茨城県遊協理事長が発言「パチンコ業界は大きな転換期」。示された3つの課題とは?
2026.06.12 / 組合・行政茨城県遊技業協同組合は6月11日、水戸市内で第59回通常総会を開催し、全議案を原案通り承認した。総会では優良従業員表彰や社会福祉団体への寄付金贈呈も行われた。
冒頭あいさつで平文暉朗理事長は、パチンコ業界が「大きな転換期」にあるとの認識を示し、3つの課題を提示した。
一つ目は「市場構造の変化」。遊技人口の減少に加え、顧客の高齢化や若年層の遊技離れが進行。公営競技やオンラインサービスとの競争も激化しており、新たな顧客接点の創出が求められているとした。
二つ目は「社会的責任の重層化」。依存問題への対応、コンプライアンスの徹底、広告宣伝の適正化を挙げ、「業界の信頼性を左右する重要課題」と強調した。特に依存問題については、自己申告・家族申告プログラムの活用促進や従業員教育など、実効性ある取り組みの強化が必要とした。
三つ目は「経営環境の悪化」。物価高騰やエネルギーコストの上昇、人手不足がホール経営を圧迫している現状を指摘した。
こうした課題への対応として平文理事長は4つの重点項目。「信頼の維持」「依存問題への積極的な対応」「お客さま価値の再構築」「業界全体の連帯強化」を提示。
なかでも価値の再構築については、若年層やライトユーザーにも受け入れられる環境整備を進め、射幸性だけに依存しない娯楽としての魅力向上が必要だと訴えた。また、地域社会との共生や組合員間の連携強化を通じ、持続可能な業界づくりを進める考えを示した。
総会では組合員店舗で長年勤務し、ホールの繁栄と業界発展に貢献した優良従業員45人が表彰された。
総会後の祝賀会では、茨城県選出の衆議院議員・葉梨康弘氏があいさつ。オンラインカジノを「業界にとって大きな競争相手」と位置付け、対策強化の必要性を訴えた。また、「射幸性を高めるのではなく、技術介入による面白さを広げるべき」と述べ、「低射幸性でも面白い遊技機は作れる」としてゲーム性重視の遊技機開発に期待を寄せた。
こうした課題と解決策、そして葉梨氏の提言は、業界が「健全で身近な大衆娯楽」としての価値をどう再構築するかという共通テーマを掲げていた。
LINE





