「指示だけ上司」に感じる雑に扱われている感

2019.11.05 / 連載

毎月第一火曜日更新に変更しました!】第102回 三浦真理恵のモテる処方箋

皆様こんにちは!株式会社kaikaの三浦真理恵です。本日はこんなお悩みが届いています。

Q、上司が雑です。指示された仕事に関して成果物を提出しても「ああ、了解」「あとで見とくわ」「そこ置いといて」ばかり。それ以前に指示された仕事の進捗を報告しても「了解」ばかりで、ふとした時にまとめて修正や新しい指示が飛んできます。忙しいのもわかりますが、その割にはスマホでゲームをしていることもしばしば。私は召使じゃない!と言いたくなりますが、会社自体は好きなので辞めたりしたくはありません。どうかその上司に届くように、何か言ってください。(30代・女性・管理職)

 

A、「指示だけ上司」ですね。上司歴が長くなったり、部下の人数が増えていくと、いつの間にか増えている「指示だけ上司」。

自分が部下の頃は「こんな上司にはなりたくない」と思っていたのに、無意識のうちに、無自覚のうちに、こんな上司になっていることもしばしばあります。

 

もしかしたら、上司としては信頼の証なのかもしれません。「あいつに任せておけば安心だ」「しっかりやりきってくれる」そう思っているからこそ、何も言わないのかもしれない。

でも、その「信頼」が伝わってなかったら?

今回の場合、上司部下間のコミュニケーションが十分に取れているとは思えません。相互信頼や相互理解がない上で、最小限の言葉でやり取りをしてしまっては「どうでもいいことをやらされている」「雑に扱われている」と感じるのは当然のこと。部下はどんどん離れて行ってしまいます。

 

部下にポンポンと仕事を振るのは誰にでもできることです。「最終的にまとめてチェックすればいいや」は上司自身だけの都合。その後修正等がある場合、時差も発生しますし、部下にとってはイレギュラーな時間配分になってしまいます。

 

本来上司は、

・部下一人ひとりがどれくらいの仕事を抱えているのか

・一人ひとりの仕事量が適正かどうか

・ペース配分や進捗が適正かどうか

・それぞれに任せた仕事の期日

を把握し、進捗と成果物に対してフィードバックをする。必要ならば調整する。

という役割を担ってほしいところ。

 

部下自身も、自分が抱えている仕事量が適正かどうかなんてわかりません。時間が足りなければ自分の効率が悪いせいだと思い、頑張るしかない場合もあります。

「言われたことは黙ってやる。だってそれが上司の指示だから。」そんな一見従順な部下がいたら、上司は楽かもしれません。でも、そのせいで部下がどれだけの時間と体力と精神を消耗しているか、想像してほしいのです。

 

部下の時間は、上司の時間ではありません。

部下が自身の力を発揮できる環境を整えることも、上司の仕事です。

 

上司の皆様は今一度、「どんな上司になりたかったか」を思い出してみてください。「どんな上司が理想の上司か」その要素を書き出し、現状の自分と比べてみてください。無自覚だったところを自覚するのが、理想の上司への第一歩です。

 

 

 

 

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(著者プロフィール)
株式会社kaika 代表取締役 三浦真理恵
https://kaika-bp.jp/

2009年株式会社パック・エックスに入社。営業・新規事業の立ち上げ・組織改革支援・研修講師を経て2014年5月に独立。「ひとりひとりが輝く組織づくり」をモットーに、パチンコ店・飲食店・広告代理店・ITコンサルティング会社等での研修を行っている。内定者・新入社員研修をはじめ、接客研修、チームビルディング研修、モテ上司研修、ビジ女研修、接客手話研修など、幅広い研修を展開。

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