業界には数多くのコンテンツがあり、そのほとんどがシリーズ機としてリリースされ続けられている。そのシリーズの中には続編がリリースされるが不思議に感じる程に低実績なシリーズも少なくない。そういったシリーズ機が常に市場に残存しつづけるケースも希な例である。
メイン機はもちろんのこと、市場にシリーズ機が途切れることなく残るケースも多いが、メイン機でも同カテゴリーの競争に負けてしまえば残存することも厳しい場合もある。そんな市場で2014年に初代がリリースされて以来、現在に至るまで一定の実績を残しながら残存している非常に高いシリーズ機の初の6.5号機最新作「L麻雀格闘俱楽部覚醒」には、過去シリーズ機以上の実績に期待したい!
そんな本機は前作の純増5枚よりも高い純増性能を有したAT機となっている。基本情報は表にて確認しよう。
《基本スペック》
設定 | RUSH確率 | 出率 |
設定1 | 1/246.8 | 97.5% |
設定2 | 1/236.3 | 98.9% |
設定3 | 1/223.9 | 101.2% |
設定4 | 1/208.9 | 104.1% |
設定5 | 1/172.9 | 107.1% |
設定6 | 1/141.6 | 110.0% |
≪通常・AT仕様≫
50枚ベース | 約35.4G |
タイプ | 左1ST/AT |
AT仕様 | 押し順AT・約8.0枚/G ※平均6.0枚 |
RUSH抽選詳細 | 周期抽選※初当り確率①約1/347~⑥約1/270 聴牌まで25G+α 聴牌後20G+α 聴牌後内部Lvと成立役に応じて抽選 周期MAPにて初期Lv変動有 約3周期に1回チャンスステージ経由 |
RUSH詳細 | 疑似ボーナス 初期ゲーム数突入時のアガリ点数÷800(1/100&AT8枚) ボーナス中ゲーム数上乗せ・上位CZ抽選 CZ16G |
RUSH CZ詳細 | CZ16G連荘期待度60% 上位CZ10G連荘期待度80% リプレイorレア役でアガリ抽選 ※上位時はアガリ濃厚且つレア役時特化ZONEor上位RUSH濃厚 |
特化ZONE詳細 | 「和了乱舞」 STタイプ上乗せ・10GST・継続率84※上乗せ発生でリセット 「役満ループモード」 役満アガリ濃厚・継続率50% |
上位RUSH詳細 | SET LOOP SET12G×80%or90%or95% ※終了後は上位モードへ移行 |
上位モード詳細 | 初当り確率約1/99 モードLOOP80% ※最上位モード時は初当り確率約1/30且つLOOP90% |
有利区間移行詳細 ※シームレス性能 |
上位モードへ移行 契機:差枚1,900枚OVER時・上位RUSH終了後 |
天井 | RUSH間960GでRUSH当選且つ最上位モード移行濃厚 ※通常天井770G・引戻し390G・上位160G ※天井ゲーム数到達時の周期抽選で当選 |
RUSH初当り期待値 | 約327枚 |
コンプリート機能 | 搭載 |
上記の基本スペックより過去シリーズ同様で周期で一局毎の勝負を行い、アガリ点数に応じてRUSHゲーム数が決定するフローとなっている。過去シリーズではアガリ点数から200で割ったゲーム数などがあったが、今作は1G当りの純増枚数が8枚もの高い性能を有しており、点数の100分の1の枚数が期待できるゲーム数が獲得ゲーム数となっている。
シリーズ機と本機が大きく異なる点として、過去シリーズにおおよそ搭載されていた周期数天井はなく、通常時のモード概念が搭載されており、いわゆる初当り確率が滞在モードによって大きく変化するのだ。
L機たる特性もこの通常時のモードに影響しており、天国モードのループにより出玉を目指すフローがシリーズでは新規要素として追加された。冒頭で記載した確率はモード移行等も考慮した初当り確率となっており、実際には通常モードでの遊技開始が殆どとなるので、その際の初当り確率は約1/120低い確率となっている。
RUSHのフローは6号機シリーズの仕様となっており、地つなぎでゲーム数を上乗せして出玉を伸ばす5号機シリーズとは異なり、アガリ点数分のRUSH消化後に減算区間とも呼べる、高期待度のCZで麻雀勝負を行い、SET連にて出玉を伸ばすフローとなっている。
特化ZONEや上位RUSHにて減算区間なく出玉を出し続けるフローも搭載しており、その契機となるのがRUSH中に抽選している上位CZとなっている。上位CZは10G間にリプレイ・レア役成立で当選濃厚となっており、レア役での当選時に特化ZONE・上位RUSHの抽選を行っている。上位RUSHは12G1SETの高LOOPとなっており、終了後には160G天井が高ループする上位モードへと移行する。
演出は、シリーズを踏襲した麻雀を行うものとなっている。シリーズ同様にリプレイ・レア役にて手牌が進め、内部レベルが向上させる仕様となっている。本物の麻雀同様に待ちの広さや役の強さなどが当選期待値や恩恵でリンクしているので、麻雀を打っている感覚を味わえる演出となっている。
上位RUSHでは麻雀番組である『Mリーグ』を模したものとなっており、Mリーガー達とのバトルがセット形式にて繰り広げられるのだ。そして、シリーズ初ともなるモードシステムの滞在モード示唆演出も少なからず搭載されており、シリーズを踏襲した対局演出に加えてパチスロ的な要素も多くなっているのだ!
本機「L麻雀格闘俱楽部覚醒」の訴求ポイントは『コンテンツ&スペック』となる。
コンテンツは常にシリーズ機が市場に残っているシリーズ機になるのだが、他シリーズ機ではあまり見ることのない複数シリーズの共存もしてきているシリーズ機となり、現状「参」「真」が市場に残っている状況下でのリリースともなるので、シリーズ機のアピールを行って相乗効果を高めることが効果的となるだろう。
そして、スペック訴求については『目押し不要!RUSH純増8枚!ゲーム数管理!』『シリーズ初!モード概念搭載!天国80%LOOP OVER!?』など押し順高純増ATかつ枚数管理ではないことで高い実績を残してスペック帯である訴求をし、即ヤメ防止のためにモードの強さを訴求することが効果的となるだろう。
本機にもシリーズ同様に周期数による期待度設定が存在し、今作はシナリオにて管理されているので、モード狙いとシナリオ狙いが可能となっていることで打つキッカケは多く与えることができる仕様ともなっているので、ファンには情報として与えていくことも効果的となるだろう。
最近多くのメーカーが遊技機のプロモーションに力を入れており、本機も題材が麻雀番組となっていることから関連付けた露出を行う予定となっている。ホールでのプロモーションは複数機種でのプロモーションとなる場合がほとんどとなることからなかなかファンに刺さるプロモーションにはなり難い現状がある。
その中で単一機種のプロモーションをメーカーが行ってくれるのは非常に有難いことであり、特に初動に関しての効果は顕著に出ている。長期稼働するかは中身の作り込みで大きく左右されるが、初動の高さに比例するのも事実であり、新台の一番の役割は「集客:となるのでメーカーのプロモーション内容も購入判断材料の1つにする必要があるだろう。