなら「ユニコーン」「Re:ゼロ鬼がかり」とかですかね。

:どれもメイン機種をになった台じゃないですか。すごいですね。ちなみにどうやって選定していくのでしょうか。

Y:そこは企業機密です(笑)。

:そうですよね〜。アカウントに2人のキャラクターいることは分かりますが、ポストはどちらかが担当しているですか?

O:機種系は僕を中心に担当しています。

Y:私の方が飯テロとか、趣味の日常系ポストですね。

:機種のポストってかなり詳しく解析情報とか、考察が記載されてますよね。あの情報ってどういう出どころなんですか?

O:試打の際にメーカーさん直で質問している内容や共有いただいてる情報になります。きわどい情報に関しては監修にも出しているので、全面的に信頼いただける内容になっています。

:ほほ〜。かなり優良な情報発信アカウントになっていると。インプ数もかなり高いですね。

Y:私たち、インプをSNS活動する上でもっとも重視しているんですよね。フォロワーの大小を問わず、影響力を持つことを目標にしているんです。

:影響力を持った先に何を見据えているんでしょうか。

Y:私たちのSNS活動を通して業界を盛り上げていきたいんです。言葉にするとすごく漠然としていますが、イメージでいうと「ヴァルヴレイヴ」がいい例です。ホール導入されてから、1年以上経過していますが、今グングン稼働を上げていますよね。この動きって影響力を持った演者さんとか、ユーザーさんの発言によって左右されていると思うんです。さらにホールがそのムーブメントに乗っかる形で推し機種として打ち出した結果、ユーザーの熱がそこに向かっていると思っています。私たちも影響力を持って機種にムーブメントを起こしていきたいんです。

:確かに機種の情報だったり面白さがSNSを通じて稼働を伸ばしていったように思えます。

Y:「そんなのインプ数稼ぎじゃん」なんて冷たい言葉も飛んでくることもありますが、継続的に高インプを叩き出して、数年かけてそういった影響力をもっていきたいですね。

:ホームランバッターというよりはむしろアベレージヒッターというですかね。さて、最近のポストは…っと。32万!?十分ホームランクラスじゃないですか!!

Y:いえいえ、まだまだこれからです。

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