Suncity Holdings フィリピン企業の子会社化を完了 Westside City Resorts World内開発計画

2020.01.13 / カジノ
2020-01-13

【海外ニュース】

1月8日、Suncity Group Holdingsは、フィリピンSuntrust Home Developers株式の51%取得を完了を発表。

2019年10月28日、Suncity Group Holdings(香港上場)は、フィリピンの国際IR計画Westside City Resorts Worldの共同開発に関する合意を発表。

Westside City Resorts Worldは、エンタテイメントシティの4つのIR計画の一つであり、Travellers International Hotel Group(Alliance Global GroupとGenting Hong Kongの合弁。Resorts World Manilaを運営)の計画。

合意は、
・Travellers International Hotel Groupが、フィリピン企業であるSuntrust Home Developersに一部用地をリース
・Suntrust Home Developersは、用地にメインホテルカジノを開発・運営
・Suncity Group HoldingsがSuntrust Home Developersを子会社化(株式51%取得), 第二位株主はMegaworld(株式34%取得)に
・メインカジノホテルの施設概要は以下の通り
– 5スターホテル。400室以上, スタンダードルーム平均面積34㎡以上
– カジノフロアは、おおむね400テーブル、1200スロット
– 駐車場960台

なお、マニラ首都圏の国際IR施設および計画は以下の通り。

<稼働中>
・ニューポートシティ マニラ国際空港隣接
 Resorts World Manila(Travellers International Hotel Group運営、2009年8月開業)
・エンタテインメントシティ
 Solaire Resort & Casino(Bloomberry Resorts運営、2013年3月開業、2014年11月Sky Tower拡張)
 City of Dreams Manila(Melco Crown Philippines Resorts運営、2014年12月開業)
 Okada Manila(ユニバーサルエンタテインメント、現地Tiger Resorts Leisure and Entertainment)=第一期投資額24億米ドル、2016年末開業
<新規開発>
・エンタテインメントシティ
 Westside City Resorts World Project(Travellers International Hotel Group)=Travellers部分の投資額12億米ドル、2020-2021年開業予定

Suncity Group(上場会社) ロシア 同地初IRのTigre de Cristal親会社の株式24.68%取得

4月23日、Suncity Group Holdings(香港上場)は、Summit Ascent Holdings(香港上場)の株式24.68%を取得することで合意したと発表。
取得対価は、7.18億香港ドル(約100億円)。取得先は、台湾の投資家。
Suncity Group Holdingsは、取得資金を、同社取締役会議長であるAlvin Chau氏による貸し付けにより確保する。

Suncity Group Holdingsは、2017年末にSummit Ascent Holdingsの株式3.29%分を取得しており、今回の取得により計27.97%を所有することになる。

Summit Ascent Holdingsは、ロシア・ウラジオストクにおける最初のIRであるTigre de Cristalの運営会社G1 Entertainmentの親会社(株式60%所有)。
なお、Summit Ascent Holdingsの事業は、Tigre de Cristalのみ。

以前、Melco Resorts & EntertainmentのCEOであるローレンス・ホー氏がSummit Ascent Holdingsの最大株主(2017年6月まで、27.71%を所有)であった。
2017年12月までに、ローレンス・ホー氏は、Summit Ascent Holdingsの全株を売却した。

TIGRE DE CRISTALの概要:
・最終投資額は約7億米ドル
・第1期の投資額は1億7,200万米ドル、ホテル121室、テーブル65台(VIP25台、マス40台)、スロット約800台。フル稼働時1,100人雇用
・第2期は2017年下期に着工、2019年下期に開業予定(2016年11月に投資額5億米ドルをコミット)
・第2期は10haのエリアに、ホテル、リテイル、MICEコンファレンス設備、飲食を拡充する。第二期の雇用創出は2,000名

TIGRE DE CRISTAL 2017年度(1-12月)業績:
・売上高HK$471mn、YoY46%増、調整後EBITDAはHK$174mn、YoY32%、株主帰属当期利益HK$14mn(前期はHK$2mnの赤字)
・毎日1,000人強が訪問。外国人、ロシア人をバランスよく集客
・訪問者数の7割はロシア人、3割は外国人(主に中国、韓国)。売上高の8割は外国人

 

ベトナム:Hoiana 40億ドルIR計画 2019年開業へ~Suncityマカオ営業権満期後の新規入札狙う

2018年4月20日、ロイターが、ベトナムのHoiana Projectの現地状況をレポート。2019年の第1期開業に向けて、建設作業が進展中。
開発投資額は、第1期が6.5億ドル、全体が40億ドル。

現地開発会社Hoi An South Developmentのエクイティ所有者は、Suncity Group Holdings(マカオ、ジャンケット)、ベトナム現地の投資・不動産業者VinaCapital、香港の投資業者VMS Investment Groupである。

Suncity Group Holdingsがリード役。Suncity Group Holdingsにとって、Hoiana Projectは、初のカジノ、IR開発計画となる。

Suncity Group Holdingsは、マカオにおける、カジノ・コンセッション満期(6社。それぞれ2020年、2022年に満期)後の新規参入を狙っている。ベトナムの大型実績を、その足がかりとしたい考え。なお、現在のところ、マカオ政府は、カジノ・コンセッション満期後の方針を決めていない。

なお、ベトナム政府は、一定条件をクリアしたIRにおいて、パイロットとして内国人の入場を可能とする方針。
Hoiana Projectは、その対象とはならない見通し。

パイロットは、その権益性の高さゆえ、ベトナム資本主体プロジェクトが優先対象となる可能性が高い。
北部クアンニン省Van Don Economic Zone(開発者:ベトナム Sun Group)、キエンザン省フーコック島(開発者:ベトナム Vingroup)が対象となる見通し。

なお、Suncity Groupは、北部クアンニン省Van Don Economic Zone計画に対するカジノ・マネジメントメント・サービス提供契約を締結済み。

Hoiana Projectの概要
・外国人専用カジノを含む統合型リゾート(IR)
・全体開発:投資額40億ドル、開発期間15-20年
・周辺開発まで含めて1,000haが対象
・第1期(2019年開業予定)
 開発投資額6.5億ドル
 ホテル、ショッピング、飲食、ゴルフコース、カジノ(テーブル140台)
 周大福の関連企業がホテル1,176室、ヴィラ100棟
・第2期(2023年までに開業予定)
 ラグーン、ウォーターパーク、第二ゴルフコース、エンタテインメント、ビーチリゾート追加
・周辺開発には、住民向け学校やスポーツスタジアムなど
・現地開発会社Hoi An South Developmentのエクイティ所有者
 Suncity Group Holdings Ltd(マカオ、ジャンケット)=34%
 VinaCapital(ベトナム、投資・不動産業)
 VMS Investment Group(香港、投資業)

 

Suncity Group(上場会社) 2018年度売上高123億円, 損失226億円~国際IR開発運営を視野

2019年3月29日、Suncity Group(上場会社)は、2018年度業績を発表。

Suncity Groupは、上場会社にジャンケット事業を含めていない(ジャンケット事業は、同名で非上場)。

Suncity Group(上場会社)の2018年度の売上高は、中国本土の不動産開発、旅行関連サービスがほぼ全体を占める。

Suncity Group(上場会社)は、国際的なIR開発および運営を主たる事業領域とする方針。大型プロジェクトの第一弾は、ベトナムのHoiana Projectであり、その開発会社Hoi An South Developmentの株式の34%を所有。

同社の主な事業セグメント:
(1) 施設開発。中国本土におけるオフィス、住居、リテイル
(2) 施設リースおよび管理。中国本土における住居、リテイル
(3) ホテルおよびIRコンサルタンシー
(4) 旅行商材の販売および代理店

同社の主な分野別売上高(2018年度売上高):
施設売却Sales of properties=RMB177mn
施設管理Property management services income=RMB76mn
旅行代理Travel agency services income=RMB77mn
旅行商材Sales of travel related products=RMB535mn
ホテルおよびIRコンサルタンシーHotel and integrated resort general consultancy services income=RMB20mn

株主帰属当期損益RMB1,459mn(226億円)の赤字。デリバティブの評価損RMB1,190mnが響いた。ただし、一時的項目を除く、経常ベースの損益も赤字基調にある。

2018年度(1-12月)業績:
・売上高RMB793mn,YoY46%増, 売上総利益RMB237mn,YoY30%増, 株主帰属当期損益RMB1,459mnの赤字(前期RMB197mnの黒字)
・円換算は, 売上高123億円, 売上総利益37億円, 株主帰属当期損益226億円の赤字

2018年度末(12月末)財務状況:
・ネット有利子負債RMB273mn(関連者・関連会社からの借入金を除く、)
・現金・銀行預金RMB927mn, 短期借入金RMB243mn, 長期借入金RMB442mn, 転換社債RMB515mn
・円換算は, ネット有利子負債42億円

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