第49回 Twitter上にいるプチ有名人たちに聞く
雑誌や動画などの媒体に所属していないただのアルバイトスタッフに、数千人のフォロワーがつく時代になってきた。Twitter上でわざわざ本人が語らなそうなことを、第三者であるPiDEAが根掘り葉ほりする。
PiDEA編集部(以下略編) :キング観光炎上軍、3号連続インタビュー第3弾! 今回は炎上経験多数、ちょたまさんの登場です。まずはちょたまさんがどういう人なのか説明お願いします。
ちょたまくん(以下略ちょ):元は日本全国を旅打ちして回る個人で活動するYouTuberでした。差玉が万発いったら次の県に移動するみたいな。フォロワーさんにおすすめのホールを紹介してもらったり、寝泊まりさせてもらったり。
編:いろいろと炎上発言などもありましたよね
ちょ:女性絡みの発言で燃えましたね。あれはさすがに本気ではなくアンチに対してふざけて言ったつもりだったのですけども。
ジェームス柳橋:あれは彼のことを庇うと、僕に対してのツイートで怒って、彼がツイートする前に僕に見せたので、ちゃんと許諾を取って返信しているため、彼は悪くないんです。
編:おっと、今回もジェームスさんが同席されています。
ジェ:この子は勝手にしゃべらせると何言うか分からんからね。
編:そんな方がなぜ今キング観光さんの社員に?
ちょ:福岡からスタートした旅打ちがどんどん東に移動してきた頃、知り合いが「名古屋に行くなら絶対ジェームス柳橋に会え」というんですよ。調べてみたらどうやらキング観光のお偉いさんっぽい。たまたまジェームスさんのスペースが開かれていたので、あいさつをしたら「今若宮にいるから遊びにおいでよ」と。次の日会いに行ったら、しまんくすさんと2人に囲まれて「君はナニモノなの?」といろいろ聞かれて怖かった記憶があります。
ジェ:実はちょたまくんのお父さんがパチンコ業界でちょっと有名な方で僕とも面識があったんですよ。だから一応素性が知れているということで会ってみたんです。SNS関係は、しまんくすと一緒にいろんな人に会うというのをやっていたんですよ。
編:いやしかし、キング観光の幹部にすぐ会えるっていうのは強運ですね。
ちょ:チャンスでしかないと思って行きました。そうしたら「今日泊まる家どうするの?」と聞かれて、快活クラブに泊まると伝えると、ジェームスさんが「とりあえず俺ん家来い」と言ってくださって。それから1カ月くらいジェームスさんの家で過ごしていました。
編:副社長といきなり同棲ですか(笑)。ありえん。YouTuberからサラリーマンへの転身は何か心境の変化があったからですか。
ちょ:その生活の時も、まだ愛知で動画撮ろうと思っていたんです。ジェームスさんの家で過ごしていた時に、動画編集のお手伝いみたいなことをしていて、それでいろんな演者さんを目の当たりにした時に、格の違いを知りました。そこで表舞台での自分の限界を感じ、培ったスキルを生かして裏方になろうと。
ジェ:最初は、彼としては僕はただの止まり木だったと思うんだけども、僕の「がたつべチャンネル」もあったので、一緒につくっていこうと
編:ジェームスさんはどこに可能性を見出したんですか。
ジェ:まぁ、まずどこの馬の骨とも分からない人がYouTubeをやっても登録者1万人とか集められないですよね。プチだけどバズらせたことがあるのはきっと何かの才能があるからで、キング観光のリソースを使っていい動画ができるんじゃないかと。SNS広告メディア担当として採用です。
編:ちなみに同棲期間はどんな生活だったんですか。
ちょ:今でもですけども、アフター5は遊びに連れていってもらえますし、家では一緒に映画とかを見て過ごすていました。
編:うわー、何その関係。微笑ましすぎ(笑)。
ジェ:最初はなんだか小綺麗な浮浪者という感じでしたけど、家ではきれい好きなので、その点は良かったです。
編:たしかに、燃えていた時と風貌が変わりましたね。
ちょ:DQNのフリをしていました。どれだけ自分を見すぼらしく見せられるか。狙ってやった炎上もないことはないです。今は真面目になりましたので、Twitterは死にましたね。
編:死んだというと。
ちょ:Twitterでつぶやく時の視点って、フォロワーさんからのイエスを取れればいいんです。個人の時は「あのホールはクソだ」みたいに一緒の敵を叩けばコスパよくイエスをもらえていましたけど、どうしても尖ったキャラになりますよね。今は会社に所属する社員なので、そういうことは言いませんから、以前のフォロワーは離れていってしまうんですよね。
編:上昇志向の高いキング観光の社員の方々を差し置いて、副社長の一番近くにい続けるってのは、社内でも苦々しく思われることもあったのでは。
ちょ:正直「あいつ何?」ってめちゃめちゃ嫌われていたと思います。でも、ジェームスさんの計らいで、3カ月くらいホールスタッフとして働く期間がありました。
ジェ:店長たちって現場の経験がない人間が調子に乗っていると良い気しないからね。でも、最近は彼がディレクションする動画を見た店長が「面白かった」と言ってくれるようになったりして、風向きがかなり変わってきたかな。
編:ちょたまさんが会社に求められていることってなんですか。
ちょ:一番は動画メディアです。
編:炎上するなとかは?
ジェ:炎上してもいいけど、目的があれば。
ちょ:炎上も重ねると上手くなるんですよね。ちゃんとインプ稼ぎたい時にこれを用意しておこうみたいな。今はちょたまとして使えるものすべてをキング観光のために使いたいというくらい気持ちは変わってきています。3年で銀の盾をもらえるくらいにはしたいですね。
取材を終えて
ジェームスさんとちょたまさん。経営者と社員という大前提はあるけども、時には親子のようでいて、時には友だちみたいな感じなんですよ。この世代を超えた男の友情みたいな話を聞いて、ニヤニヤさせられるの本当に悔しいです。いろいろと炎上経験もあるちょたまさんからは名言いただきましたね。「炎上も重ねると上手くなる」。これは踏み込んだことのある人の発言ですよね。腰が引けちゃっている僕には一生できなそうです。