ダイコク電機さんのDK-SISセミナーでの会場内リアルタイムアンケートの結果👀これを見て何を思いますか? pic.twitter.com/MHWjJFeju3
— PiDEA X編集長コガワ (@pideanaotoko1) February 15, 2024
ダイコク電機という企業をご存じでしょうか。パチンコ業界人では知らない人はいないのですが、一般ユーザーさんに分かりやすく言うと、「サイトセブン」とかを運営されている企業さんです。
そのダイコク電機は、ざっくりではありますが、パチンコ業界の3分の1または4分の1ほどの巨大なデータを保有しています。DK-SISというシステムで、台ごとの売上や粗利といった情報を集計している業界随一のビッグデータとして、多くの業界人がこのデータを参照して、導入された台の良し悪しなどの指標にしているわけですね。
そんなダイコク電機が年1で行っているDK-SISセミナーに参加してきました。あえて大まかに言いますと、DK-SISデータを元にしてパチンコやパチスロの平均値を知ることができるセミナーで、今の業界規模であったり業界の状態がこうなっていると示されるものです。さらにそこから、パチンコホールではこうしていくべきではなかろうかとデータで示してくれます。
今回はその中でもこのパチンコ市場がどのように成り立っているかの部分について、業界人だけではなく一般ユーザーの皆さんにも分かるように振り返っていきたいと思います。※ダイコク電機さんがそう言っていたわけではなく、データを見てのPiDEAなりの見解となります。
今、朝イチからホールに足を運んでいる方なら雰囲気で察していそうですが、パチンコよりもパチスロの方が埋まり方が圧倒的に早いことから、漠然とした盛り上がりはパチンコ<パチスロというような状態になっていると感じているかと思います。それを数字で見てみると次のような画像になります。
市場にあるパチンコの総台数は208万台、パチスロは135万台です。現状の数はパチンコの方が多いですが、パチンコは前年比で12万台と大幅減少しており、パチスロは1万台の減少に留まりました。パチンコはほとんどの数字で前年よりも減少しており、一方のパチスロはほとんどの数字が増加しています。いかにパチンコの勢いをパチスロが上回っているか、数字が物語っています。
過去のデータも踏まえて、3年後の業績予測が発表されました。
アウト、売上、台粗利、玉粗利、市場内台数シェア、スマパチ台数シェアなどのデータです。アウトというのは、パチンコ玉が発射された数のこと、売上はそのままですね。台粗利というのが1台あたりが出す利益額、玉粗利は1玉発射されるごとの利益額です。「1台あたり3250円しか利益出てないってホント?」という感じる人もいるかもしれませんが、1台単位で見れば出玉が出た場合、粗利はマイナスになりますので、市場にあるすべてのパチンコ台を均すと意外とこんなものなんですね。
それが2026年には2860円に下がっています。台粗利が減るということはユーザーに優しくなるかというと、そうではないんですね。なぜならアウトが下がっているから単純に1台あたりの利益額が減ったというわけです。
そしてここが本記事の本題。4円パチンコの市場内台数シェアをみると32.5%になっています。一旦この数字を覚えてもらって、次にパチスロの3年後予測を見てみましょう。
パチスロは、2023年と比べて2026年にはほとんどの数字が上昇しています。昨今のスマスロの勢いをそのままに成長しています。台粗利も増えていますが、これはさっきのパチンコと逆でアウトが増えているため、1台あたりの利益も大きくなるというわけです。
そして20円パチスロの2026年市場内台数シェアをみると、38.7%となっています。パチンコは32.5%でした。このままいくとパチスロの方が台数も市場規模も大きくなってしまうかもしれないという予測なわけですね。
となると、今までPiDEAでは、パチンコもパチスロもひっくるめて「パチンコ業界」というような言葉を使用してきましたが、パチスロの方が業界をリードしているのだからこれからは「パチスロ業界」という総称で表現するメディアも出てくるかもしれません。
とまぁ説をこねくり回してみましたが、正直呼び方は正直どちらでもいいですねw 「パチンコの方が歴史が古いのだからパチンコ業界のままで良い」とも言えますし、なによりパチンコ業界の方が断然しっくりきます。
セミナー自体は27Pにもわたる資料でもっと深く、かつ具体的にホールがどのようなアクションを起こすべきかを解説されておりました。ただそれはユーザーの方にはあまり関係がないかと思いますので、誌面の方でまとめていこうと思います。