新時代を築くのは「初当り4500個獲得」!?花の慶次3〜黄金一閃〜を徹底解説
2022.12.20 / 連載【月曜】大手法人機械対策課SH@CKの新台講座#278
今週の紹介機種は「P真・花の慶次3~黄金一閃~」
2022年1月22日週導入開始予定
メーカー:ニューギン
全国15,000台予定
パチンコはパチスロと異なり、いわゆるスペック違いでのリリースが当たり前になりつつある。パチスロでもAT機でリリースしたものをAタイプへ作り直してリリースされることもあるが極稀である。
パチンコに至ってはハイミドルからライトへ確率を高くする流れがほとんどであったが、昨今ではその間にライトミドルを挟む傾向もあった。そして、「P真・花の慶次3〜黄金一閃〜」も含めハイミドルからの同確率帯でありながら、仕様変更でリリースされることが多くなってきた。
開発メーカーからすれば通常演出はほぼそのままで開発費は大幅に削減できるので、1機種で何度もリリースすることは願ったり叶ったりなのだと思う。ただし、確率・仕様を変化させただけの機種の実績は、初物に比べれば大きく劣るのが実情となる。それはパチンコがゲーム性・フローよりもコンテンツ・演出を中心としているからである。ユーザー任意で変化する点が少なく、代わり映えのない演出では飽きてしまいリピートにつながりにくいからだと思われる。
そんな中でもハイミドルからの仕様変更で大きなニーズを獲得した機種は鮮明な記憶として2機種存在する。まずは現市場を牽引している「Re:ゼロ鬼がかり」であり、もう1機種は「真・花の慶次2漆黒」となる。本機にも、昔取った杵柄で記憶に焼き付く実績に期待したい。
そんな本機は下地となったシリーズとは大きく異なるRUSH仕様のハイミドル機となっている。詳細は基本情報を表にて確認してみよう。
スペック
<基本スペック>
通常確率 | 約1/319.68 |
RUSH仕様 | 2種ST |
RUSH突入率 | 約50% |
RUSH中当選確率 | 約1/9.25 |
RUSH継続率詳細 | 時短10回+残保留1回時 約71.59% 時短100回+残保留1回時 約99.99% |
RUSH突入時期待値 | 約8,727個 |
遊タイム | 非搭載 |
時速獲得出玉 | 約48,000個 |
《大当たり振分 特図1》
ラウド数 | 出玉(払出) | 移行状態 | 振り分け |
10R | 約1,500個 | 2回当選時迄時短1000回へ | 50% |
2R | 約300個 | 通常へ | 50% |
《大当たり振分 特図2※時短1〜9回目まで》
ラウド数 | 出玉(払出) | 移行状態 | 振り分け |
10R | 約1,500個 | 2回当選時迄時短1000回へ | 33% |
10R | 約1,500個 | 時短10回+残保留1回へ | 67% |
《大当たり振分 特図2※時短10回目&残保留1回》
ラウド数 | 出玉(払出) | 移行状態 | 振り分け |
10R | 約1,500個 | 時短10回+残保留1回へ | 100% |
前作のシリーズからお馴染みのロングSTではなく、ショートSTタイプとなっている。
本機は、RUSH突入率が50%かつ通常当選時だと300個獲得で時短なしのキツめの仕様となっているが、RUSH突入時には初当り込みで3回の当選が約束されている仕様となっており、“RUSH=4,500個以上”と一定数リリースされている初当り3,000個スペックを凌駕するものとなっているのだ。
RUSH中は約1/3で3,000個の当選振分があり、若干RUSH継続率は現行機と比較すると劣るが、十分な出玉性能を搭載している。ただし、通常RUSH中の最終回転となる10回転目と残保留1回の2回転分は3,000個の抽選を行っていないので、純粋なRUSH11回転での3,000個振分は約27%となっている。
演出
演出面において、基本的にはベース機と同じとなり、演出バランスを現市場ニーズに合わせて「煽り過ぎない」仕様へと変化されている。その他シリーズ初となる、カスタム機能も搭載されており、任意で期待度をシンプルに変更することが可能となっている。そして、スペックを生かしたRUSH突入時の恩恵が大きい仕様から、「当たれば4,500個」のリーチ・予告演出も多数搭載されているのだ。
RUSH中は残保留が1個のショートSTスペックとなることから、1回転ずつの抽選演出を行うものとなっており、任意で2種から演出選択が可能となっている。
本機の訴求ポイントは「スペック」となっており、コンテンツ訴求は下地となったシリーズ機が現在も稼働中となるので、別スペックとして相乗効果を目指してレイアウトを並べる程度で良いだろう。そして、本機一番のセールスポイントとなるスペック訴求は「RUSH突入=4500個スタート!RUSH中1/3で3000個!」の一回の出玉規模を訴求することが効果的だ。
それに加え、本機のスペックは初当りに対して天と地の差がある仕様なので、「虎柄・紅白柄・直江プッシュマン」等の「当たれば4500個&RUSH濃厚演出」の訴求も効果的だ。
本機リリース直前となる年末年始にリリースされる「TIGER&BUNNY」「大開王」が同様にRUSH時4,500個搭載機と立て続くので、新たなニーズとして市場を湧かすことにも期待感がある。本機は類型2機種および下地となったシリーズ機よりも辛い仕様にもなっているので、遊技環境に差を設けることで本機へニーズを集中させることで長期稼働につながるはずだ。