6.5号機はパチンコホールにこんなに貢献している! 売上1000万以上の変化も

2022.09.02 / ホール

6.5号機といえば、万枚を超える右肩上がりのスランプグラフや、差枚数+2400枚の出玉性能を実際に体感する報告が多くネット上にアップされ始めた。さらにはユーザーからは「パチスロの復権」との声も上がり始め、6号機時代になってからはじめてパチスロを楽しんで打てる環境が整ったといえる。DK-SISで日々の機種稼働をみていると、2万近くまたはそれ以上のアウトをキープし続けるパチスロは久しぶりの登場だ。特に犬夜叉・カバネリ・鬼武者の3機種は6.5号機の中でも頭1つ抜けている。そんな活況で、お店への影響も大きいはずだ。そこで6.5号機がどれほどお店に貢献しているのかホールの店長に取材を行った。

売上1000万以上の変化も
イチオシ機種はやっぱり犬夜叉!

自店での6.5号機の状況を伺ってみると、群馬県のA店長は「導入した機種の稼働状況はかなり良いです。パチスロ全体で10%ほど売上を向上させていますね。平日だけでみれば20%も売上を向上させています。その影響を受けているので平日夜の稼動は今までの6号機とは比にならないですね。基本的にずっと動いています」という。
また栃木県のホールのB店長は「当店では、6月まではジャグラー3機種がIN枚数でトップを独走していたんですが、今は鬼武者・カバネリ・犬夜叉の順番で上位を占めている状況です。それに加えて他の6.5号機も3機種に続いています。6.5号機が本格的に導入されて以降、平均売上が120%以上、月売上で1000万以上も上昇したんです。それだけ大きな影響を与えている機種になってます」

また6.5号機の中でも、S犬夜叉は別格だと店長たちは語る。
A店長は「当店では9種類の6.5号機を設置しており、上も下も満遍なく設定を使って運用してみました。それぞれお客さまが打たれている様子や挙動を見たことに加え、実際に自分でも打ってみたんですが、1番面白いのは、高設定の犬夜叉だけだと感じました。6.5号機の中でも秀でた出玉性能のポテンシャルを感じますね。
B店長は「店長なのでどうしても数字でみてしまうんですが、やっぱり犬夜叉は別格だと感じています。下の設定でも万枚でちゃうので、自店で高設定を使う時は正直限られていますが、それでも稼働がいいです。お客さまの様子をみていると、今までの6号機と比較してあまり設定を考えずに打っているのかなと感じます。ATにつなげてしまえば何とかなる側面もあるので、一撃性でいえば6.5号機の中で最高の機種だと思います。ただ利益が出ないこともザラにあるのでそこは店長としては苦しいです」と語った。

6.5号機は、ホールの売上に大きく貢献しているようだ。この話だけ聞けば、6.5号機はホールも喜んでいると捉えられる。しかし一方でこんな意見もある。

6.5号機は「冷静視」
まだまだ安心はできない

「私は6.5号機を推すには、まだちょっと早いのかなと思ってます」
そう述べたのは、栃木県のC店長だ。店長曰く、確かに今までの6号機と比較すれば、稼働も売上も段違いなのでありがたい。ただ、ヒットしている機種はカバネリ・鬼武者の2機種に限られていると考えているそうだ。
C店長は「カバネリも鬼武者も、主に評価されているのはゲーム性の面ですよね。両者ともに出玉性能はマイルドで、6.5号機である恩恵は、ゲーム性の次に受けているような印象を持ちます。だからこそ6.5号機が受け入れられてるってよりも、今ヒットしてる機種のゲーム性が良かったんじゃないかと思うんです。それを考えるとカバネリも鬼武者も6.5号機でリリースされなくても、いい評価があったんじゃないかな、と。今の6.5号機って、瞬間的な出玉性能かゲーム性に特化していませんか? それで、どちらにも振り切れてない機種が稼働状況に表れているんじゃないかと見ています」と述べた。

犬夜叉は、辛さが周知され始め、徐々にアウトを落とし始めているのでヒット機種から外して考えているそうだ。同氏は、犬夜叉の状況を考慮して、今後もし瞬間的な出玉性能に特化した機種ばかりリリースされれば、パチスロの活況はまた落ち込んでいくのではないかと予測している。

確かにキャッツアイ・シリウスを含め、8月30日時点で11機種の6.5号機がリリース。その中で2機種だけと考えると、たった2割ほどしかヒット機種がリリースされていないことになる。初期の6号機の失敗経緯や、直近でリリースされた新台の初動を考慮すれば冷静な判断だといえる。

パチスロ人口が増加中!?
市場の変化が顕著に表れ始める

売上や稼働状況が向上する中でB店長は、市場の変化も感じとっているという。それはパチスロユーザーが増加傾向にあることだ。同氏は商圏内のユーザー動向を週間ごとにチェックしている。自店を含めた6店舗の20スロの人数を見ていると、6.5号機が導入されてからは、明らかに20スロのユーザーが増加。その人数は店舗ごとの週間稼動でおよそ30人から40人ほど増加している。内訳をみてみるとAタイプに変化はなく、AT機ユーザーが増えているという。

B店長は「小さな商圏内でも大きくユーザー数が増加している状況です。全国データでも明らかですが、やっぱりこういうところからも今までの6号機とは違いを感じますよね」と6.5号機に期待を膨らませた。
稼動や売上という面ではいずれの店長も6.5号機をポジティブに捉えているようだ。

しかし、C店長の意見の通り、機種のヒット数を考慮すれば、6.5号機に安心しきるのは早計なのかもしれない。6.5号機をメイン機種として運用できるほどの台数、ホールの半数近くを占める機種数がそろった時の状況がホールにとってもユーザーにとっても鍵となるのではないだろうか。

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