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2004年から業界入り、メインタイトルとしては15作目となる今作。
ほぼ毎年リリースされており、スペック変更も含めれば30機種は優に超える業界切っての超大作シリーズコンテンツである。
そんな『新世紀エヴァンゲリオン』も初めて世に出た1995年10月からアニメが放送され、1997年に映画化され一度は幕を閉じたが、2007年より再構築された新シリーズ、劇場版の『ヱヴァンゲリオン新劇場版』も今年2021年3月に14年を経て幕を閉じた。再度シリーズ展開があるかは分からないが26年を経て完結した。
本機はタイトル通りに旧作『新世紀エヴァンゲリオン』シリーズとなっており、業界コンテンツとしての今後の展開にはまだまだ期待が募る限りだ。
本機は前回のパチンコ講座の「P北斗の拳9」に似るハイミドルとなっており、比較しながら基本スペックを確認してみよう
基本スペック | ||
比較機種 | Pエヴァンゲリオン15 | P北斗の拳9 |
通常時大当り確率 | 約1/319.7 | 約1/319.7 |
RUSH仕様 | V確ST | 2種転落ST |
RUSH時大当り確率 | 約1/99.4 | 約1/29.5 |
RUSH突入率(初当たり) | 約59% | 約59.4% |
RUSH突入率(初当たり・時短突破込み) | 約70% | 約66% |
ST・時短回数/転落確率 | ST163回・時短100回 | 約1/105.1 |
MAX出玉 | 特図1:550個・特図2:770個 | 特図1:660個・特図2:990個 |
RUSH継続率 | 約81% | 約81% |
特図1 メイン出玉 | 約450個 | 約450個+約40個・100% |
特図2 メイン出玉・比率 | 約1500個・100% | 約1,500個+約120個・100% |
遊タイム | 非搭載 | 非搭載 |
時速獲得出玉 | 約19,000個 | 約26,000個 |
大当り振分 | ||||
ラウンド数 | 出玉(払出) | 状態以降 | 振分 | |
特図1 | 10R | 約1,500個 | ST163回 | 3% |
3R | 約450個 | ST163回 | 56% | |
3R | 約450個 | 時短100回 | 41% | |
特図2 | 10R | 約1,500個 | ST163回 | 100% |
上記のスペック表よりオーソドックスなV確STとなっており、実質RUSH突入率が通常当選後に時短100回がつくことから、高めのスペックとなっている。
RUSH性能は“ALL1500個×約81%ST”と現市場のトレンドスペックとなっているので、突入率が高い分RUSH体感をしやすい仕様となっている。
「北斗9」との比較ではロングSTタイプのRUSHであることから、出玉速度と1回当りの出玉数は突入率を上げている分、劣る仕様となっている。
エヴァパチンコシリーズを踏襲したものとなっているが、本機一番のセールスポイントとも取れるギミックが搭載されいる。
キャッチコピーにもなっている“5年先までリードする「シン・筐体『BIG IMPACT』」だが、右上部の業界最大の「初号機フェイス」ギミックからは盤面役物の様にバイブや咆哮などのアクションを発生させる。
そしてハンドルは、通常筐体のように左下には無く中央下部に位置されており、右側にひねるのではなく、奥にひねることで玉が打ち出せるようになっている。左右どちらでもひねる事が出来るので両手のいずれでも操作可能な仕様だ。
本来ハンドルが位置する場所には「操縦レバー」ギミックが搭載されており、ボタンを含めて様々な操作演出が組み込まれている。その他にも盤面に余すこと無く施されている「タイトルランプ」「十字ギミック」「ロンギヌスの槍」とギミックだけでも非常に多彩な機能を搭載しているのだ。
液晶演出のほとんどが新規作成され、映像もフルリメイク。アニメーション演出は予告だけとなっており、ほぼ全てが3Dのオリジナル演出となっている。
そして、原作にはないスピンオフ作品から登場する「エヴァ最終号機」「エヴァ無号機」が新たな世界観を展開する演出も搭載している。
やはり大きいのは、コンテンツの人気となるだろう。前述した通り、業界きっての超大作シリーズとなる事から掘り下げる必要もないのでインパクト大となる筐体を配置レイアウトに気を付けながら訴求する程度で良いだろう。
そして、スペック訴求においては、安定の市場トレンドとなるRUSH性能に加え、現行機では希少な初当たり後の時短によるRUSH突入率の底上げは大きく訴求する事が効果的となる。
オーソドックスとは言え現市場では希少でもある“V確ロングST”は今も市場を牽引している旧規則機タイプそのものであり、旧規則機も本年末年始が稼働可能な最後の繁忙期となる。
「北斗無双」「慶次漆黒」「クイーンズブレイド2」「RAVE」などリリースから市場を支え続けた旧規則機から新規則機への移行期間として、年末年始から2月までの期間に類型機となる本機を加える。来年1月に登場予定機を導入して移行させる事で業界離反を防ぐ事に最も重要となるはずだ。