「安心安全な遊技環境を」茨城県遊協が職域接種を実施

2021.09.02 / 組合・行政

茨城県遊協は遊技業組合として初めてパチンコ店従業員とその家族らを対象とした職域接種を実施する。

接種スケジュールは1回目が9月13日から9月19日、2回目が10月11日から10月17日(各日13:00~20:00)で、場所は水戸市泉町の中央ビル4F特設会場。予約枠は4000人分(8000回分)。

接種の実施に至った経緯について、同組合の李晃明副理事長がこう話す。

「6月17日の県遊協の総会後、新執行部による初の会議で新型コロナワクチン職域接種の実施することを決めました。理由は『組合員ホールで従事する従業員を守るため』と『感染が再拡大した際に、少しでも安心安全な遊技環境を提供するため』です。主な準備としては①接種希望者の集計とワクチン申請量の決定、②医療従事者の確保、③開催場所の確保の3点を進めてきました」

このうち接種希望者については、県内のパチンコ店舗数や従業員数、平均世帯数、などから約4000人と推定。医療従事者の確保については県内の医療関係の企業をあたり、うち1社から医師を派遣してもらえることに。また、開催場所については6月25日の申請し、即日受理された時点では、夏休み期間の学校教室を利用した会場設営の承認を得ていた(この場合1回目の接種は7月21日〜7月27日、2回目は8月18日〜8月24日予定)。しかし、国に申請が相次いだことや製造上の問題などによりワクチンの供給がどんどんずれ込んでいったという。

それにより接種対象者を見直し、県内のパチンコ店従業員関連だけでなく、新たに関連する企業や近隣の県遊協、業界団体に拡大。さらに地元の商工会議所と連携し、茨城県でのワクチン接種が加速するよう働きかけ、ワクチンを余すことなく接種できる体制を整えた。また、スケジュールの変更により、会場は学校教室から遊技会館、そしてより広い中央ビルでの開催に落ち着いたという。

写真は茨城県遊協の遊技会館

茨城県遊協, 職域接種, 李晃明副理事長