パチスロは朝イチ満台スタート
あぶれたユーザーがパチンコに流れる
それはまさに異様な光景だった。いまや日本一といっても過言ではないホールになった「マルハン新宿東宝ビル店」の強みを知るべく、PiDEA編集部は8月27日(日)の営業を朝から取材した。この日、777CON-PASSの事前抽選申し込み数は7293。そこから実際にホールに並んだ人数は676名、一般入場では204名のユーザーが朝から同店に足を運んだのだ。
10時ジャスト、先頭ユーザーが「ヴァルヴレイヴ」に飛び込んでいく。続いて足早に入店するユーザーたちは、「カバネリ」「北斗」「キン肉マン」「ハッピージャグラー」など、思い思いの狙い台を徐々に埋めていく。この日はマイジャグラーよりも6台設置のハッピージャグラーが注目されていたようだ。
それらが埋まると今度は、「ハッピー」以外のジャグラー系や「ハナハナ」シリーズが満台となり、開店から20分が経つ頃には、パチスロは全台満台スタートとなった。
同店でパチスロにあぶれたユーザーは、今度はパチンコに目を向けることになる。入口が1つしかないという弱点があるが、店舗奥のパチスロコーナーに行くには、まずパチンココーナーを通っていくしかない。
つまり、戻ってくる時も同様にパチンココーナーを通ることになるのだ。その頃には徐々にパチンコも埋まり始めており、「これだけお客さんが多いなら、もしかしたらパチンコも遊べるかも」というユーザー心理が働き、パチンコも人気機種を中心に8割以上の高稼働でスタートとなった。満台になるのが早かったのは、「大工の源さんBLACK」と「コードギアス」。この辺にも、同店なりの工夫があったのだろう。
「東宝ヤバい」昼ごろから徐々に
異様な雰囲気が漂い始める
さて、これほどの注目を集めるということは、営業内容も相応に強いはずだ。今日の当たりコーナーがどれくらいのタイミングで見えてくるだろうか。
必ずそうなるというわけではないが、同店に来るユーザーは機種単位でいわゆる「全台系」と言われる大当りコーナーを探す傾向にある。朝イチの着席の動きは、ユーザーの期待感を如実に表していて、何に期待をしているかが見える。この日朝早くから埋まったコーナーはどうだったのだろうか。
今回は取材で入らせていただいたため、同店では禁じられている徘徊をずっとしていたのだが、午前の段階ではその傾向は正直分からなかった。
12時頃になるとボーナス確率の優秀なAタイプ機種などもちらほら見えてくる。お昼をすぎて13時か14時頃になってくると、さすがにマイジャグラー全体から異様な雰囲気が漂ってきた。ほとんどの人が玉箱を使用している。当日のXでもユーザーは「東宝ヤバい」といったようなポストをするなど、うまいユーザーは早い段階で見抜く。この日マイジャグでは45台中44台がプラス差枚となった。