「番長3」撤去間近、ZEROになって生まれ変わる後継機をホールはどう使いこなすべきか?

2022.01.06 / 連載

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#228


今週の紹介機種は「S押忍!番長ZERO」
2022年1月30日導入開始予定
メーカー:パオンディービー
目標:全国30,000台予定

 


2021年は規則改正にむけ準備を進める1年となった。いよいよ2022年は旧規則機撤去状況の精度が問われる年になる。

冷えに冷え込んだパチスロ市場にも6.5号機やスマートパチスロと、性能向上を期待できる明るい話題が舞い込んだ。また業界と世間、行政との向き合い方にも変化が訪れそうだ。

すでに業界が好転する兆しをみせているが、2022年も関係者さまへ助力できるようにさまざまな角度から情報発信をしていきたい。


ホールのメイン機種として活躍した「番長3」もいよいよ1月末で撤去を迎える。後継機としてリリースされる「番長ZERO」には、番長シリーズファンをホールに留めることに期待したい。


スペック

基本スペック
設定 初当たり確率 出率
設定1 1/246.0 97.6%
設定2 1/239.4 98.7%
設定3 1/224.0 101.5%
設定4 1/207.8 105.3%
設定5 1/193.7 109.1%
設定6 1/179.5 113.0%

 

通常・AT仕様
50枚ベース 約35G
タイプ 左1ST/AT
AT仕様 押し順AT・約2.7枚/G
擬似ボーナス抽選 周期抽選・レア役・フロー比率周期 3:レア役直撃 1
周期モード詳細

通常モード:平均到達ゲーム数120G・天井ポイント760PT、チャンスモード:平均到達ゲーム数55G・天井ポイント260PT、特殊モード:平均到達ゲーム数95G・天井ポイント460PT

擬似ボーナス仕様 30G:前半パート20Gで7揃い期待度UP・後半パート10G7揃い
RUSH期待度 赤7時:約45%・青7時:76%・REG時:20%
RUSH仕様 多段階RUSH&ポイントテーブルボーナス抽選
RUSH期待値 約630枚
憤怒システム 対決敗北時などに蓄積されるポイントとなり、
規定値蓄積後のボーナスでRUSH確定
天井仕様 通常600G+前兆でボーナス当選

 

高ベースAT機で発売される本機は、通常時は押忍ポイントを貯め擬似ボーナスを目指すゲームフローだ。周期システムを搭載し、小役や特殊役で1Gあたり約3ポイントを獲得。規程ポイントの到達で対決演出が発生する。そして擬似ボーナス当選のジャッジを行う流れだ。周期モード毎に対決期待度が変化し、1周期目・4周期目はモード抽選が優遇されているなど狙いどころがある。

擬似ボーナスは、3種類の告知タイプから選択が可能。前後半でパートが分かれており、前半20GはRUSH突入を賭けた7揃い期待度を上昇させるパートで、後半10Gで7揃い抽選を行っていく。

RUSH突入期待度は画面の帯色で確認できる演出となっており(青で1/40、緑で1/20、赤で1/15)、10G間にRUSH突入抽選が行われる。

メインRUSH「頂ROAD」は純増2.7枚の30G+αのATで、通常時と同様にポイント獲得でボーナスを目指すフローだ。

RUSH中のポイント特化ゾーン「頂CHARGE」が今回の新要素となり、この特化ゾーンは約1/19で抽選されRUSH突入時に最低1回は保証されている。

ポイント特化ゾーン中は毎ゲーム押忍ポイントを獲得していく。1SETあたりのゲーム数は10Gだが、消化中にレア小役が成立することで「頂CHARGE」のSETストックを行う。特化ゾーンを継続させつつポイントを加算させることが本機のロング継続には不可欠だ。

さらに、4の倍数SET時に発生する「鉄拳制裁クラッシュ」で、2種のポイント特化ゾーンを抽選する。規定ポイント数で前兆を経て対決が発生。ポイント天井は999PTとなり、ポイント特化ゾーン中はポイント天井までボーナス当選しない。


演出


本作の機種名は「ZERO」としてナンバリングされている。番長3の続編ではなく今までのシリーズの過去を舞台としており、これまで主人公であった「轟金剛」の祖父にあたる「轟鋼鉄」が主人公だ。

演出そのものはシリーズを踏襲したキャラと演出で構成されているのでシリーズファンは抵抗なく打つことができる。ポイントによる発展演出は「番長3」のベルカウンター対決そのものだ。

筐体にはお馴染みの可動液晶2枚に加え、右上部側面に「バシコン」という衝撃センサーを搭載。本機のコンセプトが昭和時代ということもあり、「故障を叩いて直す行為」にちなんで、実際にユーザーに役物を叩かせる演出も存在する。またバシコンは番長シリーズならではの隠しタッチ機能も多数搭載している。

 

ポイント


訴求ポイントは「コンテンツ&スペック」だ。メーカーの強い意志でほかの新機種との同時期リリースに合わせることなく導入を迎える。本機を最大限に活用するために、もっとも重要なのは「番長3」から「番長ZERO」へ誘導する訴求をすることだ。

また、「6号機番長シリーズ初作品」という点でアプローチすることも重要である。一方、6.0号機である「番長ZERO」は、すでに導入された6.1号機や6.2号機に劣る点も存在する。初当り時には必ずRUSH高確率へ移行することなどは「打ちやすさ」に特化した点である。これらを訴求しニーズを高めていくこと作業を行っていきたい。

 


冒頭でも触れた通り、2022年はパチスロ市場が息を吹き返す可能性がある。パチスロ市場が衰退した現状でも市場全体の売上40%弱、粗利30%強を有している。パチスロ活性化の流れに迅速に対応することは自店だけではなく、パチスロ業界全体の発展にもつながる可能性を認識しておきたい。

早ければ6.5号機はGW前にリリース開始となっているので、準備だけはしておいて欲しい。

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