500.com 内部調査委 法務アドバイザー起用を発表/免許失効で事業の大半が停止状態

2020.01.19 / カジノ
2020-01-19

【海外ニュース, 国内ニュース】

<内部特別調査委員会が法務アドバイザーを起用>
1月16日、500.com(ニューヨーク証券取引所上場)は、同社取締役で形成する内部特別調査委員会(Special Investigation Committee, SIC)が法務アドバイザーとして、King & Wood Mallesonsを起用したと発表。

内部特別調査委員会は、法務アドバイザーとともに、日本向けコンサルタントらが果たした役割、行為を調査する。

2019年12月25日、東京地検は、鄭希氏(コンサルタント 兼 日本法人役員)、紺野昌彦氏(前コンサルタント)、仲里勝憲氏(前コンサルタント)を逮捕し、違法な資金移動、国会議員への資金提供の疑惑を調査中。

<スウェーデン免許失効で事業の大半が停止状態>
1月8日、500.comは、主要な事業子会社であるThe Multi Group(マルタ)がスウェーデンの事業を一時的に停止したと発表。

eGaming licenseが満期が到来する中、更新できていないことが背景。同社は、スウェーデンeGaming当局と協議し、2月中にはサービスを再開したい意向。
免許失効と、日本向けコンサルタントらの違法行為疑惑との関係は不明。

The Multi Groupは、宝くじとオンラインカジノのサイトMultilotto.comを運営。同サービスは、ノルディック諸国を中心に展開。
同社は、2017年7月にThe Multi Group株式の93%を買収。買収対価は、EUR49.8 million(約61億円)。

The Multi Groupは、実質、500.comグループの唯一の事業会社であり、2019年3Qには売上高の99%を占有。スウェーデン事業は、売上高の61%を占める、最大の収益源。

同社の2019年3Q(7-9月)業績は、売上高US$1.4 million, 当期損益US$13.4 millionの赤字(売上高1.5億円,当期損益14.7億円の赤字 )。

500.com 違法資金移動・提供疑惑:12月31日, 特別調査委を設置~議長辞任,CEO職務停止

12月31日、中国500.com(ニューヨーク証券取引所上場)が、投資家向けリリースを発表。概要は以下の通り。

・取締役会は、内部特別調査委員会(Special Investigation Committee, SIC)を組成
・東京地検による同社のコンサルタント(兼 日本法人役員)1名および前コンサルタント2名による違法資金移動疑惑等を調査
・12月30日、陳旭東(Xudong Chen)取締役会議長が辞任。会社との紛争の結果ではない
・12月30日、潘正明(Zhengming Pan)CEOは調査期間中の職務停止を申し出、会社側が承認
・調査期間中、CTO、CFOがそれぞれ取締役会議長、CEOの職務を遂行

12月25日、東京地検は、鄭希氏(コンサルタント 兼 日本法人役員)、紺野昌彦氏(前コンサルタント)、仲里勝憲氏(前コンサルタント)を逮捕し、違法な資金移動、国会議員への資金提供の疑惑を調査中。

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