検温も、消毒も、空き台清掃も、間引きも、とりあえずのポーズでは意味がありません(三浦真理恵)

2020.07.07 / 連載

第110回 三浦真理恵のモテる処方箋

皆様こんにちは!株式会社kaikaの三浦真理恵です。

高温多湿の日々が続き、マスクによる熱中症が増えてきそうですね。厚労省のHPでは、熱中症予防として下記を呼び掛けています。
・屋外で人と十分な距離(少なくとも2m以上)が確保できる場合には、マスクをはずしましょう。
・マスクを着用する場合には、強い負荷の作業や運動は避け、のどが渇いていなくてもこまめに水分補給を心がけましょう。
・周囲の人との距離を十分にとれる場所で、マスクを一時的にはずして休憩することも必要です。

とはいえ、上記条件下でもマスクを着けていないとすごい目で見られることがあるのも事実です。また、先日百貨店に行った際には、テナントやカウンターに行く度に消毒をされ、まるで自分が菌になったような気分になりました。その結果、多くのテナントが入っている商業施設からは自然と足が遠のき、必要最低限の買い物しか行かない日々が続いています。

置いてある消毒液で自ら消毒をするのと、入口でスタッフさんに消毒液をシュッとされるのとでは心証が違います。入口だけならまだしも、テナントに入る度、コスメカウンターに行く度、両手にアルコールをシュッとされるのは、多少なりともストレスが伴います。

しかし、安心と不快は隣り合わせなのかもしれません。「徹底」を求めるのであれば、人が一人一人にシュッとするしかない。この新しい生活様式とやらにいつか慣れる日が来るのだろうか…とモヤモヤと考えております。

ホール様の場合、入口での検温や消毒は人が行い、お手洗い付近や休憩所、喫煙所付近、通路には消毒液を置いていると思います。

検温も、消毒も、空き台清掃も、間引きも、とりあえずのポーズでは意味がありません。業種問わず、きちんとしているお店もあれば、適当なお店もあります。適当なお店に関しては「これ、意味ある…?」といった声も多く出てきています。だからこそ、「とりあえずこの流れを徹底して」という指示ではなく、「スタッフとお客様の安心安全を守るためだからきちんと徹底しよう」という声掛けが必要です。

それに加えて、スタッフのマスク交換や手洗いうがいのための小休憩を少し増やせると良いなと思います。「マスク交換?」と思いましたか?体感している方も多いと思いますが、マスクは肌が荒れます。原因は、摩擦とムレと乾燥。

マスクをしていると保湿されているように感じますが、そのマスクの中は高温多湿で雑菌が繁殖しやすい環境です。ホール内を走り回って汗をかく場合は尚更です。そして、マスクを外すと今度は水分が一気に蒸発します。その際に肌の水分を奪ってしまうので、肌が乾燥するのです。

肌が乾燥すると、表面のバリア機能が低下するため細菌やウイルスが侵入しやすくなります。この悪循環により、口唇ヘルペスができやすくなったり、湿疹が起こりやすくなります。化粧ノリも悪くなりますし、肌のザラつきの原因にもなります。ですから、できれば勤務の間に1回はマスクを交換できると良いと思います。また、退勤時には勤務中に付けていたマスクは捨てて、新しい物に取り換えられると尚良いでしょう。

マスクを交換できない場合は、マスクの内側にガーゼを挟んで使用し、そのガーゼを交換するのも良いと思います。ティッシュを挟むと眼鏡が曇らないという方法もあるようです。

荒れるのは、顔だけではありません。空き台清掃用のアルコールでも手荒れを引き起こすものがありそうです。少しでも、手や肌への負担を軽くしてあげるために、そして、感染予防のためにも、こまめに手洗いができる環境をつくれると良いなと思います。

人数もマスクも、限りある中で営業しているのは重々承知の上です。しかし、肌荒れや手荒れは、想像以上にモチベーションに影響します。マスクを変える数十秒、手洗いうがいの数十秒、の捻出が、明るい未来に繋がると信じて。ぜひお願いいたします。

 

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(著者プロフィール)
株式会社kaika 代表取締役 三浦真理恵
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2009年株式会社パック・エックスに入社。営業・新規事業の立ち上げ・組織改革支援・研修講師を経て2014年5月に独立。「ひとりひとりが輝く組織づくり」をモットーに、パチンコ店・飲食店・広告代理店・ITコンサルティング会社等での研修を行っている。内定者・新入社員研修をはじめ、接客研修、チームビルディング研修、モテ上司研修、ビジ女研修、接客手話研修など、幅広い研修を展開。

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