新規則機への入替はひと段落
今回より本企画の新たな担当になりましたケーエス販売の福原です。2001年に某遊技機メーカーに入社してキャリアをスタート。パチスロ系の販社を経て、ケーエス販売に入社。今年で業界歴は20年になります。読者の皆さまに少しでも有益な中古機市場の情報をお届けできるようにしていきますので、今後とも本企画をよろしくお願いいたします。
さっそくですが、11月の市場動向から振り返っていきたいと思います。ここ1〜2カ月の中古機市場は売買が停滞している状況です。特にパチスロが停滞しており買い控えが続いています。1月末の旧規則機撤去に向けての入替準備はひと段落されているようで、多くのホールさまはすでに2月〜3月の機種構成を見据えています。そんな状況もあり、12月も中古機市場の停滞は続きそうな情勢です。
11月も新台はパチンコが好調、パチスロは不調という図式は変わらずでした。パチンコは「ゴッドイーター究極一閃」や「バキ319ver」「沖海5桜199ver」が順調な滑り出しをみせています。10月に導入された機種でも「バカボン」「うまい棒」などは今でも安定していますし、「ゴッドイーター」は今後中古機でも高値取引になりそうだと予想しています。年末に向けて「北斗9」や「エヴァ」など注目機種が導入されますし、パチンコが稼働を支えていく形になるでしょう。
一方のパチスロは、いまだヒット機種が現れず、パチンコへのシフトやベニヤで対応していくというホールさまも多いようです。多くのホールさまが一番気にされているのがおよそ6万台と言われている12月導入の「マイジャグラー5」稼働だと思います。残存している旧規則機ジャグラーの後釜として活躍してくれるのか。中古機相場もその結果次第で大きく動きそうです。このほかにも「モンスター ハンター:ワールドTM 黄金狩猟」や「牙狼―黄金騎士―」「沖ドキ!DUO」なども気になるところですが、長期稼働を期待するのは難しいかなと感じています。
中古機ではパチスロも売買は停滞していると言いましたが、唯一活発だったのが「チバリヨ-30」です。100万円を超える高額物件ですが、売買は頻繁に行われています。それ以外を見てみると、「バジ絆2」が40万円に届かないくらいの金額で、一定の需要があったかなという程度でした。今後の新台では来年1月導入の「ハナハナホウオウ−天翔−」は期待感が大きく約7000台は完売したとのこと。30φは地域差がありますが、思い切って30φコーナーを作ってみるのもアリかもしれません。
1月末の入替は多くのホールさまが目処をつけられているとお伝えしましたが、目下ホールさまが気にされているのは「スマートパチンコ」や「スマートパチスロ」の動向。規制緩和が入った性能になるのか、スペック面を気にされる一方で、機械導入に対して、設備投資にどのくらいの費用がかかるのかを心配されている声も多いようです。また、3年後には新紙幣が世の中に登場しますが、これにより台間サンドも変更を余儀なくされるかと思いますので、すでに一部ホールさまは設備面でのコストを視野に入れており、今後も厳しい営業をせざるを得ないのかもしれません。少しでもホールさまのコスト負担が減るような形でスマートパチンコ・スマートパチスロが導入できるようになってもらいたいものです。
通常ですと、お手頃な価格の物件をピックアップしているところですが、今回は趣向を変えて11月に導入されたばかりの新台をピックアップいたします。本機はトレンドを押さえた出玉スピード特化型のハイミドル機。中古機相場は高いですが、値段に見合うだけの稼働が期待できそうだと予想しています。
大当り確率(右打ち中) |
約1/319.9(約1/3.2) |
賞球数 |
1 & 7 & 15 |
ラウンド & カウント |
2 or 3 or 9 or 10R & 10カウント |
バトルMODE突入率 |
約51.2% |
時短(継続率) |
3回(約85%※残保留2個を含む) |
出玉 |
300 〜 1360個 |
パチスロは今年の5月に導入された「鬼浜」の6号機をチョイスしたいと思います。中古機価格も一定ラインをキープし続けており、稼働もそうですが、粗利を期待できる機種だと思っています。スペック違いの新台もまもなく登場予定ですので、注目度も再び高くなる点も見逃せないポイントです。
AT確率 |
約1/301.0(設定1)〜 約1/230.9(設定6) |
タイプ |
AT |
50枚ベース |
約40回転 |
天井 |
最大768G+α |
AT純増 |
1Gあたり純増約2.8枚 |
出玉率 |
97.6%(設定1)〜108.2%(設定6) |
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