現パチスロ市場は6.5号機やスマスロなどの新機種で盛り上がりを見せ続けているが、5.9号機からそれまでは非常に厳しい市場であった。
そんな新台効果が期待できなかった5.9号機時代でも一際盛り上がりをみせ、あの「ディスクアップ2」をも超えて5.9号機初動NO.1となったのが本機「Sコードギアス反逆のルルーシュ3C.C.&Kallen ver.」の前作機「コードギアス2C.C.ver.」となる。今作には現市場でシェア縮小となっている、A+タイプの活性化に期待したい。
そんな本機は前作を踏襲した低純増のA+タイプとなっている。基本情報は表にて確認しよう。
《基本スペック》
設定 | BB確率 | RB確率 | 合算確率 | 出率(完全攻略) |
設定1 | 1/329.3 | 1/496.5 | 1/198.0 | 98.2(100.1)% |
設定2 | 1/321.3 | 1/489.1 | 1/193.9 | 99.2(101.1)% |
設定3 | 1/306.2 | 1/464.8 | 1/184.6 | 101.5(103.6)% |
設定4 | 1/295.2 | 1/399.6 | 1/169.8 | 104.5(106.8)% |
設定5 | 1/281.3 | 1/360.1 | 1/157.9 | 107.5(110.0)% |
設定6 | 1/267.5 | 1/336.1 | 1/148.9 | 110.4(113.1)% |
《通常・AT仕様》
50枚ベース | 約34.6G |
タイプ | A+AT |
AT仕様 | 押し順ST・約0.1枚/G |
ボーナス契機比率 | リプレイ49%・特役15%・レア役34%・その他2% |
HYPER BB詳細 | サンド目(白赤白・赤白赤) 約250枚+AT150G |
BB詳細 | 同色 約200枚+AT150G |
RB詳細 | 赤赤白 約50枚+AT50G※「C.C.」ぞろい高確率 |
AT詳細 | 約0.1枚/G 「C.C.」ぞろいでボーナスor次回ボーナスまでAT継続。BB後AT残りG数51G以上時にRB成立時は残りG数引き継ぎ |
有利区間移行詳細 ※シームレス性能 |
特になし ※おおよそボーナス毎移行 |
天井 | 非搭載 |
コンプリート機能 | 搭載 |
上記の基本スペックより前作同様にボーナスにて出玉を増やすタイプとなっており、6号機でありながら前作同等のボーナス獲得枚数構成が再現されている。
単独成立するボーナスはほとんどなく、特役を含めたリプレイフラグが半数以上のボーナス重複比率となっている。ボーナス成立中はリプレイ確率が上昇し、リプ連でボーナス期待度が増幅する仕様も前作同様となっている。
ボーナス中はRB中のみ1回だけ2コマ目押しの技術介入があり、BBはJACシステムを採用。消化速度は早めの仕様だ。ボーナス後に必ず突入するRUSHは前作のRTとは異なり、今作はATとなっているため若干フローに変化がある。ただし今作はRTではないので前作とは異なりリプレイパンク役などの状態が終了してしまう様な仕様ではない。
前作は押し順の概念がなく、様々な打ち方でゲーム性が豊かであったが、今作はATとなるので押し順での消化が必須な仕様となっている。前作ではBB後150GのRUSH中にRB成立でRUSHが短縮してしまうケースがあったが、今作では RB後50G間の次回ボーナスまでRUSHが継続する“C.C.ぞろい”高確率状態はそのままに、51G以上の残りゲーム数があった場合はゲーム数が維持される仕様となっている。
演出では、シリーズ機「Sコードギアス3」をベースとしており、スペックが大きく異なることからフローの仕様は前作シリーズ同様にリプレイを起点に展開する仕様が多くなっている。
前作同様にリプレイフラグは複数あり、押し順と停止箇所により各種リプレイぞろいが変化し、出目による演出も豊富となっている。演出カスタムも通常時は前作の様な演出頻度を極限まで抑える様なカスタムは搭載されていないが、RUSH中は任意で3種から選択可能となっている。
本機「Sコードギアス反逆のルルーシュ3C.C.&Kallen ver.」の訴求ポイントは「スペック」だ。
コンテンツはパチンコ・パチスロともに多くのシリーズ機がリリースされており、リメイク機ともなるので、リメイクされたスペックを中心に訴求することが重要となるだろう。
スペック訴求では『BB偏向型スペックBB200枚OVER!ボーナス後100%AT突入!』『完全攻略時出率100%OVER!技術介入RB中2コマ目押し1回のみ!』など打ちやすさを訴求することが効果的となるだろう。
前作は非常に甘い仕様であったが、今作は完全攻略が非常に困難な仕様となっており、今作は配列的にレア役の取りこぼしが発生しやすく、さらに限定ライン構成で5種あるボーナスをロスなく入賞させることは困難となるので市場出率は低めに推移することが予想される。
幅広いユーザーを囲い込める程、出率は低く推移するので、配置は技術介入度の高い機械の近くではなく、「頭文字D」「ギアス3」などのA+との相乗効果も目指すことが効果的となるだろう。
5.5号機で一気にシェア拡大したA+タイプも縮小の一途を辿っていたが、6.5号機内規によって向上できる点もあり、シェア拡大の兆しが見えてきた。
本機を皮切りに「カバネリ」「エウレカ」「ギルクラ」と充実したA+タイプラインナップのリリースが予定されている。いまだに高設定ニーズはボーナス確率向上による安定感からATタイプよりも高い傾向にあるジャンルとなり、広告規制緩和により設定ニーズは加速することが予想されるので、将来を見据えて育成することが競合店との差別化につながるだろう。