パチンコ台以上に売り上げる冷凍自販機「ど冷えもん」導入店レポート

2022.10.13 / その他情報

先月公開の記事では、ひそかなブームとなっている「冷凍自販機」を活用したビジネスの最前線をリポートした。わずかな敷地、手ごろな投資額で、パチンコ台を超えるほどの売り上げを出すことも可能な「冷凍自販機」の...

先月公開の記事では、ひそかなブームとなっている「冷凍自販機」を活用したビジネスの最前線をリポートした。わずかな敷地、手ごろな投資額で、パチンコ台を超えるほどの売り上げを出すことも可能な「冷凍自販機」のポテンシャルについて、十分にお届けすることができただろう。

(関連記事:パチンコ台以上に売り上げる、現代自販機ビジネス最前線

では、実際に「冷凍自販機」導入に踏み切ったホールは、この新しい"機械"についてどのような印象を持っているのだろうか? 導入のきっかけ、現状の売り上げ、今後の展開について、じっくりと本音を聞いた。


規制が厳しい地域を生き残るために「最大台数」を選択

人口約7万5000人。兵庫県北部の中心都市である豊岡市に、7月29日にグランドオープンしたばかりなのが「ミクちゃんアリーナ豊岡店」。今回取材した、冷凍自販機「ど冷えもん」の導入店舗である。パチンコ444台、パチスロ209台を設置するワンフロア構成のホールで、貸玉料金は1円パチンコ・20円パチスロとなっている。

さらに、こちらのホール営業には、ほかの地域にはないある条件が課されている。この地域は絶滅危惧種である「コウノトリ」の飛来地となっており、店舗の外装や販促物、音などに厳しい制限があるのだ。

7月29日に地域最大653台でグランドオープンしたミクちゃんアリーナ豊岡店

そんな中、店長がとった施策は「可能な限り最大の台数を確保する」ことだった。風適法や条例のさまざまな制約がありながらも、なんとか地域最大となる653台の確保に成功。その結果地域一番店の座を確保しているものの、その副作用として、店舗に飲食店をつけることができなくなってしまった。

では、遊技客にどうやって食事の場を提供するのか。その時に生まれたのが「冷凍自販機」を導入するというアイディアだった。


自立した企業風土と即断即決の対応で、設置はスムーズに

店長が冷凍自販機「ど冷えもん」の存在を知ったのは、グランドオープンの2か月前のことだった。

「実は冷凍餃子が各地で流行ってた時期に、自社でも冷凍餃子の自販機を設置したことがあったんです。その時は自社の別の不動産を使っていて、パチンコ店での設置ではなかったのですが。その経験があったので、実際ものすごく売り上げが上がるということは知っていました」とミクちゃんアリーナ豊岡店・金城純平店長は語る。

甲冑を着込んで自らが広告塔になっている金城純平店長

しかし、冷凍餃子は持ち帰りユースが前提であり、その場で食べる弁当類の冷凍自販機がどれほど売り上げを出せるかというのは、誰にとっても未知数だった。

「社長に『やってみたら』と言われまして、設置を決めました。若くて、トレンドにも敏感な社長で、『たくさんの経営者を作りたい』というのが口癖なんです。現場でやりたいことがあったら、それを許容してくれる風土がありました。そのおかげで導入まではスムーズにいったと思います」

同店では3機のど冷えもんを導入。2機はパック・エックス イノベーションの冷凍食品ブランド「ご褒美Theぐるめ」を利用し、1機は地元商品の導入を目指していくという
ど冷えもんの横には、電子レンジを用意した専用のイートインスペースを設けた

冷凍自販機の設置が滞りなく進んだことには、取扱会社であるパック・エックス イノベーションの力も大きかったと金城店長は振り返る。「担当者に早い意思決定をいただいて、物事が即断即決で、前向きに進みました」。自販機3台29種類の商品を妥協せず選別。すべて電子レンジアップのPB商品にし、試食から改善、納品までの対応が迅速になされたという。

「例えるなら、ベンチャー企業の社長と仕事をしているような感覚で一緒に仕事ができました。信頼できるパートナーシップを築けたと思います」


冷凍自販機は「先があるビジネス」

となると気になるのは、実際に冷凍自販機「ど冷えもん」を設置したことによる「成果」、ありていに言ってしまえば「売り上げ」である。

ホットスナック系の商品が若者に人気で売れ筋なんだとか

 「数字は言えない部分もありますが、しっかり利益を出しています。一番出ているのが焼きそば、チャーハン、クリスピーチキン、あと弁当で言えばチキン弁当、豚カルビ弁当。若い人の利用が多いですね。逆に言えば、シルバー層にどう親しみをもって利用してもらうかはこれからの課題です」

まだまだ先がありそうなビジネスだ。そう金城店長は感じている。その背景には店長自身の経験があった。「自宅の近くに地域の飲食店の店主がよく集まっているスナックがあるんです。そこで相談してみたところ『うちのお店の商品も自販機に入れたい』という声をかなりいただきました」

取り扱う商品をカスタマイズし、「地域に根差した商品」を大きくプッシュすることができるのも冷凍自販機「ど冷えもん」導入のメリットである。「ホール内の自販機でうちの商品を取り扱ってくれないか」という問い合わせも多い。「ホールに冷凍自販機がある」ことを地域の飲食店も認知している。自社の売り上げだけではなく、地域の発展にも貢献できるビジネスとなりつつあるのだ。


都心部の物件で設置してみたらどうなるだろうか? パチンコホールの遊技客は千円札をだぶつかせていることが多いが、そこに着目して、千円札一枚で買える商品をシリーズ展開してはどうか? 店長としての通常業務の合間に、ふと冷凍自販機「ど冷えもん」を生かした事業のアイディアが浮かぶと金城店長はいきいきと語る。

縮小傾向にあるパチンコ業界。しかし、ホールという地域に根差した業態特性を生かしつつ、アイディアで周囲を巻き込み新しいビジネスを展開していく余地は大いに残されている。ミクちゃんアリーナ豊岡店の事例は、そのことをパチンコ業界人に伝えてくれる貴重な証言と言えるだろう。

和風をコンセプトにした店内

問い合わせ:株式会社パック・エックス イノベーション

ど冷えもん, 冷凍自販機, パック・エックス
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