PiDEAWARD2024 各部門アワードが決定【好きな先バレ音部門】
2024.12.16 / その他好きな先バレ音部門
スマホとの相性や時代に合った遊技スタイルの影響も加わり、業界に新たな基準を打ち立てた結果
2024年、世はまさに空前の先バレ音ブームだった。発端になったのは2022年「P Re:ゼロから始める異世界生活 鬼がかりver.」に搭載された「先バレモード」。これがユーザーの間で大いにウケた。3000個大当りやSTの巻き戻しなどのギミックを搭載しており、そもそも出玉力に優れていた。「ポキューン」というSE1つに大量獲得をチラつかせた演出は天才的だった。
また、先バレを語る上ではずせないのが現代の「ながらプレイ」環境であろう。少し前まではあまり褒められた遊技スタイルではなかった「スマホを見ながらのプレイ」を、先バレ音の流行によりノーマルな打ち方に変えたのは大きなシーンの変化を起こしたといえる。何でもスマホを見ながらやるのが当然の現代のユーザーにとって先バレは都合が良く、そして出玉力の高さはすなわちポキューンの一鳴りのアツさに凝縮。「脳汁」に直結する先バレというギミックは、今の時代の機械性能・遊技スタイルの両面でベストマッチしていたのである。
なので最近は先バレモードが搭載されている機種はとりあえずそれを選ぶのが当たり前のようになってきており、メーカー側も半ば義務の如く、パチンコのみならずパチスロにおいてすら先バレモードに近い演出カスタムが可能な機種を次々と投入している。
そしてそんな時代の流れにあわせ、PiDEAWARD2024では「先バレ音部門」を開設。栄誉ある大賞に選ばれたのは、原点にして頂点の「Re:ゼロ(シリーズ)」であった。ちなみにこちらは得票数的には「Re:ゼロ(機種指定なし)」と「鬼がかり」そして「season2」がそれぞれ1〜3位を独占するというなかなかエキセントリックな結果になっていたが、ランキングの都合上これらは同じ「ポキューン」としてひとまとめに合算。というわけで初代大賞は2位以下を大きく突き放して「Re:ゼロ(シリーズ)」だった。

続いて2位につけたのは「e/PFガンダムユニコーン2再来-白き一角獣と黒き獅子」。これは叫びフラッシュ(バナージがユニコォォーンと叫ぶアレである)の他、初代の入賞時赤フラへの投票もあったが、おそらくユニコーンの先バレは叫びフラッシュを思い出す人が大半だろう。なんにせよ最近の機種随一の脳汁ポイントである先バレ音に、初代から話題になっていたかの機種の代名詞とも言えるセリフを持ってきたセンスはお見事。
続く第3位は「P魔法少女まどか☆マギカ3」のキュゥべえ先告知モード。これも確かに遊技客の大半がカスタムしている。ホールでは毎日独特の先バレ音が鳴り響いているので、フロアに出るタイプの店長にとっては親の声より聞き慣れた音ではないだろうか。
ちなみに「リゼロ」「まどマギ」「ユニコーン2」の3機種は奇しくもPiDEAWARD2024パチンコ部門でそれぞれ1位2位4位に輝いている。パチンコ部門3位の「Typeレイ」こそ先バレ未搭載だが、今の時代の人気機種は先バレを搭載していて当たり前であり、またユーザーはしっかり実機カスタムを利用しているのが見て取れる。
さらに今回は5位の「ジャグラー(シリーズ)」のいわゆる「ガコ」には17票が投じられている。次点で「アバサー」のなんとも形容しがたい告知音もラインクイン。そもそもこれら告知音が先バレなのかには大いに疑問が残るものの、実際に票が入っているのならばもうこれは大衆が認めた先バレであるということでご容赦いただきたい。

さらに今回はランク外ではあるものの「スマスロゴッドイーター」「L聖闘士星矢」「忍魂3」「アオハル」「ガメラ2」など、パチスロ機の先バレモード搭載機にチラホラと投票があった。どうしてもパチンコのイメージが強い先バレだが、パチスロのほうでも少しずつ浸透してきているらしい。ちなみに藤商事の「先ロリ」はその単語で16票も獲得した。ただしこれは機種・シリーズの指定がなかったので残念ながらランクインとはならなかった。「P緋弾のアリア〜緋緋神降臨〜ラッキートリガーVer.」には10票が投じられていたため、先ロリの得票がすべてそれに集中していれば一気に3位に浮上していたと考えられる。
