大手法人機械対策課SH@CKの新台講座「P大工の源さん」

2019.11.18 / 連載

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【月曜】大手法人機械対策課SH@CKの新台講座

今週は12月2日導入開始予定「PA元祖大工の源さん」(三洋)全国15,000台

本業界のオリジナルキャラクターとして最も代表的なのは、間違いなく三洋の「マリンちゃん」だろう。パチスロなら「ドンちゃん」などが挙げられる。
そもそも、本業界がタイアップ中心になる以前はオリジナルコンテンツがほとんどであった。その中でも今でもリリースされているシリーズは限られており、過去に一世風靡したキャラはプレミアムキャラやマスコットキャラに位置づけられているような感じだ。

そんなオリジナルが中心だった時代、私の記憶が正しければ〝初のコンテンツタイアップ機〟であったのが「大工の源さんシリーズ」だ!
今ではパチンコオリジナルキャラクターとしての認知度が圧倒的に高いように感じるが、パチンコ化以前にベルトアクションゲームとしてリリースされている。私も朧気ながら幼い頃にプラモデル屋の脇に合ったゲームコーナーで遊技した記憶がある(笑)。
そんな時代先取りをした「大工の源さん」デビューは衝撃的なものである上、「確変2回ループ」という驚異の性能から多くのユーザーが虜となり未だに語り継がれている機種だ!そんな「大工の源さん」シリーズかつ【元祖】の名を冠した本機には再び旋風を巻き起こす事を期待したい!

スペック


そんな本機のスペックは約1/89.9の2回ループ確変タイプとなっている。基本スペックを確認してみよう。

《基本スペック》
通常時大当り確率 約1/89.8
確変時大当り確率 約1/40.0
確変仕様 2回ループ
大当り出玉(払出) ALL400個
通常当り後時短回数 25回
加減算定値ベース B24

 

《大当り振分》
特図1 ラウンド数 出玉(払出) 状態 時短回数 振分
4R 400個 確変・特図2へ 次回まで 約33.33%
4R 400個 通常 25回 約66.66%
特図2 ラウンド数 出玉(払出) 状態 時短回数 振分
4R 400個 確変・特図2へ 次回まで 約33.33%
4R 400個 確変・特図1へ 次回まで 約66.66%

本機の特徴となる「2回ループ」は、上記のように確変突入時に特図2抽選へ移行するため次回の当選がは100%確変となり、2回目以降は特図1・2どちらの振分を取れるかで2回ループと上乗せ(継続)を実現しているのだ!特図1・2どちらも約33.33%が特図2へ移行する振分となっているので、2回ループ状態への復帰(継続)が出玉のトリガーとなっている。

確変突入時には特図2の消化と同時に特図1残保留を〝相殺〟する事でヘソ落ちが発生しない新システムを採用。ちなみに同時期リリース「P13日の金曜日(西陣)」も同システムとなっており、本システムの特許は西陣が有しているとか……。

演出


モード選択がユーザー任意で可能。通常時は「大工or初代or寿司」から選択でき、確変中は「大工or初代」から選択可能となる。「初代モード」は本機のスペックコンセプトに合わせ、初代の打感が再現されていて初代ファンには嬉しい仕様となっている。

ポイント


本機「P元祖大工の源さん」の訴求ポイントは『コンテンツ&スペック』となるだろう!

コンテンツといっても「源さん」単体での訴求というよりは、業界コンテンツとして認識された理由である「2回ループ」のスペックを合わせた訴求が効果的となるだろう!「P花満開」や1種2種のVストックの概念から「2回ループ」というスペック自体の理解は問題ないかと思う。だが、ループ突入が3分の1と低めになっていて、その点は突入時の恩恵を訴求する事で遊技意欲を湧かせる事に繋がるだろう!

先週の特別記事でも記した通り、〝新たなシステム〟のニーズが上がる事は業界にとって良い事であり、初リリース機には良い結果を期待したい!
来夏頃には、メーカー団体が警察庁へ陳情している「新たな解釈運用基準」による〝新システム〟がリリースされる可能性がある。その事も考慮して、今の内から新システムをユーザーに理解してもらう風土を構築する事も必要だろう!

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