「SツインエンジェルPARTY」のスペックは「育成分野」として必要な存在かもしれない

2021.09.21 / 連載

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【月曜】大手法人機械対策課SH@CKの新台講座
#209


今週の紹介機種は「SツインエンジェルPARTY」
10月3日導入開始予定
メーカー:サミー
目標5,000台予定


6号機のリアルボーナス搭載機の開発が滞っている状況が続き、市場にはAT機ばかりが溢れ返っている。希少なリアルボーナス搭載機の開発はサミーが一歩先に行っている状況となり、サミーの6号機1機種となる「Sチェインクロニクル」からリアルボーナス搭載機を追求し、「S蒼天」「S PSO2」「S頭文字D」「Sガメラ」「Sコードギアス」と機種を重ねる毎に結果も出る傾向になっている。

そして、「ツインエンジェル」も15周年という節目にさしかかり、今作はシリーズお馴染みの遊び易いリアルボーナス搭載スペックとなった。希少なカテゴリーとなる機種として大いに期待したい!

 


スペック


そんな本機はシリーズ同様にA+AT機となっている。それでは基本情報を確認しよう。 

《基本スペック》
設定 BB確率 MB確率 ボーナス合算 CZAT確率 RUSH確率 出率
設定1 1/318.1 1/537.2 1/199.8 1/192.6 1/496.1 97.9%
設定2 1/303.4 1/528.5 1/192.8 1/193.4 1/444.1 99.8%
設定3 1/290.0 1/520.1 1/186.2 1/179.0 1/437.9 101.4%
設定4 1/277.7 1/512.0 1/180.0 1/179.8 1/364.3 106.1%
設定5 1/266.4 1/504.1 1/174.3 1/162.8 1/361.1 108.1%
設定6 1/256.0 1/496.5 1/168.9 1/167.1 1/306.0 111.2%

 

《通常・AT仕様》
50枚ベース 約35.6G
AT仕様 押し順・約2.0枚/G(ボーナス込み2.3枚)・多段階AT
ボーナス獲得枚数 HBB約150枚・3種同色BB約100枚・RB50枚
CZ仕様 0(ゼロ)ボーナス(3連チェリー)入賞・AT期待度約37%
CZAT抽選 0ボーナス突破・RB中抽選・BB中当選(ゲーム数獲得)
CZATゲーム数 BB中の獲得ゲーム数:平均32G・CZorRB経由:30Gor100G
RUSH抽選 HBB成立・CZAT中にボーナス(0ボ含む)成立・CZAT100G消化
RUSH仕様 枚数管理(MINI50枚)×SET LOOP・枚数消化中に継続抽選
上位RUSH抽選 RUSH SET9SET到達後50G ED中にボーナス(0ボ含む)成立
上位RUSH仕様 LOOP約88%の差枚管理50枚+ジャッジバトル6G
天井仕様 通常時555G消化でRUSH※リセット後は333Gへ短縮

上記の基本スペックよりリアルボーナスの獲得枚数は抑え気味となっているが、0ボーナスを含めたボーナス確率は設定①でも約1/99と高確率仕様。遊びやすさ、かつ突破型フローの仕様となっている。

0ボーナスとはいっても、同社開発の「頭文字D」「コードギアス」とは異なり、通常時の当選=CZとなっており、シリーズ初の通常時からCZ経由でAT直行ルートが用意されている。

BBは100%ATに突入し、消化中に同社機「ディスクアップ」の様にCZATのゲーム数を獲得する仕様となっており、ゲーム数が多い程に純増に加え突破率が上昇する仕様となっている。

ATは多段階の構成となっており、一段階目は獲得ゲーム数内に0ボーナスを含むボーナス成立かCZAT100G獲得で二段階目へ昇格する。

二段目は差枚数管理のセットループとなり、同社機「To Heart」のようなヒロインとの好感度を差枚数消化中に上昇させ次セットの継続及び差枚数の枚数上乗せ抽選を行う仕様となっており、1人3SET×3人で50GのエンディングATへと移行する。

ED中にボーナスを成立させる事で三段階目のATへと昇格し、2段階目の上位互換となる高継続率の差枚セットLOOPのATとなっている。

 


演出


演出面はシリーズを踏襲したスペックとなるが、CZのフローは新シリーズ初となり、RUSHの仕様も含め突破型のゲーム性が強めとなっている。

RUSH演出はシリーズ初となるヒロインとのデートをラノベゲー形式で楽しむもので、シリーズでもヒロイン演出に寄った仕様となっている。もちろんシリーズならではのフリーズも搭載されており、モバイル連携サービスによるやり込み要素も充実となっている。

 

 

ポイント


本機「SツインエンジェルPARTY」の訴求ポイントは『コンテンツ&スペック』となる。

シリーズ機によく見られた淡白に進めるフローとは異なり、RUSH演出の様にヒロインとの関係性を掘り下げ、コンテンツゲーというよりはキャラゲーに近い仕様という点をファン層へ訴求することが効果的となるだろう。

そして、スペックの訴求については、『CZボーナスを含むボーナス合算設定①でも約1/99』という遊びやすさが代名詞となる。ここを強く訴求することが効果的となるだろう。さらに、『BB当選=AT当選』の仕様などはボーナスの獲得枚数の少なさによる悪印象などを払拭するためにも存分にアピールしていくべきだ。

パチスロ市場で形成されたニーズの多くがAT機に向いているとはいえ、6号機では供給過多が続いている。旧規則機に残っているユーザーの約9%はA+A(R)Tタイプであることからも、旧規則機撤去による既存ユーザーの業界離反を抑えるためには本機のような存在は必要だ。育成分野として遊技環境には十分に注意をして運用していくべきだ。

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