大手法人機械対策課SH@CKの新台講座「S北斗天昇」

2019.10.21 / 連載

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【月曜】大手法人機械対策課SH@CKの新台講座

今週は11月4日導入開始予定「S北斗の拳 天昇」(タイヨーエレック)全国50,000台

意外な事にキラーコンテンツでもパチンコとパチスロの両方で多くの支持を得ているコンテンツは限られており、長期に渡り貢献し続けているものともなるとさらに限られてくる。一昔前ならば『エヴァシリーズ』などが挙げられたかもしれないが、リリース機種数こそ多いものの、短命な実績が続いているのが現状である。そんな中で『北斗シリーズ』は両分野で安定した実績のある唯一のコンテンツと言えるのだろう。

今現在、パチスロは「強敵」「転生」が期限切れ撤去され市場に残ってはいないが、シリーズ機種が一定数で長期的に設置されているコンテンツだ。パチンコは言うまでもなく、現市場NO.1「北斗無双」に加えて、絶賛稼働中となる「北斗8」がシェア拡大中。不在状態が続いていたパチスロ北斗シリーズに堂々登場する本機には長期支持を得る事に期待したい!

スペック


そんな本機はAT純増6.3枚となっており、基本情報は以下となっている。

《基本スペック》

設定 激闘BONUS(CZ型AT)確率 RUSH確率 出率
1/398.8 約1/1100 97.9%
1/339.2 - 99.0%
1/373.1 - 100.1%
1/333.5 - 105.4%
1/352.7 - 110.1%
1/324.4 - 114.0%

《通常・AT仕様》

50枚ベース 約50G
激闘B初当りCZ当選契機 ゲーム数(50%)・ポイント(40%)・レア役(10%)
CZ(契機・期待度) 世紀末ZONE(ポイント・40%)・断末魔ZONE(ゲーム数・35%)
天井 700G+α(激闘B)
AT純増 6.3枚
AT仕様 押し順(色目押しナシ)
激闘B仕様 バトル3戦勝利でRUSH突入
各バトル前にベルナビ発生
獲得したアイコンで撃破率変化
激闘B継続抽選 ①バトル突入時、②消化中成立役(液晶表記された2つの確率どちらかに当選で継続)
RUSH仕様 バトル継続率85%(北斗揃い時93%)
ラウンドパート(7G)×ストック数+バトルパート(7G)
RUSH継続仕様 ラウンドパートでバトルの期待値を向上
バトルパート中にラウンドストック1個以上獲得で継続
RUSH突入時期待枚数 約1,000枚(設定①)
RUSH間インターバル ナシ

通常時のフローは「Re:ゼロ」に近い仕様で、初当りまでにCZ型ATの突破期待度を向上させるゲームフローだ。
CZも『白鯨攻略戦』のように3戦突破でRUSH突入と同様のフローではあるが、「Re:ゼロ」は各ラウンド開始時の継続抽選がメインとなっているのに対し、本機は消化中の成立役でも抽選を行う仕様となっている。

そしてRUSHの継続システムも通常時と似たフローで、ラウンドパートにてバトルの期待値を向上させ、バトルパート消化中にラウンドストックが1つでも獲得出来れば次セットへ突入する仕様となっている。ラウンドパートの消化ゲーム数がバトルパートの期待値に大きく影響する事からラウンドストックすればするほど、次のラウンドストックを加速させる仕様となっており、シリーズ機の「転生」のように継続率を積み重ねる仕様だ!
通常時にCZ突破率を積み上げる仕様の弱点である〝早い当り〟でも本機では100G以内の当選は初戦バトル突破が確定する仕様となっているのだ!

演出


題材となるのは原作「1部」「2部」の両方で、世紀末と修羅それぞれのRUSH演出をユーザー任意で選択する事が可能。そして、本機の特徴であるバトルスペックを生かす〝期待度の可視化〟がゲーム性にリンクした演出となっている!

筐体はZEEGの『WIZARD筐体』と「Sまどマギ叛逆」と同じもので、リアプロジェクションマッピングとBAZOOKA BOOSTにより非常にクオリティの高い演出となっている。

ポイント


本機「S北斗の拳 天昇」の訴求ポイントは『コンテンツ&スペック』となり、コンテンツ面では業界屈指のキラーコンテンツなだけにアイキャッチ程度でも十分だろう。

スペック訴求は本機一番の特徴となる『目押し要らず&インターバル無しの押し順ストレートAT6.3枚』となるだろう!そしてゲームフローが「Re:ゼロ」に近く〝作業感〟から敬遠される可能性があるが、『100G以内の当選で初戦撃破獲得』『最大天井到達率8%』などの「Re:ゼロ」より早いゲーム数での当選が多い可能性を訴求する事で遊技促進に繋がるだろう!

基本情報から分かる通り、偶数と奇数で特徴が異なり『荒波の奇数』『安定の偶数』となっている点で動向に注意しながら使い分けが必要だろう!そして、設定⑥機械割114%が実現されれば6号機最高峰となる点にも注視していきたい!

本機を含め年末にかけて販売される機種は、20万台にもおよぶ旧基準機&みなし機の大規模撤去に代わりシェア補填するための役割が大きい。特に本機は現市場を牽引している「バジリスク絆」「モンハン月下雷鳴」「ハーデス」など多台数設置機種の受け皿としての役割が期待されている。だがその反面6号機では異例な「短期間での超台数リリース市場投下」となるので在り方・運用は2021年問題に向けて重要ポイントとなるだろう。

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