上司をコントロールするポイントはこんなところにありますよ

2019.12.03 / 連載

毎月第一火曜日更新】第103回 三浦真理恵のモテる処方箋

皆様こんにちは!株式会社kaikaの三浦真理恵です。

前回のお悩み(「指示だけ上司」に感じる雑に扱われている感)に対して、「私の上司も同じです!」「信頼の証かもしれないなんて思ってもみませんでした…」という声をたくさんいただきました。

そんな中で、「私たち部下側から、何かできるアクションはありませんか?」という前向きな質問も多くありましたので、いくつかできることをお伝えします。

 

  • 積極的にコミュニケーションを取りに行く。

と簡単に言っても、そんな上司に対して部下側から接点を増やすのはなかなか簡単ではありませんよね。それでも、です。上司部下のコミュニケーションが十分でない場合、業務に関係のある最低限の会話しかしていないことがほとんどです。話す機会が少なければ少ないほど、様々な誤解やすれ違いが発生してしまいます。

ほんの少しからで良いのです。たとえば1日1回、なんてことない会話を振る。「コンビニ行くけど何かいります?」などの声をかけてみる。たとえば週に1回、休憩時間を被らせてみる。たとえば月に1回、複数人でもいいから一緒にランチをする。など、できそうなところから小さな接点を増やす工夫をしてみてください。

 

  • 上司の特性を理解し、立ち回る。

上司を観察してみると、ペースや特性がわかってくると思います。

例えば、思い立ったらすぐやらなきゃ気が済まないタイプの上司の場合、思い付きでコロコロと言うことが変わったりもします。その場合、指示されたことに対してまずはさっとラフを書いて見せてみる。その上で、方向性を再確認してから本腰を入れて作成する。

例えば、「あとで見とくわ」ばかりの上司の場合、「今5分だけお時間よろしいですか?」と言って手を止めて話を聞いてもらう体勢を作る。

例えば、なんでも「了解」しか返ってこない上司の場合、「こっちとこっち、どっちが良いと思いますか?」と選択肢を出す。「もっとこうした方が良いと思うのですが、どう思いますか?」と意見を仰ぐような聞き方をする。

例えば、気分屋の上司の場合、「午前中は機嫌が悪い」「他社の方との打ち合わせの後は表情が明るい」等の傾向を見つけ、より機嫌が良さそうなタイミングで話しかける。

など、「上司をコントロールする」くらいの気持ちで立ち回ってみてください。

 

  • 思い切って自分の気持ちを伝えてみる。

面談の機会があれば面談で。なければ、「話したいことがあるから時間を作ってほしい」とお願いをしてみてください。「話したいことがある」と言われれば、誰でも少しはソワソワするもの。部下に時間を作ってほしいと言われて、何も気にならない上司はいないはずです。

そこで、雑に扱われている気がすることや、そんな対応が悲しいこと、モチベーションが下がってしまうことなどを伝えてみるのも一つの手です。

意外と、上司は何も考えていなかったりします。全部「了解」なのも、雑に感じる対応も、全て無意識の可能性も大いにあるのです。

誰だって、エスパーではありません。人の考えていることを察するなんて無理な話。いくら言葉を尽くして伝えたとしても、伝えたいことを100%相手に届けるのは難しいのです。だからこそ、自分の感情にぴったりくる言葉を探すこと。そしてその言葉をちゃんと、相手に伝えること。そうすることで、「そんな風に受け取ってたの?!」と上司が驚くケースも少なくありません。

 

  • 上司を追い抜く。(くらいのつもりでやる。)

もちろん時間はかかりますが、上司と同等の立場もしくは上司よりも上の立場になってしまえば、振り回されることは少なくなります。

そのためにも、絶対に腐らないこと。反抗的な態度を取らないこと。やる気をなくして業務を疎かにしてしまわないこと。愚痴ばかりこぼさないこと。が大切です。これらをしてしまうと、上司からの評価は下がり、昇進は遠のいてしまいますし、上司との関係性も悪化してしまいます。

もちろん配置換えや異動を待つのもありですが、上司を追い抜くくらいの気持ちで取り組んでいけば、おのずと成長スピードも速くなるでしょう。

やるべきことをきちんとやって、自信が持てることを増やすこと。そうやって前向きに取り組んでいけば、おのずと立場も人もついてくると私は信じています。

 

 

どれか一つでもかまいません。できそうなことから、勇気を振り絞ってアクションを起こしてみてください。すぐかもしれないし、時間がかかるかもしれないけど、きっと、何かしらのリアクションが返ってくるはずです。

 

 

 

 

 

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(著者プロフィール)
株式会社kaika 代表取締役 三浦真理恵
https://kaika-bp.jp/

2009年株式会社パック・エックスに入社。営業・新規事業の立ち上げ・組織改革支援・研修講師を経て2014年5月に独立。「ひとりひとりが輝く組織づくり」をモットーに、パチンコ店・飲食店・広告代理店・ITコンサルティング会社等での研修を行っている。内定者・新入社員研修をはじめ、接客研修、チームビルディング研修、モテ上司研修、ビジ女研修、接客手話研修など、幅広い研修を展開。

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