第39回 ツイッター上にいるプチ有名人たちに聞く
雑誌や動画などの媒体に所属していないただのアルバイトスタッフに、数千人のフォロワーがつく時代になってきた。ツイッター上でわざわざ本人が語らなそうなことを、第三者であるPiDEAが根掘り葉ほりする。
PiDEA編集部(以下略編) :若いアイドル店員とは違って、いい歳をしたおじさん二人がダンスをするという、どこに需要があるのか分からないのにフォロワー8000人まで育ってしまった、片町DSG大将軍のお二人に今回はお話をお聞きします。
主に2人の動画を流したりしていますが、お二人はどういう関係性なんですか。
キャプテンさん(以下略キ):役職上では僕が上司でジーゲさんが部下という関係性ですね。
編:キャプテンさんの方がお若く見えますね。
キ:そうですね。僕が35歳で、ジーゲさんが40歳です。Twitter上ではカップル説が流れているんですけど、それは否定させていただきます。二人ともちゃんと家庭を持っていますので。
編:それお聞きしようと思っていたんですよ。失礼な話、結婚していたらできない振り切り方だなと思っていたので。結婚なさっていたんですね。ご家族にTwitterでの活動は報告していますか?
キ:ジーゲさんは奥さんから「キモいね」って言われているみたいです。僕はしていないですね。見せちゃうと自分的に思い通りにならなかったりするので(笑)。嫁さんには見られたくないですね。日和っちゃいます。
編:そういう壁はありますよね(笑)。さて、2020年10月からスタートしたアカウントですが、どういう流れでTwitter運用がスタートしたのでしょうか。
キ:DSGグループ全体でTwitterのアカウントを運用し始めたのが大体その頃で、まず各店舗の店長がアカウントをもって、その後に店舗アカウントが店ごとにバラバラだったので、それを統一したんです。各店でスタート時期は少し違うのですけどね。
編:やり方は会社、あるいは店長から何かオーダーがあるんですか。
キ:基本は店長の意向に沿っていますが、割と自由にやらせていただいていますね。自分たちも元々SNSで顔出しとかもしていたので、動画や画像を出すことに対してはなんの抵抗もありませんでした。どうせやるなら面白い感じの方がいいかなくらいです。
編:ダンス動画面白いですが、なんであの形になったんですか。
キ:店長のアカウントが先に立ち上がっていたので、そっちで僕たち2人が一回TikTokで出たことがあったんですね。その反応が思いのほか良くて、この路線でやってみようとなったんです。可愛い女性店員がアカウントを運用しているのがほとんどだったので、そこに対する対抗意識は少しだけありましたね(笑)。
編:お2人のどちらが企画や動画編集をするんですか。
キ:基本は僕がしています。内容によってはジーゲさんがやるものもありますね。どっちかが目立ちたいとかはないですけど、僕よりもジーゲさんの方が人気あるなと感じています。
編:ジーゲさんのお腹、つい目がいっちゃうんですよね。
キ:見た目の破壊力っていうか、おでぶちゃんが踊ると面白いんでしょうね。最初の方はダンス自体したことなかったですし、ぎこちない感じはあったけど、数をこなすうちに振り付けを覚えるのも早くなったり、動くレパートリーも無駄に増えました(笑)。
編:SNSの取り組みを評価され、社内で表彰されたようですが、会社としてどの辺を評価されたのでしょうか。
キ:グループ全店のSNSの取り組みを見たところで、うちのアカウントの方を本社で評価していただいた形ですね。DSGの地名度アップに対して貢献されたと。
編:社長からはなんと?
キ:「もっと頑張れよ」とありがたいお言葉をいただきました。
編:具体的にどの辺が評価されたのでしょうか。
キ:会社からの目標設定は特にされてはいません。ただ「DSG」という名前の知名度をあげるという意味では名前を知ってもらえるようなアプローチはできていると思うので、勝手にやっていたことですが、その辺を評価していただいたのかもしれません。
編:ちょっと突っ込んでお聞きしますが、賞といえばね、子供じゃないですし、それなりのものをいただけたんでしょうか!?
キ:めっちゃ答えにくいところ聞いてきますやん! それはご想像にお任せします。賞をもらいたいために頑張っていたわけじゃなくて、まずお店のことが1番です。もちろん賞自体はモチベーションアップになっています。
編:下衆な質問で本当にすみません。ただ、SNSを評価する企業体制を知りたかったのです。
キ:僕たち2人の取り組みを評価してもらうために店長が本社に掛け合っていただいたことで現実になったと後からお聞きしました。
編:ツイッター運用されていて楽しそうですよね。
キ:反応が良ければやってよかったと思いますし、動画撮ってる時は楽しい感じでとってるよね。
ジーゲさん(以下略ジ):はい、楽しくなってきましたね。
キ:言わされてる感じやめて。
編:ちなみに異動になったらどうなるんですか。
キ:これに関しては分からないです。店舗アカウントなので。
ジ:2人組を見たい人いますからね(一緒に)。やるしかないっすよ。ね?
キ:おい(笑)。特別扱いされすぎてもどうなんかなと思いますし、僕たちじゃ何も決められません。
取材を終えて
出勤時間が被ったときはTwitterの話は結構するそうですが、「ただそんなにプライベートまで仲良くないもんね」「はい」というやりともありましたのでカップルではないです。想像している方々残念でした。ただ、仲が悪いわけでもないので、第三者の僕から見る感じ、風通しの良い上司と部下という関係性に見えました。めちゃくちゃ会社へのロイヤリティー高いです。会社やお店にとって重要なポジションですね。