ナノさんをおっとり系と思うことなかれ-帰ってきたTwitterでは言えなかったXXXな話

2023.12.02 / 連載
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PiDEA編集部(以下略編):アカウント開設が2022年5月になっておりますが、当時どのような流れでXの運用がスタートしたのか教えてください。

ナノさん(以下略ナ):元々アイドル店員というよりは、「店舗アカウントの方にちょっと出てみない?」というお話だったんです。ただ、ヤマダ店長は亀有店でちゃもさんを輩出されたりしていて、どうせやるなら私も個人のアカウントをやってみようかなって。

編:SNS上で人前に出ることは慣れていたんでしょうか。

:それでいうと、実はまだ公開していないお話なのですが、マルハンで働く前にとあるコンセプトカフェで働いていて、その時にTwitterやTikTokを小ちゃいアカウントでしたけど、やっていました。

編:どういうコンセプトか気になるところです。

:それはご想像にお任せします(笑)。言うとバレちゃうので内緒です。

編:ご自身の中にアイドル願望みたいなものはあったのでしょうか。

:それがバリバリのオタク気質なんですけど、自分自身がアイドルになりたいと思ったことはないです。でもアイドルは好きなんですよ。かわいい衣装とかを着るのに憧れがあったけど、自分自身が人前に出るのはちょっと違うかなとも感じていて……。自分自身がプロのアイドルをオタク目線で見ているからなおさらそう感じるのかもしれません(笑)。

編:原稿では伝わらないんですけど、ナノさんってすごくおしゃべり上手ですね。会話が途切れなくて新しい話がポンポン出てくる感じが。

:でも元々人見知りで学生時代それがコンプレックスだったんですよ。働き始めてからは初対面の印象は大事だから、自分の殻にこもりすぎないようにしようと気をつけているんです。

編:ちなみになぜパチンコホールで働こうと思ったんですか。

:前の仕事をやめるとなった時に「何をしよう」と迷ったんです。私、パチンコもパチスロもまったくやったこともなかったんですけど、とにかく時給だけで選びました(笑)。でも、未経験者OKって書いてありましたし、自分にもできそうなこともきっとあるだろうなと思っていたので。あと、実家が少し都心から遠いので、都会で働きたい願望もありました。

編:SNSの運用を任された時には今の方向性は想像していたんでしょうか。

:最初は正直あんまり考えていなかったです。とりあえず自分の自撮りを載せておこうというのが正直なところ。5月にSNSを担当するようになったら、その年の夏に店長がTwitterを始めたんです。店舗、店長、アイドルとアカウントがある中で、全員が似たようなことを投稿しても意味がないので、私は営業面でのアピールポイントというより、自分自身を売り出すことにしようと、各々の役割をはっきりさせようと思いました。今は心置きなく自分をゴリ押ししてます(笑)。 

店内の銀色の壁をバックに決めているナノさん。ポーズはPiDEA X205号でマルハン新宿東宝ビル店を特集した際に、ヤマダ店長が歌舞伎町をバックにビシッと決めたポーズを真似している。

編:ヤマダ店長から何か指示みたいなものはあるのですか。

:無理のない範囲で自由にやっていいよと言われています。1つのリプに対して1回までは返信しますと決めて、店長も「それでいいんじゃない」と。

編:リプ返も大変ですよね。

:一応、SNSに関わることは全部業務時間内でやっています。「こいつリプ返遅いな」って思われているかもしれないけど、ホールにいるお客さまが最優先なので。自分の負担もそうですけど、SNS担当者ってこんな大変なんだって思わせるのもよくないと思っています。それこそ1日10分ももらえばできるだろうと思っていたけど、全然甘かったです(笑)。出勤した時は毎日1時間半くらいはSNSの時間をいただいています。最初はそういうのも、すごい申し訳なく感じていました。でもやっぱりやる以上、謙虚さも大事かもしれないけど、誇りをもってやることも同じくらい大事だと思っていて、他のスタッフにはすごい感謝をしつつ、もらった時間を有意義に使おうと思っています。だからこそ結果を出さないといけません。

編:一番結果が出た投稿って。

:Xも頑張っているんですが、TikTokもやっていて、そっちは19,300フォローされています。

編:あ、すごい。100万回再生されているものもある。

:なんでもないただカマキリダンスを踊ったらバズりました。TikTokは正直加工ありきなんで(笑)。ゴリゴリ加工は、人によっては「実物と違うのはどうなんだ」といろんな意見があると思いますけど、加工してでも注目してもらわない限りは意味がないと思って割り切っています。

編:よくTikTokに目をつけましたね。

:Twitterっておすすめ機能もできましたけど、面白いオチとかがない限り爆発的に伸びることもそうそうないじゃないですか。TikTokは割とバズりやすい世界なので、うまくその波に乗れたかなと思います。前職で働いた時もTikTokやっていましたけど、やっぱり個性を出すのが難しかったんですよね。

編:こんなことを言うのも大変失礼なのですが、アイドル店員という属性って個性なんですか。

:私の捉え方かもしれないですけど、多くの人が個性と思っていないのは、アイドル店員=Xだからじゃないかなと思うんです。たしかにXにはアイドル店員はあふれていますけど、TikTokの中ではパチンコ店の店員は個性になっています。

編:たしかに! 自分の視野が狭かったです。ナノさんが参考にしている方って誰ですか。

:3人います。1人目は亀有店のちゃもさん。マルハンのアイドル店員の先駆者みたいな方です。2組目は、マルハンの群馬のアイドル店員勢です。チームで動いていて、統一性があってユニットみたいになっています。それから3人目がエスパスさんのささみさんです。

編:おぉ! すごいところキタ!

:同じ歌舞伎町で私より先にアイドル店員やられていますし、お互いに地域清掃をしている時にごあいさつと記念に写真を一緒に撮りあったりしました。ライバル店同士ですが、お互いにデメリットがなければコラボとかしてみたいですよね。

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