タイラベストビートのオリジナルキャラ「ワンダーエージェント」が「そろ谷のアニメっち」とコラボ!
2025.06.04 / ホール福岡を拠点に展開するホール企業「ワンダーランド」を運営するタイラベストビート。同社のオリジナルキャラクター「ワンダーエージェント」の新プロジェクトが始動した。背景には、業界における若年層の接点強化と、自社ブランドの再定義がある。新プロジェクトは、登録者100万人超えの人気YouTubeアニメ「そろ谷のアニメっち」とのコラボレーションによるショートアニメ化だ。
そもそものきっかけは社長の〝推し〟から
この斬新なプロジェクトが動き出したきっかけは、タイラベストビート代表の平本光氏が「そろ谷のアニメっち」のファンだったことにさかのぼる。代表自らコンタクトを取り、「何か一緒にできないか」という思いからスタートした。打診に対し、クリエイター・そろ谷氏側も前向きに反応。そこから企画は急ピッチで進み、2025年6月1日からのYouTube配信開始を目指してアニメ制作が始動した。
目的は「再ブランディング」と「次世代ファン層の獲得」
「ワンダーエージェント」は、今よりも厳しかった当時の広告宣伝規制の中でどのようにしてワンダーランドのアピールを行うのか? という課題に対してさまざまな意見や案の中からパペット風キャラクターとして13年前に誕生。

それぞれのキャラクターに第一線の有名声優を起用し、九州各県でTVCMや販促展開を行ってきた。しかし現在では、YouTubeやSNSといったテレビ以外のメディアの台頭もあり、特に若年層が「ワンダーエージェント」に触れる機会が減少していることから、アニメコンテンツによる新たな訴求手段として本プロジェクトが注目されている。
制作サイドのディー・エル・イーは、「日清焼そばU.F.O.」のCMやローソンとのコラボ、農林水産省の案件など、話題性の高い作品を多数手がけてきた実績ある会社。そろ谷のアニメっちの世界観を生かしつつ、ワンダーエージェントのキャラたちを現代の若者が共感できる形でリプロデュースした。
アニメのテーマは「挑む、新しい、未知にチャレンジする」
スパイエージェントの【ワン・ダン・タイラー・ララ】が、鬼瓦本部長の指示を受けてスパイ活動を行う設定だ。変装・潜入・ハニートラップなどスパイらしいミッションを軸にしながら、彼らの“どこか抜けた”キャラ性がコミカルに描かれる。
ストーリーは、そろ谷節の効いた〝ちょっと毒舌・だけど爽快〟なテイストを重視しながら、パチンコ業界とキャラが直結しすぎないような工夫もされている。
展開はYouTubeを中心にショート動画やグッズも視野
アニメは6月1日より隔週日曜日の配信で計6話制作・公開される予定。さらに、ショート動画版に編集されたクリップも随時アップロードし、若年層が日常的に目にするSNS空間でのタッチポイントを増やしていく。
また、グッズやノベルティ展開も企画されており、視聴だけでなく「手に取れる体験」への導線も用意されている。店舗内でもパネル展示や販促物として活用し、視覚的なキャラクター訴求を図る予定だ。
今回のプロジェクト全体の費用は、制作費と広告費を含めても九州の地方法人にとっては、かなり思い切った決断といえる。
実際、この投資の背景には、プロモーションとしての即効性以上に、「企業としての姿勢」を打ち出すという強い想いがあるという。「常に変化を恐れず、新しい取り組みを仕掛け続ける法人でありたい」—その言葉通り、今回のアニメ化も単なる広告の枠を超えた、企業理念の体現といえるだろう。
業界の未来へ九州からの挑戦
現在はYouTubeでの展開を主軸としているが、今後の展望としてはTVerでの動画配信や、Instagram・TikTokといったプラットフォームへの広がりも検討されている。特にTikTokやInstagramといった若年層の主要SNSでの発信は、今後の業界におけるプロモーションの鍵になるだろう。
九州に本拠を置きながら、全国レベルのブランディングに挑戦するタイラベストビート。その姿勢は、全国のホール企業にも新たな刺激を与えるに違いない。

ショート動画はこちら↓
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