e機で搭載可能となったCタイム機能だが、予想通り「遊タイム」同様にハイミドルの確率帯では生きてこないためか遊技機開発の見直しが始まっている様に感じる。まだ限られた数しかリリースされていないが、「e慶次」はスマパチの中では一番高い実績となっており、Cタイムを搭載せずに初当り出玉に振った仕様が良かった可能性があり、本機も同様に仕様となっているので、「e義風堂々!!3~兼続と慶次~」にも高い実績に期待したい。
そんな本機はシリーズ初となる1G連LOOPタイプのe機規則の確率となっている。基本情報を表で確認してみよう。
《基本スペック》
通常確率 | 約1/348.59 |
RUSH仕様 | 2種LOOP |
RUSH突入率 | 約55% |
RUSH中確率 | 約1/1 |
RUSH継続率※時短非戻し込 | 69.5% |
RUSH中MAX出玉 | 1,360個×2回 ※フロック払出玉込み約3,000個 |
RUSH中MAX出玉比率 | 約69.5% |
初当り時期待出玉 | 約5,185個 |
RUSH期待出玉 | 約8,250個 |
時速獲得出玉 | 約35,000個 |
出玉100%分岐スタート回数 | 約16.9回/250個(千円) |
≪大当り振分 通常時≫
ラウンド数 | 出玉(払出) | 移行状態 | 振分 |
10R | 約1,360個 | 次回濃厚へ | 20% |
10R | 約1,360個 | RUSHへ | 35% |
10R | 約1,360個 | 通常へ | 45% |
≪大当り振分 特図2当選時≫
ラウンド数 | 出玉(払出) | 移行状態 | 振分 |
10R | 約1,360個 | 次回濃厚へ | 69.5% |
2R | 約15個 | 通常へ | 30.5% |
≪大当り振分 次回濃厚時≫
ラウンド数 | 出玉(払出) | 移行状態 | 振分 |
10R | 約1,360個 | 次回濃厚へ | 4% |
10R | 約1,360個 | RUSHへ | 96% |
上記のスペック表より出玉有の当選は基本フルラウンドとなり、RUSH中は2回SETをLOOPさせるスペックとなっている。RUSHは2種1G連LOOPスペックとなっているが、RUSH非継続時は獲得出玉はないため、ST同様に出玉補償のないスペックとなっている。
MAXラウンド時の構成は1R目にV入賞用の1個払出アタッカーで消化し、残り9Rを15個払出アタッカーで消化し「10個×1R+150個×9R」の1,360個となっているが、15個払出アタッカー手前にある2つのフロックが7個と15個になっており、10R消化時の総払出個数は他機種同様の1,500個に近い払出まで上がる仕様となっている。
そのため、RUSH時の当選は1,360個×2回ではあるものの、払出個数は1,500個×2回の3,000個が約70%LOOPするスペックとなっているのだ。右打ちは残保留がないタイプとなり、3,000個時の大当り間インターバルは若干あるものの1G連で即発動する仕様となっており、1G連時の約4%で更に1G連抽選を行っている。
演出面は、メインシリーズ『花の慶次シリーズ』とはタッチが異なるスピンオフシリーズを踏襲した仕様となっており、「演出容量業界NO.1」と銘打った演出群となっている。
初当り時には7図柄で3,000個、3図柄でRUSH、他図柄でラウンドジャッジとなっており、RUSH中はお馴染みの任意で演出選択が可能となっている。
RUSHは1G完結の演出となっており、「城門突破」「慶次バトル」「鉄扇キセル」の任意選択演出成功で3,000個当選となるので、チャンスアップ演出1つの重みが他機種とは比べ物にならないものとなっている。そして、演出期待度・出現率のカスタマイズはもちろんのこと、本機はBGM・音声・SEなど細かな調整が可能となっているのだ。
本機の訴求ポイントは『コンテンツ&スペック』となっており、コンテンツとしては7月に「e慶次」がリリースされもちろん貢献中となっているパチンコ市場となっているので、スピンオフシリーズ最新作且つ前作シリーズが非常に高い実績を残したシリーズ機であることを踏まえて「『e花の慶次』に次いでスピンオフシリーズ『義風堂々』がスマパチ化!』と相乗効果を目指した訴求が効果的となるだろう。
そして、スペック訴求は『初当り10R OVER!RUSH継続ALL20R!』と当選時の出玉の多さを訴求することが効果的となるだろう。ただし、本機の仕様上当選出玉は安定しないものとなるので、本来ならばメーカー表記通りにラウンド表記ではなく「1,500個OVER「ALL3,000個」と表記可能ならばそうしたいのだが、現状の市場トレンドを考慮すると少しでも千円スタートに割を振った方が良いだろう。
そして、仕様上10R1,500個を超えてくる状態だと通常右打ち時に出率100%OVERになる恐れもあるので、遊技環境の整備にも十分に注意が必要となる。