バズりと炎上の境界線、見極めたいSNS運用の効果(2)

2023.03.13 / その他情報

もしも晒し屋が暴力団関係者だったら?

先月号でもお伝えしたがパチンコ業界人はTwitterが大好きで、非常に利用者が多い。だからこそ、情報発信ツールとしてTwitterを重宝している人が多いのだが、炎上ネタインフルエンサーのような存在がある以上、運用は慎重さが求められる。

飲食店ではないため、たとえアルバイト従業員が不適切な投稿をしたとしてもいきなり閉店にはならないかもしれないが、風営法上のリスクも存在する。さらにいえば、パチンコホールは飲食店と同等かそれ以上に客との信頼関係が必要なビジネスであるから、炎上からのイメージダウンというのは、うまく回避するリテラシーを持ち合わせていないとダメージをモロに食らってしまう。前述したように「晒し屋とつながっているホール」のような噂がかけ巡ること自体、パチンコホールにとっては非常にリスキーなことであると思うべきだろう。

ケースとしてはまだ確認できていないが、仮に警察庁が指摘するように暴力団関係者が運営する晒し屋と取引してしまった場合、そこから抜け出すのは難しいだろう。取引を即刻停止する旨を伝えれば、「関係性をバラすぞ」などと脅されたり、店舗の前で妨害行為を行われたりすることもあり得る。「それがいやなら取引を続けましょうや。それが一番の解決策ですよ」などと持ちかけられたら、もう断ることなどできず窮地に追い込まれてしまう。

炎上で客数減から閉店のリスクもある

炎上することで来店客の中で悪い噂が駆け巡ると、閉店という事態に陥る可能性もゼロではない。目立てば良いという安易な考えは危険だ。

 拡散はあくまで手段 履き違えると炎上リスク

と、少し話が横道にそれてしまったが話を戻そう。アカウントを開設して、何もリスクのない無難な情報だけを発信し続けていれば炎上はしないが、簡単に拡散はされないし、思ったような成果にはつながらない。だからこそ、バズる仕掛けを持っている、「晒し屋」「演者」「メディア」など、影響力のある第三者に拡散を依頼するというビジネスモデルが成立している。しかし、拡散するのはあくまで手段である。目的は拡散された結果、広告宣伝の効果を高め業績を上げていくことである。ここを履き違えると、不適切とか、不謹慎とか、炎上上等のリスクを犯してしまうのだ。

Twitterで「副業」「打ち子」と検索すれば、怪しげな「情報商材の購入」へ誘導するようなツイートは多数出てくるし、中には「ルフィ事件」のような闇バイトへ誘うような書き込みも散見される。業界をあげて健全化推進を掲げているが、いまだ詐欺まがいのツイートが点在しているのが実情だ。幸いなことに、パチンコ業界向けには、つい最近「さくらコンプライアンス委員会」というものも開設された。警視庁OBメンバーが立ち上げた組織で、業界の健全化を後押しするべくコンプラにまつわる情報共有や教育セミナーなどを行っていくという。外部の力も利用しつつコンプライアンス意識を高めてほしい。

パチンコ関連情報の側には怪しげなツイートも点在 

パチンコ関連の書き込みや情報を検索すると、「副業」や「打ち子募集」「情報商材販売」など怪しげな書き込みも目立つ。こうしたダークな情報と関連付けられないようにしていくのも業界にとって必要だろう。

 

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