6.5号機のリリースが本格的に開始され、パチンコ新機種の台数不足もあったとはいえ悪くないスタートを切れたと言えるだろう。4月22日以降に持ち込んだ機種にはコンプリート機能が搭載されており、パチスロは早々と9月にコンプリート機能搭載の正式な6.5号機がリリース開始予定となっている。6.5号機は、開発技術も発展相まって内規上5号機に近しいといっても過言ではないほど性能が向上されている。
「S新鬼武者2」も5号機時代に名をはせたシリーズだ。本機はA+ART機のシリーズに寄せてはいるが、純増変動タイプのAT機にて再現したものとなっている。7月機種に続き、本機にもパチスロ市場を盛り上げることに期待したい。
《基本スペック》
設定 | RUSH確率 | 出率 |
設定1 | 1/405.2 | 98.2% |
設定2 | 1/382.4 | 99.5% |
設定3 | 1/366.2 | 100.5% |
設定4 | 1/301.3 | 105.4% |
設定5 | 1/275.6 | 107.7% |
設定6 | 1/262.2 | 110.1% |
《通常・AT仕様》
50枚ベース | 約37.9G |
タイプ | AT |
AT仕様 | 押し順AT・約2or4枚/G |
CZ抽選詳細 | 約1/123・期待度33%・レア役にて抽選・CZ間333G天井 |
CZ仕様 | ST式AT抽選期待度上昇・最大10回上昇、規定ゲーム数間に小役入賞orレア役成立でクリア。 |
RUSH仕様 | AT2.0枚・40G+継続バトル5G・ゲーム数上乗せ SET数上乗せ・初当り時、LOOP50% or 66% or 80% or 89% |
ボーナス仕様 | AT4.0枚・青7:40G・赤7:25G・BAR:12G |
RUSH期待値 | 約512枚 |
天井 | 通常1,000G消化でRUSH確定CZ当選 |
本機は、CZ突破型のRUSH直撃タイプとないる。シリーズ機と大きく異なる点は、RUSHまでのフローだ。シリーズ機のRUSH抽選は、ボーナス・レア役直撃・ゲーム数による抽選がメインだったが、本機はほぼCZを経由する仕様となっており、天井333Gの低天井かつ高確率でCZを繰り返すフローとなっている。
CZはST式となっており、初期の1コマを含め11コマで構成されている。マスは5種のRUSH期待度示すマスとRUSH確定・G数・ボーナスの恩恵を受けることが可能な8種のマスで構成されている。抽選はSTを失敗した時に滞在しているマスで抽選となり、期待度を示すマスは連続演出・前兆を経由してジャッジが行われ、“緑30%・赤50%・紫80%”の期待度となり、マス構成で大きく期待度が変化する仕様となっており、RUSH後を含めたリセット後1回目のCZは優遇されたCZにもなっている。
RUSHはシリーズ機を踏襲しており、SET LOOP・G数直乗せ&後乗せ・SETストックとマルチRUSHとなっている。シリーズ機と大きく違う点は、RUSHフローとなる。ボーナスは約1/250で純増が倍となり、RUSHはボーナス高確率状態を経て当選させるのがメインフローとなっている。ボーナス中はSETストック抽選をメインでおこなっている。SETストックにもLOOP率が付与されており、1%~89%までの振分となっている。
シリーズを踏襲しており、CZ関連の演出は一新されている。もちろんシリーズ機ならではの前兆演出は、CZを経由して突入する。前兆中の演出法則はシリーズを踏襲したものとなっている。そして、RUSH中の高確率示唆や上乗せ・継続示唆演出などもシリーズ機を踏襲しており、再現した仕様だ。
本機の訴求ポイントは「コンテンツ&スペック」となる。6号機でリリースされた際は、お世辞にも高い実績とはいえないものだった。本機が、5号機のシリーズ機の後継機を意味する「2」であることをスペックと共に訴求する必要があるだろう。
そして、スペック訴求は「5号機シリーズ継承!マルチAT!!」や「再臨シリーズ」のゲーム数管理がなくなり、即ヤメ防止のためにも「RUSH後・朝一のCZは期待度上昇!!」などの訴求が効果的となるだろう。
その他、ゲーム数上乗せの一契機最大ゲーム数は破格の600Gや89%LOOPなどの出玉トリガーを搭載している点の訴求も効果的となるだろう。
結局パチンコ議員を擁立した参議院選挙も落選にて終わりを迎え、行政との関係に一抹の不安を感じるが、これでほぼほぼ11月の管理遊技機のリリースは止めることはできない状況になってしまったとも言える。これまで行政に対して業界での取り組みをアピールせざる得ない状況で、コロナを理由に度重なる延期を行ってきた。
ホールを苦しめるだけの管理遊技機を伸ばすことに成功してきたが、今回の落選はそれを許さない状況にあると言えるだろう。
本来ならば、部材不足・人工不足・費用面を考慮すれ7月19日に開催されるスマート遊技機フォーラムから3ヶ月程度で正式リリースなど、横暴の他何物でもない。ホールと設備企業の負担を考えれば今回こそ延期すべきだったのだろう……
本来ならばCR導入時同様に機械性能のメリットがあるようなwin-winの導入がされるべきであった。しかし、それも叶わず押し進められた結果となってしまった。大都のレンタル販売も然り、18000店舗から8000店舗まで縮小した業界だ。まだまだ業界縮小は免れない状況は続きそうである。