出玉試験を潜りぬけたゴチ装置⁉︎、黄門ちゃまライトミドルの正統後継機が登場！

【月曜】大手法人機械対策課SH@CKの新台講座＃255

---

今週の紹介機種は「P黄門ちゃま神盛2」
2022年7月31日週導入開始予定
メーカー：アムテックス
全国5,000台予定

---

2018年の規則改正より4年が経過した。パチンコ・パチスロにおいて厳守すべき内容の1つとして、一回当たりの出玉量を2/3へ規制され、パチンコは2,400個が1,500個へ、パチスロは450枚が300枚へと制限された。その状況下でパチンコは2種抽選による即当りを利用したSET当選を利用して1回の出玉を3,000個や2,000個など1,500個を超えた当選に見せる仕様が増えてきている。「P黄門ちゃま神盛2」はシリーズ機のような大量出玉を継承した仕様で、希少な仕様で性能を保っている。シリーズ機同様に常に市場に設置され続ける実績に期待したい。

スペック

---

《基本スペック》

通常確率	約1/199.8
RUSH仕様	V確ロングST
RUSH突入率	約58％
RUSH時確率	約1/97.5
RUSH継続率	約72％
RUSH突入時期待値	約4,128個
RUSH時MAX出玉	10R1,500個+ゴチ装置560個
遊タイム	非搭載
時速獲得	約14,000個
時速獲得出玉	約27,000

《大当り振分・特図1》

ラウンド数	出玉（払出）	移行状態	振分
10R	約1,500個+ゴチ装置560個	RUSH120回へ	1％
4R	約600個	RUSH120回へ	49％
4R	約600個	時短30回へ	50％

《大当り振分・特図2》

ラウンド数	出玉（払出）	移行状態	振分
10R	約1,500個+ゴチ装置560個	RUSH120回へ	70％
4R	約600個	RUSH120回へ	30％

シリーズ同様にV確ロングSTとなっており、通常当選後も30回の時短が付与され、引き戻し確率は約14%となっている。他のライトミドル機とは異なりRUSH継続率が80%を下回り、継続率は高くはない仕様だ。しかし、MAX出玉の量と比率が優れた点となっている。本機は最大ラウンド数の振り分けが70%にもおよぶ。P機最大出玉の1,500個に加え、MAXラウンド消化中には「ゴチ装置」が必ず付与されるのだ。そのため、払出個数は2,000個を超え、獲得は約1,900個にも達する仕様となのだ。ゴチ装置は従来のフロックを使用したものとは異なり、10R消化後に電役入賞後に14個払出の二つのチューリップが各2個ずつ入賞を10回繰り返す仕様となっている。過剰な出玉速度を有した機種が多い中で、シリーズを踏襲したロングSTとなっており、継続率が現市場では高い部類ではないだけにRUSHを楽しめる仕様になっているのだ。

演出

---

通常・RUSH中共にシリーズを踏襲した仕様で、演出は新シリーズとして一新されている。シリーズ機同様に、画面を覆う多段階のギミックも搭載されている。楽曲面では新曲が追加され、20を超える楽曲を収録。そして、本機1番のウリでもあるゴチ装置作動はラウンドの延長線上で展開されるので、大当りラウンド中の演出として消化が可能となっているのだ。

---

本機の訴求ポイントは「コンテンツ&スペック」となるだろう。コンテンツ訴求では、常にシリーズ機がホールに設置され続けいたが、設置期限のため長い間不在の状況であった。P機のシリーズがハイミドルで低実績であったことも考慮して、ライトミドルシリーズ機の正統後継機としてリリースされた旨を訴求するのが効果的となるだろう。そして、スペック訴求でのポイントとしては「RUSH中MAXラウンド比率70%・MAXラウンド2,000個OVER」のRUSH中のMAXラウンドに集中した訴求が効果的となるだろう。ライトミドル帯かつ通常当選後には時短も付与され、RUSHの強力な性能と打ちやすさも兼ねそろえた仕様となっている。

---

ゴチ装置は冒頭でも触れた通りに、大量出玉を現市場機の従来の方法とは異なる方法で可能としている。この方法の1発目は、現在TOP稼働かつ非情な販売方法で業界を震撼させている「Re:ゼロ鬼」となり、本機は2機種目となっている。詳細としては従来の大出玉は2回以上の大当りを即連させることで1回の出玉として大出玉に見せているだけの仕様だが、「Re:ゼロ鬼」は1,500個の大当り後に羽根物機構によるV入賞で特図抽選を介せずにシームレスで1,500個をプラスで放出仕様なのだ。本機も同様仕様で、従来の機種仕様とは根本的に異なっている。ただし、規則改正の要ともなる依存症対策・高射幸性に対しての規制として試験出率制限と出玉2/3の二つが大きな規制だっただけに、逸脱した仕様である。噂によれば、この特図抽選を介せずに1,500個以上の出玉を放出することは規制されるらしく、唯一無二の仕様となる可能性もあるようだ。本機にはシリーズ機以上の高実績に期待したい。