コンプリート機能を初搭載「S BIG島唄-30」はスペック訴求がキモに!
2022.08.22 / 連載【月曜】大手法人機械対策課SH@CKの新台講座#261
今週の紹介機種は「S BIG島唄-30」
2022年9月18日週導入開始予定
メーカー:オリンピアステート
全国5,000台予定
6月よりリリースが開始され、7月にはパチスロ市場を大きく活性化させた6.5号機。早速2万枚の出玉報告などが上がり始めた。高射幸性機として位置付けられた遊技機の性能ラインである2万枚を超えたことにより、既に行政から指導を受けたとの噂もある。元々6.5号機の解釈基準は、コンプリート機能を搭載することを前提としており、搭載していなければ発生して然るべきこととも言える。
そんな正式とも言えるコンプリート機能を搭載した史上初の6.5号機が「S BIG島唄-30」だ。MY19,000で打ち止めとなるコンプリート機能搭載機がメインとなるこれからの市場に対して、2万枚などの出玉報告のせいで強い規制の様にとらわれないように本機には市場の話題となることに期待したい。
スペック
そんな本機はBIGオンリーの疑似ボーナスタイプAT機となっている。それでは基本情報を確認しよう。
基本スペック | ||
設定 |
初当り確率 |
出玉率 |
1 | 1/318.5 | 97.5% |
2 | 1/306.9 | 98.4% |
3 | 1/286.5 | 100.2% |
L | -- | -- |
5 | 1/250.8 | 104.3% |
6 | 1/222.7 | 108.2% |
通常・AT仕様 | |
50枚ベース | 約39.9G |
タイプ | 左1ST/AT |
AT仕様 | 押し順AT・約3.0枚/G |
ボーナス仕様 | 白7BB100G約300枚・赤7BB67G約200枚 |
レア役重複抽選 |
スイカ成立3&5回目成立でチャンス、チェリーで期待値約5%、+遅れで期待値約25%、チャンスチェリーで期待値約50%orBIGストック |
モード仕様 | 通常6種(天井200・800・810G)・連荘4種(天井32G) |
連続大当りモード滞在時連続大当たり確率 | 天国70%・ドンドン80%・超ドンドン91% |
連続大当り仕様 | 32G天井※32G間は約1/18で抽選、連続大当りモード中1G連振分約44%※モードアップ抽選 |
連続大当りモード移行抽選 | 通常A滞在時約10%・通常B滞在時約50% |
フリーズ仕様 | 約1/9113・超ドンドンモード移行 |
RUSH期待値 | 約650枚 |
天井 | ボーナス間800G消化でボーナス当選、※800Gを超えた場合810Gまでの10G間1/2でストック、ボーナス間スイカ10回成立で白7当選&白7BBモード移行 |
「沖ドキ」の様にモード移行のゲーム性がメインで、連続大当りモードを目指すフローとなっている。6.5号機なので、有利区間ゲーム数が4000Gもあり、有利区間ランプ報知もないので初代「沖ドキ」の様に転落しないモードBを目指すフローだ。
32Gを越えた通常時でも、200G天井が2つ存在。初当り時に連荘モードとは別に複数の1G連をストックするケースも存在する。連続大当りモードへ移行も、天国の上位モードへの移行率が50%近くもある。そして、BIGオンリースペックの「200枚×80%LOOP」状態を通常フローから突入させる仕様は、疑似ボーナスタイプながら「ミリオンゴッド」のようなセットLOOPスペックを連想させる。
さらに、最上位モードが確定するフリーズ発生率も約1/9113と、1日1回ペースで2000枚の期待値を狙えるフラグも搭載している機種なのだ。300枚獲得となる白7BBは「サラリーマン番長」のブルーレジェンドの様なモードで、連続する当選モードとは別軸で存在している。連続大当りモードと重なった時は300枚がLOOPする一撃性も搭載しているのだ。設定リセット時は、通常Aの振分が20%程度しかなく、通常B以上が選択される確率が80%以上となっている。
演出
完全告知の沖スロなので、パトライトの告知に演出は集約されている。レア役等から前兆に移行する場合もあり、フラッシュなどで当選の期待値を煽る演出も搭載。滞在モードを予測するゲーム性のため、通常時の滞在モード示唆は少ない。
通常時にボーナスをストックしていた際は、ボーナス入賞時にリールの逆回転でストック当選回数の告知を発生する。ボーナス中の抽選および、連続大当たりモード時の1G連告知は大部分がラスト3Gに集約され、告知発生で確定。そして、本機が初のコンプリート機能搭載機なので、MY19000到達前には、「残り〇枚でコンプリート(打ち止め)」とアナウンスが行われる。
ポイント
本機の訴求ポイントは「スペック」だ。
シリーズ機の特徴がスペックに寄ったものなので、スペック訴求が効果的となるだろう。そして、シリーズ機が「BIG連荘」がウリとなるだけに「BIGオンリー!シリーズ継承BIGが70%!80%!!91%LOOP!!!」「フリーズ発生確率約1/9113!BB91%LOOP!」などの訴求文言が効果的だろう。
その他、モード狙いの特徴となる「200G天井モード搭載!当選後非連荘時は高確率で通常B以上」「通常B滞在時連荘移行率50%以上!連荘モード移行時天国・ドンドン移行率1:1!」「初当り確率激低SPモード搭載!801G~810G間毎G50%でBIGストック!」など滞在モードの特徴を全面的に訴求していくことで、有利区間ランプ非報知と相まって稼働促進につながるだろう。
これからはコンプリート機能の搭載がデフォルトとなってくる。打ち止めラインは、今の市場で考えれば十分過ぎで、遊技の足枷にはなり難いと思うが、規制であるのは間違いない。パチンコに限って言えば打ち止め到達が珍しくはないため、リリースされた際は対応を考えるべきではある。しかしパチスロは6.5号機の良いイメージが波及しつつあるので、発生率を考えればあえてコンプリート機能について今、言及する必要はないだろう。