ちょっと待って!その写真SNSにアップして大丈夫!?(三浦真理恵)

2020.03.03 / 連載

毎月第一火曜日更新】第106回 三浦真理恵のモテる処方箋

皆様こんにちは!株式会社kaikaの三浦真理恵です。

本日は、最近増えてきている店舗のSNS公式アカウントに関してです。

 

「各社どうやって担当者を決めているのか」「なんとなくやってきているけど、特にルールがないままで大丈夫なのか」「どんなルールが必要なのか」「予算をかけているか」「個人的なSNSも何か制限をした方がいいのか」などなど、いろいろなボヤキや悩みが聞こえてきているので、基本と共におさらいしていきたいと思います。

 

まずは、リテラシーに関してです。

そもそもリテラシーとは、「読み書きする能力」という意味の言葉です。最近では、「ネットリテラシー」や「メディアリテラシー」という言葉と共に浸透してきました。「ある特定分野の事象や情報を正しく理解・分析・整理し、それを自分の言葉で表現したり、判断する能力」という意味として使われています。

「正しい情報を判断し、選び出して活用すること」がメディアリテラシー。ネットのメディアに関することや「ネットを正しく利用するための能力」をネットリテラシーと言います。

 

SNSは今や、情報収集ツールとしてなくてはならないものになっています。バズったり、炎上したり、デマが拡散されたり……良くも悪くも。

だからこそ、ネットリテラシーを意識的に習得する必要があります。仮にネットスキルが高いからと言って、ネットリテラシーが高いとは言い切れないのです。

 

 

次に、マナーに関して。

たとえば、セミナーのスライドを勝手にスマホで写真を撮ってSNSに載せる行為。

これは明らかにマナー違反ですよね。前提として「撮影・SNS掲載大歓迎」の場合は問題ありません。「撮影禁止」と明確に言われているにも関わらず、そのような行為をするのはルール違反です。そして、セミナー中にカシャカシャと音を立てて撮影をする行為も、登壇者や他の受講生への迷惑を考えないマナー違反です。

写真には肖像権があり、セミナーの内容には著作権があります。勝手に写真を撮って勝手にSNSに載せることは、そのような権利の侵害に当たる可能性もあるので注意が必要です。

 

では、友人や家族・会社や取引先の方々との写真を勝手に載せる行為。

これが実は、一番のあるあるではないでしょうか。

そもそもネット上にアップされるということは、どこの誰にでも見れる状態になるということ。とくにその投稿が公開設定だった場合、その写真がどこかの知らない誰かの目に触れるということであり、極端な話、その写真が海外のアダルトサイトに貼られる可能性すらある、ということです。

飲み会や懇親会・遊びに行った時の写真をSNSに載せるのはよくあることです。しかし、きちんと毎回全員に許可を取っている人はどれくらいいるでしょうか?

SNSのタイムラインを眺めていて、目を瞑っている人がいる写真や、微妙な瞬間を切り取った写真を掲載している人を見ると、「あ、これ許可撮ってないんだろうな」と思ってしまいます。他者の微妙な写真を勝手に自分のSNSに載せる。そしてその人の何百人何千人の友達の目に触れる。「この人と会ったらそのリスクがあるんだな。」とすら思います。

その日その場に参加していることが、第三者に伝わっても問題のない人ばかりではありません。その場にいることには問題はないけれど、ネット上での顔出しを嫌がる人もいます。

たとえ友人限定公開にしていたとしても、それは「そのSNS上での友人」という話。その友人の誰かがスクショを撮って他の場所に掲載する可能性もゼロではありません。

 

 

このように、まずはSNSを活用する上での基本を知ることが大切です。

ちなみに、何かネガティブなことが起こった時、マナー違反な投稿をした時、Twitterは炎上しやすいですが、facebookは静かにドン引きされていることが多いです。

何かが起こった時「悪気はなかった」では済まされません。むしろ、悪気のない悪が一番の悪ということもあります。

 

基本を知ったところで、次回は企業のSNS運用に関してお伝えします。

 

 

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(著者プロフィール)
株式会社kaika 代表取締役 三浦真理恵
https://kaika-bp.jp/

2009年株式会社パック・エックスに入社。営業・新規事業の立ち上げ・組織改革支援・研修講師を経て2014年5月に独立。「ひとりひとりが輝く組織づくり」をモットーに、パチンコ店・飲食店・広告代理店・ITコンサルティング会社等での研修を行っている。内定者・新入社員研修をはじめ、接客研修、チームビルディング研修、モテ上司研修、ビジ女研修、接客手話研修など、幅広い研修を展開。

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