台数以上に並ぶカンストホール、マルハン新宿東宝ビル店(2)

2023.09.20 / ホール

データで分かる新宿東宝の凄み
ホールのほとんどのデータは公開される時代になった。ここで、データサイトの「Noot」に公開されていた、当日も含めてマルハン新宿東宝ビル店の営業内容をチェックしていく。  

  


マイジャグ45台が全6だった可能性

取材をした8月27日の営業内容を見ていくのだが、記者の主観を文字で表現するよりも、やはりデータで示すに尽きる。

ファンの間ではSNS上で、「2127ウィーク」と騒がれており、21日から27日まで続く強化期間的なものに近かったのだろう。その最終日、しかもマルハンが長く伝統としている7のつく日も重なって、非常に多くのユーザーから期待をされていたことは間違いない。ちなみに店内では、PiDEAが実施した「聖地巡礼企画」で1位に選ばれたことをサイネージで活用していただいていた。こうした活用のされ方はメディア冥利に尽きる。シンプルに嬉しい。

さて、そんなことよりも営業の強さに注目したい。主にパチスロのデータをチェックしていく。ホールデータを公開しているサイトの「Noot」によると、この日出玉が差枚数でプラスになった台は、全体の53.8%。全体的にユーザー勝率が高いが、27日はその中でももっとも勝率が高い日になった模様。

■ 8月27日の機種ごとの結果 

マイジャグラーは勝率の高さと平均差枚数の多さから、小誌編集部では、全台6と推定した。また、「盾の勇者」は出玉もしっかり出ている上、ユーザーも1万回転以上回している。設定6の見抜きやすさや、周囲の状況などを踏まえて確信のぶん回しだったことだろう。ハーデスも7/9でユーザー勝利で、平均差枚+3289枚。低設定混じりではこうはならない。朝イチ満台になるのが早かったカバネリは11/22でユーザー勝利も差枚数プラスにはいたらなかった模様。

 

■ 差枚数がプラスになった台の割合 

Nootで毎日公開されている差枚数がプラスになった台の割合。8月は毎日30%代後半と高い勝率となっているが、取材に入ったこの日は中でも飛び抜けて強い日となった。マイジャグラー全台が勝率を押し上げたこともあるが、利益重視と考えられるお盆期間でも勝率が40%を超えており、いつ行ってもチャンスがあるのが東宝の魅力の1つ。

 機種別に強かった結果を見ていくと、「盾の勇者」3台中3台プラス。平均差枚数も+5000枚を超えているので、おそらく全台6だろう。ユーザーも確信の稼働1万回転である。一方、全体的に出玉が出ていた「ハーデス」もデータで見てみると、9台中7台がユーザー勝利で平均差枚数も+3289枚。これも全台系だったと言っても差し支えないだろう。また、なんといっても注目したいのは異様な雰囲気を漂わせていたマイジャグラーである。45台中44台がユーザープラスで、平均差枚数は+3271枚。およそ全台6でなければ実現できない圧巻の差枚数であり、マイジャグラーだけで14万7000枚の差枚である。また、下記は出玉のヒートマップであり、当日の出玉状況を可視化したもの。色付きの台はユーザーのプラスになった台で、中でも赤色は1500枚以上差枚数でプラスになった台を意味している。右上の真っ赤なコーナーがマイジャグラーのそれ。東宝、ヤバすぎる。 

■ パチンコでも人気コーナーあり

 

パチスロから埋まっていくのは全国共通なのだが、同店のパチンコでも人気コーナーが存在していた。しかもそれが新台ではなく「大工の源さん超韋駄天ブラック」や「コードギアス」。ちょっと古めの機種でもしっかり台数を構えていながら、稼働がばっちりついており、こうした点も高稼働の秘訣なのだろう。

 

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