改めて振り返ってみると、今年のGWは非常に新台不作であった。それから数カ月しか経過していないが、今年のお盆は機種・タイトルともに豊富な繁忙期となりそうだ。逆にお盆があけると新台も少なく、今週から来週に掛けてリリースされる新機種たちには、繁忙期を支えた希少な新台として高い実績に期待したい所である。
そんな本機は5号機シリーズ機のA+ART機とは大きく異なり、超純増AT機となっている。それでは基本情報を確認しよう。
《基本スペック》
設定 | CZ AT確率 | RUSH確率 | 出率 |
設定1 | 1/344 | 1/558.7 | 97.8% |
設定2 | 1/352 | 1/533.3 | 99.8% |
設定3 | 1/346 | 1/501.4 | 100.5% |
設定4 | 1/350 | 1/458.6 | 103.2% |
設定5 | 1/345 | 1/435.6 | 105.3% |
設定6 | 1/347 | 1/406.4 | 107.3% |
《通常・AT仕様》
50枚ベース | 約39.9G |
タイプ | AT |
AT仕様 | 2色1ST押し順AT・約8.1枚/G |
RUSH抽選契機 | CZ AT経由80%・CZ直撃20% |
CZ AT抽選 | ゲーム数テーブル抽選・天井81Gor381Gor581G |
CZ AT仕様 | ベルナビ5回・5戦中3勝でRUSH 通常時獲得アイコン(810pt獲得毎)にて勝率UP |
RUSH直撃CZ仕様 | 約1/1300・期待度約50%・上位CZ昇格抽選 |
RUSH仕様 | ST8G×5回突破後疑似ボーナス※MIN100枚・平均200枚 ST失敗orボーナス後、継続バトル※アイコン3個以上 継続バトル勝利で再度ST突入 |
RUSH期待値 | 約630枚 |
天井 | 有利区間RUSH間3,000G消化でフリーズ発生 |
「Re:ゼロ」に近い通常フローとなっている。通常時は高確率で突入するポイント特化ゾーンを経由して810pt毎にCZ(AT)の期待度を上昇させるアイコンを獲得し、規定ゲーム数到達でCZ(AT)が当選。
アイコンは以下の4種が存在する。
・「勝率アイコン」純粋に勝率を上昇させる
・「柳生アイコン」1体撃破となる
・「再戦アイコン」同キャラが再びバトルを行う……5戦中に勝利したキャラが再戦した場合は勝利が確定するなど展開次第では早々にRUSHが確定する
・「雪泉アイコン」RUSH当選時の恩恵となる特化ゾーンが付与される
「Re:ゼロ」とは異なるフローとして、アイコンで特化ゾーンが獲得できる点もそうなのだが、本機はゲーム数の他に通常時からレア役にてRUSH直撃のCZ抽選をしており、ゲーム数テーブル以外にも当選フローがあること。
そして、本機はCZ(AT)を失敗する度に勝率が上昇するため、仮に失敗し続けた場合には有利区間内3000G天井のチャンスとなっていく。この天井到達で発生するRUSHは、本機最強の(1SET 10G×97%)継続バトルとなり、吸込み分も放出できる6.5号機の仕様が生かされていて期待度は非常に高い。
本RUSHはST8Gと枚数管理ボーナス、継続バトル(通常状態)で構成されており、ボーナス中は継続バトルで獲得できるアイコンの期待値を上昇させる区間にもなっているので、出玉が出玉を呼ぶ仕様にもなっている。
5号機シリーズを踏襲しており、新キャラと新フローが新規演出で構成されている。通常時はポイント関連の演出が中心となり、RUSH中のSTはバストの大きさが継続率とリンクしているなど、コンテンツならではの仕掛けもある。
バトルの期待度などキャラにスポットライトを当てた演出も多く存在し、今では数少ない超純増ATともなり、出玉演出はST8Gとは言え、十分といえる。
本機「S閃乱カグラBURST UP」の訴求ポイントは『コンテンツ&スペック』。コンテンツの訴求は人気を博した5号機のシリーズ機であることと新キャラが登場することをビジュアルで訴求する程度で良いだろう。
そして、スペック訴求は『AT8.1枚!最強フラグ10G×97%継続バトル!!』。ここが一番のインパクトとなるだろう。リセット時のCZ(AT)天井は381Gになることや、「聖闘士星矢海皇」のようにCZ失敗毎に成功率が上昇する点なども追いかける要素も多くあるので訴求は効果的となるだろう。
ただし、本機は非常に高い純増を有してはいるものの、いわゆる減算区間を経由したSETを繰り返す6号機初期のようなフローとなっており、RUSH中をならしてみると純増4.5枚と、公表されている数値とは乖離がある。これが現市場でウケるかはいささか不安な点もある。
一方、本気の最強フラグは吸込みがトリガーとなる内規を活用した仕様で、期待値だけでも2,400枚を優に超える点は明確に現市場に求められている。訴求方法を誤ることがないよう注意が必要だ。