40歳から上のセカンドキャリアが存在しないパチンコ業界

2024.04.15 / ホール

企業の役職定年は一般的に55歳と言われている。キャリアのピークを過ぎた人は、収入減を受け入れるか、会社を去るしかない。しかし、会社としては長年働いてきた功労者を無碍に扱いたくはない。だからこそ今からできることがある。


今こそ中高年層の意識改革を!

自社の最大の資産を、「人材」と掲げる企業は少なくない。しかし、人材の価値は有限であり、ある程度の年齢に達するとキャリアはピークを迎えることになる。

このサラリーマンキャリアの原理原則は、パチンコ業界にも当てはまる。パチンコ業界サラリーマンとしての1つのゴールである店長というポストにたどり着くことすら簡単ではないし、たどり着いたとしてもその先のキャリアはさらに狭き門となる。

一般的な役職定年は50歳から55歳と言われており、人によっては新しいステージで新しい挑戦をすることができるかもしれないが、残念なことに多くのパチンコホール企業では、若手向けの支援制度はあれど、40代以上社員に対するサポートは存在しない。

会社を発展させていくために、若手を採用してフレッシュな人材で事業を拡大させていこうとする中で、やはりある程度年齢を重ねた社員は、何をすれば上手く立ち回れるかが分かっていない。

パチンコ業界の転職サポート事業を行っているパック・エックスの元には40代や50代から転職を考えている人の応募も数多く届いているが、現実的なラインとしては数十社エントリーしたうちの1社で面接までこぎつけられるかどうかだ。

中高年層のキャリアデザインに取り組む会社はほとんどなく、他社に在籍出向した後、やむなく現場に戻るなどの実情がある中で、こうした相談を受け、パック・エックスではグループ会社であるパック・エックスイノベーションで新たなサポート事業を展開していくことを決めた。

それが40歳以上の社員向け、セカンドキャリア支援の「PSC支援制度」だ。


50歳から転職しようとしても難しい
だからこそ会社公認の支援制度が必要

PSC支援制度とは「パチンコ・セカンド・キャリア」の頭文字を取ったもの。ポストを得られなかった、または年齢的な問題でポストを失ってしまった社員に対して、会社公認という形でさまざまな相談窓口を設けたり、セミナーなどを行っていく。  

この制度のモットーは「パチンコ業界のセカンドキャリアを考える」とされている。従業員の価値観が多様化する中で、ポストを失ったとしてもさらなるキャリアアップを目指していく人のために「キャリア相談コース」を。そして、転職も視野に入れて第2の人生を描いていく人に向けた「キャリアチェンジコース」の2種類を用意している。 

このPSC支援制度を事業として展開していくのが、パック・エックスイノベーションであり、このプロジェクトにジョインしたのが、株式会社Bagusの内田大介氏と萬・COI(ヨロズドントコイ)の坂本勝章氏だ。

内田氏は2002年大学を卒業後、大手パチンコホール企業に新卒入社。4年間の店舗勤務を経て同社、人事部の立ち上げにより人事部に配属され、新卒採用業務から始まり、教育研修、評価制度、労務管理と人事部門全域をマネジメントすることとなった。20年以上のパチンコ業界人事経験があるプロだ。

一方、坂本氏は某パチンコホール企業に就職しながら国家資格であるキャリアコンサルタントを取得し、外部企業の人事アドバイザーとしてサポート業務を行ってきた。現在はさまざまな顧問先企業で評価制度や賃金規定の策定、新卒採用セミナーの講師採用、研修、人事制度、ハラスメント窓口・メンタルケアなどの相談窓口業務などさまざまな実績がある。このPSC支援制度では、人事を知り尽くした2名がセカンドキャリアに悩む従業員と、そんな従業員を抱える企業をサポートする。

キャリアデザインをサポートすることによって、必ずキャリアに悩む従業員の考え方は変わる。また、会社公認での活動となることで、支援対象者は経済的にも時間的にも支援を享受することができるのだ。

プロジェクトを立ち上げたパック・エックスイノベーションの吉松真氏は言う。

「一流企業は早期退職金制度などありますが、パチンコ業界はほとんどありません。50歳を超えて転職をしようとしてもなかなか厳しいのが実情で、多くの方がこの問題に直面しあえいでいるわけです。つまり、採用した企業側にも雇用している人のキャリアを守る責任があると思うわけです。このPSC支援制度では、比較的高めの年齢層が中心の制度となりますが、そういった年齢になる前からセカンドキャリアをデザインしておくことが重要だと思っています。相談をすることで自分のキャリアをマインドセットしたとき、どういうところに行きたいとなればそれは我々プロフェッショナルがサポートできるのです。ぜひ社員を大切にしたいという企業様にお試しいただきたいと考えています」

支援対象者によって再就職なのか独立なのか、進むべき道はさまざま。もちろん会社を出ていくことがすべてではなく、会社に残り、今まで積み上げてきたノウハウを生かして新しくキャリアアップを目指すコースもある。PSC支援制度はそうした彼らの価値観に寄り添いながらあるべき道を模索する。

理想では40歳になった時点で、すでにセカンドキャリアをイメージできていること。それなら安心して勤め上げることができる。 


大切な社員のセカンドキャリアを守りたいと考える
トライアル企業募集中

パック・エックスイノベーションでは、PSC支援制度を導入してみたいという企業を募集している。立ち上げたばかりの事業であるため、いきなり本契約ではなくあくまでモニターとしてお試しでのスタートとなる。大切な社員のセカンドキャリアを守りたいと考える優良企業はぜひ申し込みを

(PSCトライアル企業の応募フォーム)
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSd14yQ8DEHmV_Btj7l8Q_eeKGpiPHS1z2JovNJN6tXYTIhnRQ/viewform

株式会社パック・エックスイノベーション
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パック・エックスイノベーション, PSC支援制度, セカンド・キャリア