あけましておめでとうございます!
旧規則機の完全撤去から新時代の到来を告げるスマスロの稼働開始と大きな変化をもたらした2022年も終え、20...
あけましておめでとうございます!
旧規則機の完全撤去から新時代の到来を告げるスマスロの稼働開始と大きな変化をもたらした2022年も終え、2023年はスマパチを始め本格的に管理遊技機市場へ転換する1年となるだろう。パチスロ市場が業界を牽引し続ける流れはさらに加速することが予想される1年でもあり、特に知識が営業力の差となるので、本年も少しでも助力できるように様々な角度から情報発信をしていきたいと思う。
本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。
新規則機へ移り変わり、ありとあらゆるシリーズの後継機がリリースされてきた。残念なことにシリーズ機同様に高い実績を残した機種は数少ない状況となっている。「モンスターハンター」シリーズも同様で、ロデオ製の「初代」が一世風靡し、後に「月下雷鳴」で業界キラーコンテンツとして地位を確立したが、以降のシリーズ機は鳴かず飛ばずの結果となっている。
その要因は規制の影響が非常に強く、「初代」は遊技情報による育成カスタム機能サービスの規制へも発展する程に、稼働促進につながった背景があり、「月下雷鳴」はサブ基盤による膨大な情報を管理した状況抽選により「初代」とは全く異なるスペックで一世風靡した。ただし、この2つの要素は規制により再現は困難な状況で、シリーズ機の実績は今に至っている。
「Sモンスターハンターワールド:アイスボーン」は現内規にて「月下雷鳴」を再現したことをセールスポイントとしているので、一世風靡する程の実績に期待したい。そんな本機はスラッシュを用いないATタイプとなっている。それでは表で基本情報を確認しよう。
<通常・AT仕様>
設定 | CZ確率 | RUSH確率 | 出率 |
設定1 | 1/124.9 | 1/371.2 | 98.2% |
設定2 | 1/119.7 | 1/360.1 | 99.4% |
設定3 | 1/115.1 | 1/348.4 | 101.6% |
設定4 | 1/104.7 | 1/318.5 | 105.2% |
設定5 | 1/101.8 | 1/289.9 | 109.6% |
設定6 | 1/94.7 | 1/267.8 | 113.5% |
《通常・AT仕様》
50枚ベース | 約39G |
タイプ | AT |
AT仕様 | CZ経由 |
ボーナス仕様 | 状態別レア役成立時抽選 リプレイ連によるプチビンゴ揃い |
CZ①詳細 | モンスター討伐クエスト 約16G 成功期待度約40% 討伐モンスターにより期待度変化 オーラ色のステップアップによる期待度向上 |
CZ②詳細 | アイルービンゴ 14G+α 成功期待度50%以上 小役入賞によりマス開放 ビンゴ成立でRUSH※複数ライン成立でボーナスストック |
CZ③詳細 |
セリエナ防衛線 BAR揃いカットイン4回発生まで RUSH期待度100% BAR揃いの度にボーナスストック 4回成功で大連続狩猟ボーナス |
RUSH仕様 |
リアルゲージバトル 敵が逃げる前に討伐したら継続確定 討伐期待度50%OVER バトル保証ゲーム数 BAR揃い25G・赤7揃い40or50G・青7揃い60G |
有利区間移行詳細※シームレス性能 | RUSH終了後1G目にレア役成立で引き戻し |
天井 | RUSH間999G消化でRUSH当選 |
コンプリート機能 | 搭載 |
通常時は「月下雷鳴」とは大きく異なり、ゲーム数テーブルによる抽選は一切なく、CZ突破のフローとなっている。レア役による抽選と液晶右下部にある可視化されたプチビンゴによる抽選で前兆を挟み、CZへ突入するフローだ。
プチビンゴは1ライン成立でCZ期待度50%となっており、2ライン成立でCZ確定、3ライン成立でRUSH確定かつ複数ストックに期待できる「セリエナ防衛線」の当選となっているので、通常時から期待感を継続させる仕様となっている。
RUSHは「月下雷鳴」同様にAT開始時に揃う図柄により、討伐モンスターに付随する保証ゲーム数を決定。以降はハズレ時にモンスター逃亡抽選を行い、逃亡されずに討伐すれば継続確定となっている。
討伐時はお馴染みの「剥ぎ取りチャンス」へ移行しストックを行う。上位となる「G」の場合は約50%or75%でストックがループする仕様となっている。勿論討伐中の“部位破壊”も搭載されているが、今作は一体で複数の発生が期待できる仕様なのだ。
パチンコ業界では最新作だが、原作としては純最新作「ライズシリーズ」の1作前の準新作となる「アイスボーン」となり、シリーズ初のモンスターも多数出現する。
通常時は、高確率で当選するCZに対してレア役と可視化されたビンゴ演出から前兆を経由するフローにより、演出量は非常に多くなっている。CZメインのフローとなることから、RUSHを含めて自力感が強く、一打一打の演出が展開を大きく左右する仕様となっている。
本機の訴求ポイントは「コンテンツ&スペック」となる。
コンテンツは過去に多くのシリーズ機がリリースされてきたので、最新作と分かるように「モンスターハンターワールド:アイスボーン」と略称ではなく正式名称で訴求する程度で十分だ。
そして、スペック訴求では『RUSHクエスト「月下雷鳴」完全再現!』などのシンプルなアイキャッチで稼働促進を行うことが一番効果的とである。
ただし、通常時は「月下雷鳴」とは大きく異なり、現市場のトレンドでもあるシームレス性能も有していないので、スペック面には若干な不安要素もある。
そして、「月下雷鳴」が一世風靡した大きな要因である「甘さ」は稼働しなければ分からないが、仕様的に期待するべきではないだろう。とは言え、本機のカテゴリーは同版権元機となる、ユニバ製の「新鬼武者」「バイオRe:2」と同じとなる「高確率CZ×自力感強めRUSH」の類型機ともなるので、相乗効果を目指したレイアウトと遊技環境整備を意識的に取り組むことが長期稼働へにつながるはずだ。