半径200mに8000台超! 日本一のパチンコ密集地の歩き方 前編

2024.01.30 / ホール

日本一のパチンコ集積地と聞き、大阪は難波・千日前へやってきた。楽園なんば店からマルハンなんば新館まで10店舗8000台をこの目で見てみようとの試みだ。数時間かけてチェックしようと意気込んで歩き始めた。

南海電車を降りて商店街へ入ると、すぐそこに「楽園なんば店」がある。〝おお、近いじゃないか〟と横を見れば、電信柱を1本挟んで隣が「キョーイチミナミ店」だった。そのキョーイチを背にすると、向かいに5スロ専門店の「四海樓Air」がある。

四海樓の店内を抜ければ2軒隣がマルハンなんば本館。あまりの近さに驚きつつ左方をうかがったところ、すでに123難波店の丸い看板が見えた。123まで歩くこと20秒。向かいに四海樓スロットシアター。その先には大東洋とCLUB-D、キョーイチナンバ店が向かい合って建っている。ビックカメラのテーマソングを耳に交差点を曲がれば、そこは最終目的地のマルハンなんば新館であった。

距離にして250メートル。1日どころかわずか5分で10店舗8000台をまわり終えてしまったのだ。  

 

 

大衆文化の集積地として人を集める千日前


江戸時代、千日前は難波新地とよばれ、大阪を代表する遊郭・花街として賑わった。戦後も娯楽の中心地・ミナミ(難波・道頓堀・千日前)の力は衰えず、劇場、映画館、居酒屋、キャバレー、そしてパチンコと、大衆文化の集積地として人を集め続けた。現在は吉本興業のNGK(なんばグランド花月)やNMB48劇場、百貨店の高島屋になんばパークス。渋いところでは厨房機器や料理道具が何でもそろう千日前道具屋筋商店街など、平日でも人の気配が絶えない活気ある町だ。

パチンコはというと、平成後半からの大型店出店によりホール数こそ激減したものの、台数は右肩上がりで増え続けた。しかもその面々は全国大手のマルハン、西日本を中心に60店以上を擁する123(延田グループ)、大宮でマルハンを撤退へ追い込んだ楽園と、超のつく強豪がそろう。

ところが一方、地元の大東洋は今も健在であり、四海樓Airの稼働率は全国トップクラス。ここに京都のキョーイチも1000台以上の巨大店を2つ構える。池袋・新宿エリアの総台数がそれぞれ約6000台なのに対し、千日前は8000台を超えるのだから、まさに日本一のパチンコ市場と言えるだろう。

難波・千日前エリアの総台数

 

日本にしかない〝パチンコ〟に興味を持つ外国人


関西最大の歓楽街が持つポテンシャルはさすがの一言で、現在は外国人観光客でひしめいている。大阪観光ならばUSJや大阪城を思い浮かべるが、現地を取材したところ「日本にしかない雰囲気を味わえるスポット」として通天閣周辺とともに千日前が人気なのだそうだ。東京ならばアメ横に近いだろうか。

結果、中国人観光客の本格回復はまだなのに、外国人観光客数はコロナ前を超えた。彼らは母国で体験できないアクティビティーを求める傾向にあるため、日本にしかない〝パチンコ〟にも興味を持つ。パチンコ業界では「外国人を引き込むのは難しい」とされているものの、〝難しい〟の一言で片付けるにはあまりにももったいない。

そこでインバウンド客の取り込みを提唱する、Global Pachinko株式会社代表取締役・長北真氏に話を聞いてみた。   

Global Pachinko株式会社代表取締役・長北真氏

外国人の感じる遊技料金「1時間5万円以上では?」


―お仕事の内容は。

弊社は主に、インバウンド向けのパチンコツアーを実施しております。数は少ないですが、すでに100名近くのお客さまを実際の店内までお連れして、数時間程度遊技いただくことに成功しております。

―外国人がパチンコに興味を持っている?

9月末から10月にかけて、大阪の難波地区で外国人観光客のパチンコ店利用に関する興味と実際の利用状況を調査するため、349名へのアンケートを実施しました。

アンケートの結果によると、ヒアリング対象者の約30~40%がパチンコを試してみたいと回答しましたが、実際に店に入ったのは349名中わずか2名。その中で遊技を行ったのは1名のみ、という結果となりました。この数字は皆様の肌感と比較してもかなり近しいものではないでしょうか。

―興味はあるのに入店しないのはなぜ?

もう1つ興味深い数字がありまして。回答者の95%程度が遊技の際の予算感について、1時間5万円以上はかかる、という認識を持っていたことです。

そのほか入店率が低い主な原因は、「外国人が歓迎されていないと感じる」という第一印象が大きな部分を占めていました。実際、パチンコ店におけるインバウンド対応は、飲食店やホテルなど他業種に比べて店頭に英語の案内がありません。旅マエ、旅ナカ、旅アトなどステージごとの戦略が検討されておらず、スタッフに適切な教育がなされていないのです。受け入れ以外の体制に大幅な遅れが見られます。

法律上ではカジノと異なるものであるとはいえ、海外向けのメディアにおいては「ジャパニーズカジノ」として紹介されている以上、求められる水準はそれに順ずるものです。片手間の小冊子だけで満たせるものではありません。

―パチンコ業界はどうすれば良いか。

パチンコがインバウンドの興味を引く対象である、ということは、これまでに行ってきたツアーの結果からすでに明らかです。

旅マエ、旅ナカの広告戦略、スタッフの教育、外国語パンフレットの作成、各種デザインの変更、再来店を促す旅アト戦略などが必要でしょう。しかし、対応するとなれば予算も必要ですし、準備に数カ月単位の時間を要します。ホールの新台選定や営業戦略と比較すると、人的、時間的コストのかかる施策となりますが、年間1千万人を超える大阪のインバウンドのうちわずか1%が入店するだけで10万人の来店が見込めると考えると、リターンはその分大きなものです。

人口減少などの影響で既存市場の拡大が難しい現状を考えると、インバウンド市場を重視し、外国人受け入れ施策に本腰を入れるべき時期に来ているのではないでしょうか。


後編は123難波店の渡辺健吾店長とマルハン新館の前田孝道店長へのインタビュー記事である。

後編はこちらから

 

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四海樓air
楽園池袋店
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