ZENT多治見店のちょっとおかしなTwitter運用(Twitterでは言えない話)

2022.07.14 / 連載

第46回 Twitter上にいるプチ有名人たちに聞く

Twitterでは言えない話

雑誌や動画などの媒体に所属していないただのアルバイトスタッフに、数千人のフォロワーがつく時代になってきた。Twitter上でわざわざ本人が語らなそうなことを、第三者であるPiDEAが根掘り葉ほりする。

ZENT多治見店

  


今回の言えない話

ゴリぽよ系変顔キャラの石川さんを率いて
ブレーンのまめしば副店長が頑張っている話


PiDEA編集部(以下略編) :今回はZENT多治見店で務めている、まめしば副店長(@ZENT7777)とプリティー石川さんを取材します。

まめしば副店長(以下略ま):基本私がお答えします。よろしくお願いします。

左が主任の石川さんで右がまめしば副店長。2人とも34歳

編:ZENT多治見店さんでは、「演劇部」と称してまめしばさん、石川さん、今日はいませんがタナベさんという御三方で寸劇ショートムービーをTwitterで展開していらっしゃいますね。

ま:はい。私自身、以前配属されていたZENT名古屋北店の頃からまめしばという個人アカウントを持っていました。本当はそこでもTwitterを通して面白いことをやりたかったのですが、そっちまで手が回っていなかったのです。

編:2100台のお店ですもんね。

ま:えぇ、それで多治見店に転勤になった時に、石川がいました。面白いのがいるから一緒になんかできたらなと。自分にとってはいい出会いだったなと思います。

編:石川さん、社内で有名だったんですか。

石川さん(以下略石)自分は動画を一生懸命作っていましたが、鳴かず飛ばずな状況が続いていました。でも本社の方が店に来た時などは、「君が石川くんか」というような感じでなぜか声をかけてもらうことはありましたね。

ま:この人SNS上では気さくで陽気なキャラなんですけど、実は人見知りで普通の時は面白くないんですよ〜。だから彼のキャラクター性をお店に来ていただいたお客さまにどう伝えるか、それが私の使命だと思っています。

編:最高傑作と話題の入場マナー啓蒙動画の「頭文字T」ですが、あれが生み出された背景を教えてください。

ま:元々僕らは「天才バカボン」とかその時々のお客さまが打ちたそうな機種のタイアップ動画を中心に制作してきました。ある時、私がSammyさんの展示会で「頭文字D」を見た時に閃いたんです。「これ、つくれるぞ」と。それまでは石川に脚本をつくってもらっていたんですが、元々私も好きなコンテンツだったので、脚本はすらすら書けました。編集は石川が担当して私がチェックしています。

編:これQR貼りますので、読者の方は見ていただきたいんですが、皆さんの演技がいいんですよ。演劇部の3名の方は、そういう特殊な訓練を受けていたのでしょうか。特に石川さん。お笑い芸人を目指していたとか?

元々、教員なりたかったくらいで別に。

編:石川さんが先生なら人気になりそうですね。

ま:でも石川はメンヘラでソッコー心折れるんですよ。

編:そうなんですか。そういうのに強そうなのに。

石:アンチコメントは知らない人なんで大丈夫ですけど、身内とかに「つまらん」とか言われると抉られちゃいます。

編:プリティーな部分が出てる! それにしても、皆さんお芝居の練習とかはしてないんですか。

ま:全然そういうのはしてないです。石川がいなかったら私が先陣切ってこの役回りをやっていたけど、隣にこんなんいたら無理じゃないですか。個性が強すぎる。だから私とタナベは石川を担ぐポジションなんです。

編:まとめサイトに乗るなどして拡散されていましたが、自己評価としてはどうでしょう。

ま:基本的に私たちは自己満足の集団なので、自分たちが面白かったらあげるというのが1つのポイントです。本社の人からも「おもろいんやない」と声をいただきましたけども、いっても全然バズったわけではないとも思っています。ただ、マナー啓発みたいな感じにしたら、他の競合店さんでもいいねを押しやすくなるかなというのは狙っていました。

編:あんまり大きな声じゃ言えませんが、動画をつくるために残業してますよね。きっと。業務ではなく部活みたいなイメージなんでしょうか。

ま:基本は業務時間内で完結しています。企画はお風呂に入りながらとかでも考えられるじゃないですか。むしろ、仕事しながらだと考えられないので、パッと思いついたことを石川に「次こんなんどう」と聞いたりしています。大概「いいすね」としか返信ないんですけどね。動画の脚本なんて30分もかからないですし。自分自身1つの仕事に時間をかけるのが嫌いなタイプなので。撮影だけはどうしても時間をもらわないといけない部分もあるので、そこはホールスタッフの皆に「ちょっと石川借ります」とお願いをして、サポートしてもらっています。

編:複数名の幹部が労力をかけてつくっているTwitterの目的を教えてください。

ま:広域集客というのは考えていません。毎日来てくださっているような地元のお客さまに対して、「石川くん面白いことやっていたね」とかそういってもらうためのツールだと捉えています。正直、岐阜県という地域も加味すると、できる人はいるんでしょうけど、Twitterの活動で集客するのは難しいなと思います。

編:フォロワー数2500を達成して次の目標はありますか。*虫じゃなくて何食べましょうね、石川さん。苦手なものはなんですか。

(編注)*虫じゃなくて何食べましょうね…フォロワー数2500名を目指すと宣言したが到達しなかったためお詫びと称したネタ動画を作成。 ドッキリで石川さんには、食用の虫が振る舞われた。

石:え、虫はもう嫌です(笑)。苦手なものは高いところです。

編:全部言っちゃってるプリティー(笑)。

ま:僕はそういうドッキリを仕掛けてほしいんですけどね、全然ビビっちゃってやってくれないんですよ(笑)。頼むな、石川!


取材を終えて

まめしばさん、石川さん、タナベさんという謎のトライアングラーが生み出したマナー啓蒙動画。朝イチの台確保で走ったりしてしまう人に向けてつくられています。文字にするとつまらなくなるので詳細は割愛しますが、妙にドラマチックな展開とおバカ系脱力感とオチがいい感じに合わさっています。これ以外にも笑える動画がありますので、気になる方はアカウントをdigってみてください。本文では書きませんでしたが、「アイドル店員に負けたくない」という感じがゴリゴリ出ていて、僕はそういうの好きだなと思いました。

以下Web版のおまけ

動画1)石川さんのTikTok

動画2)頭文字Tの前哨戦

動画3)スクールウォーズパロ

聞き手・PiDEA編集部コガワ

 

Twitterでは言えない話, ZENT多治見店