パチンコホールにとって、SNSはユーザーにリーチするためにもはや欠かせないツールとなり、「Twitter」「LINE」「instagram」「TikTok」と運用の幅はあまたに広がっている。そんな中で、フォロワー数や、インプレッションが伸び悩んでいる運用担当者も多いのではないだろうか。そこで今、高い発信力を目指すにはうってつけの新しいSNSサービスが開始された。それが「Threads」(スレッズ)だ。
7月6日の午前8時よりサービスが開始されたThreadsは、Facebookやinstagramを展開するMeta社よりリリースされており、Twitterに対抗するためのSNSとなっている。今回はこのThreadsの利用方法や、利便性、今後のパチンコ業界への影響などを予測する。
「Threads」の登録方法
Threadsの登録方法はかなり簡単だ。instagramのアカウントをすでに持っている場合はアカウント連携でサービスの利用が可能。インスタのプロフィールの同期が可能で、1から入力しなくても済む。
Instagramのアカウントを持っていない場合は新規でinstagramのアカウントを作成する必要があり、Threadsだけの利用はできないようだ。しかしメールアドレス、パスワード、アカウント名の登録など簡単な登録開始できるため、特段大きな手間にはならないだろう。
「Threads」にできること、Twitterとの違い
ここで、TwitterとThreadsとTwitterの性能を比較してみよう。
Threads | Twitter (無料版) |
|
文字数 | 500文字 | 280文字 |
写真 | 10枚 | 4枚 |
ハッシュタグ | なし | あり |
モバイルアプリ | あり | あり |
WEBブラウザ | なし | あり |
国内アクティブユーザー | 不明 | 4500万人 |
参考値 | 利用者人数 |
3300万人 | |
2600万人 | |
TikTok | 1700万人 |
Twitterへの対抗を目的に作られたSNSとだけあって、投稿文字数や添付できる画像・写真の枚数は大幅にTwitterを上回っているものの、WEBブラウザの利用はできない。また、今朝リリースされたため、現在のユーザー数は不明だが、今後、instagramのユーザーがすべて流入すれば3300万人が利用することになる。
Threadsのタイムライン上に表示されるアルゴリズムは不明だが、インスタのフィードをベースに考えると、興味関心層を中心としたリーチが可能なはずだ。となると、投稿したスレッドの滞在時間、返信、いいねが重要になってくる。現在、複数のアカウントからタイムラインを確認しているが、ほぼ似通った投稿が表示される傾向にある。これはまだアカウント上で何に関心があるのか最適化されていないためだと思われる。
ユーザーインターフェースはTwitterの改良版と言えるほどに使い勝手が良い。一方で、投稿時系列と平行してタイムラインが表示されていない点はかなり不便である。Twitterで言うところのおすすめタブでのタイムラインのような表示のされ方になっている。他のユーザーの意見をみてみると、見知らぬ人の投稿が雑多に表示される点に不便さを感じているようだ。
現在、Threadsのユーザー層はインスタグラムからの流入が多いためか、かなりアーティスティックなユーザー属性を持っており、写真や動画の投稿だけではなく、イラストの投稿が多く目につく。これに対して、パチンコ・パチスロユーザーがマッチするかがThreadを使い続けるか否かを左右するだろう。
サービスリリース開始直後ならば、新しさやに人は集まる。しかし、使い勝手はほぼTwitterと同じなのでユーザーの好みや既存のコミュニティを重視した動きも見ていく必要がある。しかし完全新規のSNSで、高い発信力を持つことができれば、Threads内で、地位を確立することもできるはずだ。10時時点のだが検索欄「パチンコ」と検索するとアカウントはたったの3件。Threads内でインフルエンサーになるならばチャンスは今しかない。