6.5号機(仮)がもたらした変化、パチスロ市場が盛り上がったワケ

2022.08.23 / コラム
 

6.5号機(仮)導入により変化した市場とこれから

今回は、普段とあるホール法人機種選定者として新機種の評価などをお届けしている私SH@CKが、6.5号機の登場によって大きく市場が変化した要...

 

6.5号機(仮)導入により変化した市場とこれから

今回は、普段とあるホール法人機種選定者として新機種の評価などをお届けしている私SH@CKが、6.5号機の登場によって大きく市場が変化した要因と、これから市場に起きる変化を予測する2部構成で特別コラムお届けしたいと考えている。今ホールで起きている変化を改めて言語化することで、これからを予測する力を養っていただければ幸いだ。


6.5号機(仮)とはなんのことか?

さて、まずはあまり耳慣れない「6.5号機(仮)」という表現について説明させていただく。

本来6.5号機というのは、パチスロの出玉制限をMY2400枚から差枚2400枚にすると同時に、MY1万9000枚を発動条件とするコンプリート機能も含めた内規の緩和であり、この2つはセットとなるはずだった。

しかし、6.5号機の持込が開始されたのが2022年1月17日であり、この時点ではまだコンプリート機能を含めた技術上の規格解釈基準は整備されていなかった。草案から承認、日程調整など正式な基準で持込開始となった4月22日まで約3カ月間の時間を有した。この間に持ち込まれた機種が本稿で表現するところの6.5号機(仮)である。当然仕様が固まっていなければ機械に搭載することはできない。

つまり、6.5号機(仮)は、出玉制限は緩和されているが、コンプリート機能は非搭載というスペック的に恵まれた仕様なのである。

4月22日以降に持ち込まれた機種は、パチンコ・パチスロ問わずコンプリート機能が〝標準装備〟となった。9月リリース予定の「S BIG島唄-30」にはコンプリート機能が搭載されており、正式な6.5号機のリリースはこれから本格化していくだろう。

この6.5号機(仮)のはじまりを振り返ると、導入開始は6月からだった。「Sキャッツアイ」「Sシリウス」に関してはコンテンツ的にもスペック的にも市場に大きなインパクトを残すことは叶わなかったのは皆知る所だろう。

まぁ「Sキャッツアイ」については、パチスロ団体である日電協の理事長メーカーであるオリンピアが、内規緩和(変化)一発目を取りにいくのはある意味で既定路線だ。前述したように、コンプリート機能搭載機の初リリースも然り、スマートパチスロ一発目も同社の「Lバキ」が濃厚となっている。私自身、こうした〝お約束〟はデモンストレーションの一環程度にとらえているので、そこまでシビアに結果を求めるべきではないとも感じている。

それよりも重要だったのは、7月上旬にリリースされた「犬夜叉」「カバネリ」「アクエリオン」の3機種だった。これらの6.5号機(仮)の持つ高い出玉性能は、今までの6号機を過去のものとするかのごとく頭角を表し、市場は大きな転機を迎えることとなった。


6.5号機(仮)の登場はなぜパチスロ全体を盛り上げたのか?

パチンコとパチスロの総遊技時間は、随分前からパチスロがパチンコを上回っていた(※参考:DK-SIS白書によると2020年の4円パチンコ遊技時間は2時間19分、2021年は2時間22分。2020年の20円パチスロは3時間14分、2021年は2時間57分)。

旧規則機の段階的撤去で5号機が徐々にシェアを減らしていく中、パチンコはスペック的に優遇され続けた結果、S⇒P工事などによりパチスロ市場は徐々に縮小・衰退。ついには2022年2月の旧規則機完全撤去で、長年優位性を保ってきたパチスロの総遊技時間はパチンコを下回る結果となった。

時期により少々差はあるものの、6月まではパチンコとパチスロの差は開く一方という様相が続いていた。しかし、7月に入ると状況は一転。季節変数的にも高貸が上昇する時期にパチンコは伸び悩み、パチスロは大幅に上昇する結果となった。パチンコとパチスロの総遊技時間はいずれも旧規則撤去頃の2月と近似値となり、8月現在では再度パチスロがパチンコを上回りそうな勢いだ。

5号機撤去以降、諦められていたパチスロ市場が、瞬発的にではあるが、ここまで飛躍した要因を私なりに述べていきたい。あらかじめ弁明しておくが、明確な根拠はなく、あくまで私見としてお読みいただきたい。

まず一番は、「ユーザーがそもそもパチスロを打ちたがっていたのではないか」ということだ。

2月から8月にかけて、半年間で落とし続けてきたパチスロ市場を3機種合わせてたった3万台程度でめくりかえることはあまり現実的ではない。にもかかわらずパチスロ全体が好調だったのは、6号機の性能では楽しむことができずパチンコに転向した元パチスロユーザーが多少なりともパチスロに目を向けるきっかけがあったからではないかと。そして、その復元しようとする力に大きく影響を与えたものが6.5号機というキーワードに他ならないというわけだ。

今となっては、業界としては手痛い敗北で終わってしまった夏の参議院選も副産物になったかもしれない。業界団体が行った意識調査では、内規緩和が行われた際のユーザー理解度は全体的に低く、内容を理解している人の割合は全体の半数程度。そんな中、風営法議連の重要性を説くために発信された内容は、眉唾なものも多かったが6.5号機の性能を認知させるには十分な役割を果たしたものと思われる。ホール現場でも、今まであまり目にしなかった内規緩和系の店内訴求を、多くのホールで見かけるようになった。

1年で最もパチスロ稼働が跳ね上がる7月7日に、目玉となれる6.5号(仮)機がリリースされたタイミングも良かった。さまざまな意見があることは承知しているが、「犬夜叉」が高射幸性機として規制されたラインの出玉2万枚を超えた報告など、さまざまなものが噛み合った結果が、この夏のパチスロ復活の兆しとなったといえよう。


このパチスロ市場の盛り上がりは持続可能なものなのか

6.5号機(仮)により大きく活性化したパチスロ市場だが、もっと視野を広げてパチンコ業界全体で見れば衰退期であることには変わりはない。4号機時代に全盛期を迎えたが、出玉性能は下がり続け、スマホやSNS、YouTubeなど新しいテクノロジーが普及して以降は、個人が自由に使える可処分時間をそれらのサービスと争い、負け、斜陽産業状態がずっと続いている。

そんな時代に乗れない業界だ。機械性能が多少向上した程度でユーザー人口が増加につながるわけもなく、むしろ伸びた分野があれば、バランスを取るシーソーのように下降する分野も顕在化してくる。

その1つが前述した通り、稼働上昇期に伸び悩んだ高貸パチンコだ。非常に多くの新機種がリリースされたお盆だったのにもかかわらず厳しい結果となり、繁忙期が去った反動によるパチンコ低迷を否応なく体感する状況がくるだろう。また、今までパチスロ市場を牽引してきた6.2号機の多くは、6.5号機(仮)の影響をマイナスに受けることになった。新規ユーザーを増やしたというよりは、店内の移動がパチスロ好調の要因となっていたため、楽観視することはできないということだ。

……厳しい話が続いたが6.5号機(仮)が持つポジティブな要素も考えていこう。

6.5号機(仮)の性能が市場に大きな影響をもたらした要素は、大きく以下の2点に尽きる。
・今まで投資した分が返ってこない可能性が高い6号機の悪い印象の払拭には大いに役立った
・その吸込む分を打たせるゲーム性が有利区間ランプの非報知により跳ね上がった

前述した2万枚などの結果についても吸い込み+差枚によるものではなく、有利区間移行時にチャンスとなるゲーム性によるものだ。むしろ1万枚程度ならば稼働さえあれば今までの6号機でも多くの機種がリリース直後で確認されている。

6号機は2018年からリリースされ始めた。6.5号機になった途端に2万枚のラインが見え始めたのは偶然などではなく、内規などでは記されていない性能があるからだろうと推察している。その辺は以前寄稿した「2022年4月22日持込開始規格解釈基準」記事でも触れている点もあるので、未読の方は確認してもらえればと思う。


と、今回は6.5号機(仮)が市場にもたらした変化(過去)を大まかではあるがお届けした。
次回は6.5号機が与える市場予測(未来)を近日中にお届けできればと思う。

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