リミッターの搭載は規制緩和への布石!? 遊技機規則の解釈基準改正を読む

2022.04.13 / 組合・行政

警察庁生活安全局保安課は、先月30日、遊技機規則の技術上の規格解釈基準を改正し、即日施行することを通知した。

今回の改正において、重要な変更点は2点。

1つは、技術上の規格で定める「遊技の公正を害...

警察庁生活安全局保安課は、先月30日、遊技機規則の技術上の規格解釈基準を改正し、即日施行することを通知した。

今回の改正において、重要な変更点は2点。

1つは、技術上の規格で定める「遊技の公正を害する調整を行うことができないこと」という解釈に、「遊技中に遊技を停止することを可能とする性能であって、あらかじめ定められた遊技を停止させる条件に達する前に、その条件に達するまでの定量的な変化を遊技者の遊技の公正を害さないように報知する措置が講じられているものは、本規定に抵触しない。」という記述が追記された。

この解釈について巷では「リミッター機能」、「コンプリート機能」と言われているが、簡潔に言えば、1日の出玉が上限に達するとその日は遊技ができなくなるという機能だ。

ネット上ではこの改正について、「より厳しい規制が掛かった」という声が多く聞こえるが実際のところはそうではない。

開発関係者に聞いたところ、回胴式遊技機でいえばこの「出玉上限」はMY19000枚となっており、ぱちんこ遊技機(スマートパチンコ)においては、10万発程度を想定していると言う。

これは、政府のギャンブル等依存症対策の流れを汲み、高射幸性遊技機が全国のパチンコ店から撤去を余儀なくされた際の基準-「高射幸性遊技機とは、パチンコ10万発、パチスロ2万枚以上の出玉実績がある遊技機」というラインを元に設定されている可能性が高く、社会的な批判を鑑み、遊技機が絶対に超えてはならない出玉の上限値を設定したうえで、「有利区間ゲーム数の撤廃や差枚2400枚」、「ぱちんこ遊技機における確率分母の引き上げ」などの緩和に向けた交渉を進めるものと考えられる。

もうひとつの改正内容は、ぱちんこ遊技機のb時短(遊タイム)の作動契機についてであり、従来の「1/MLの2.5倍以上3.0倍以下の回数に限る」という部分が「1/MLの1.5倍以上3.0倍以下の回数に限る」に変更され、「遊タイム」が発動する回数を浅く設計することができるようになった。

この改正によって、遊タイムの最短での発動回転数が、大当り確率1/319の場合は798回転から479回転に、1/239の場合は598回転から359回転に、1/99の場合は248回転から149回転に短縮でき、遊技客にとっての遊技の幅が広がることが期待されている。

今回の技術上の規格解釈基準の改正を総じて評するならば、遊技機の射幸性が高いと批判される可能性がある確率上イレギュラーな出玉リスクを排したうえで、それ以下の出玉範囲内での規制緩和や遊技性の充実を狙ったものであり、パチンコ業界や一般ファンにとっても、おおむね歓迎されるべき内容であると思われる。

また一部では、将来的に出玉リミットの上限値を引き下げられるのではないかとの憂慮もささやかれているが、これもまた現時点では取り越し苦労であろうと言えるだろう。

 

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