IR導入を盛り込んだ新成長戦略を閣議決定/日本政府

2014.06.27 / カジノ

6月24日、新成長戦略「日本再興戦略 改訂2014」が閣議決定され、統合型リゾート(IR)の導入が明記された。IRが具体的な国の方針として盛り込まれたのは、国内のカジノ議論が始まって以来初めて。

「日本再興戦略 改訂2014」内の統合型リゾートの記載は、テーマ4-2「観光資源等のポテンシャルを活かし、世界の多くの人々を地域に呼び込む社会 」の「世界に通用する魅力ある観光地域づくり、外国人旅行者の受入環境整備及び国際会議等(MICE)の誘致・開催の促進と外国人ビジネス客の取り込み 」の一環として以下のように明記されている。

(以下、本文より抜粋)

統合型リゾート(IR)については、観光振興、地域振興、産業振興等に資することが期待される。他方、その前提となる犯罪防止・治安維持、青少年の健全育成、依存症防止等の観点から問題を生じさせないための制度上の措置の検討も必要なことから、IR推進法案(※)の状況やIRに関する国民的な議論を踏まえ、関係省庁において検討を進める。
※ IR推進法案:特定複合観光施設区域の整備の推進に関する法律案

先の国会でIR推進法案が審議入りしたことに続き、上記のように成長戦略にIR導入が盛り込まれたことで日本がカジノ解禁へ向け一歩前進したといえるが、依存症や治安悪化など課題を残しており、次期の国会での法案成立は依然として不透明といえる。

IR, カジノ, 成長戦略