ピデアな男 川端誠也(マルハン新宿東宝ビル店マネージャー)

2019.08.09 / 連載

 

新宿のランドマークともなっている「ゴジラのお店」。マルハン新宿東宝ビル店で勤める川畑誠也マネージャーを取材した。
20歳でマルハンに入社し、社内の接客コンテストで優勝した経験を認められ2年半でマネージャーに昇進した人物である。1万人の頂点に立った人物が考える接客とは何か。マルハンのホープと言われる人物はパチンコ業界と自分の将来にどのようなビジョンを持っているのだろうか。

会社の成長を考えた時に、

自分が店長になりたいとは考えていないんです、正直。

PiDEA編集部(以下略編)川畑誠也さん、声の張りも見た目も爽やかでフレッシュ感がありますね。現在おいくつですか。
川畑誠也マネージャー(以下略川) いえいえ、現在25歳です。20歳でマルハンに入社し、24歳の時にマネージャーに昇進させていただきました。

編 どういった経緯でマルハンに入社されたんですか。
川 大阪出身で元々は税理士とか公認会計士を目指して専門学校に通っていたんです。その合間の息抜きとして遊んでいたのがマルハンで、専門学校卒業後に入社しました。

編 トントン拍子で出世されていますね。
川 年齢的には早いかもしれませんが、マネージャーになるまでの長さでいうとそこまで早くはないかと思います。

編 出世の決め手となったのは何だったのでしょうか。
川 きっかけとなったのが社内の接客コンテスト第一回大会(2017年)で準グランプリになったことです。優勝できなくて本当に悔しかったので翌年も参加し、18年の大会でグランプリを獲得しました。それでマネージャーに昇進し、今年の第三回大会では社内で初めてマネージャーとして参加して準グランプリとなり、殿堂入りしました。

編 殿堂入りというのは何ですか。
川 1万人がエントリーする接客コンテストで上位7位が入賞となるのですが、過去大会も含めて3回入賞すると殿堂入りとなります。全国の店舗でも僕を含めて3名しかいない名誉な賞です。

編 その胸についたワッペンは殿堂入りした方だけが与えられるものなんですか。
川 バッジと今着ているスーツをオーダーメイドで作成していただけました。普段スーツのサイズが合わないのですが、ピタッと合ってオーダーメイドはさすがだなと思いました。

編 殿堂入りした方の接客ってどんなことを考えてやられているんでしょうか。
川 マルハンの接客では、印象の5S(笑顔、熱意、誠実、迅速、洗練)を評価基準としていて、基本はお客さまの立場に立ってニーズに応えること。これが基本だと思います。重要なのは、そのニーズを上回ることだと思います。

 

 

編 例えばどのようなことで?
川 お客さまが休憩を取られて帰ってきた時に口周りを拭きたいだろうなと考えて、事前におしぼりを置いておくとかですね。集客とか営業面的に考えても、マルハンファンの創造が大切です。対抗店と差別化しなくてはいけないけど機械も設備も一緒じゃないですか。「マルハンのスタッフっていいよね」と言ってくれる方が1人でもいれば、また来てくださる動機になります。「人のマルハン」と言われる会社であってほしいし、そのための集客でもあるんじゃないかなと思います。

編 全国のパチンコ店のスタッフさんもいろいろ考えて接客されていると思うのですが、どうなれば成功なんでしょうか。
川 自己満足ではなく「あの人いいよね」と認めてくださることでしょうね。それがスタッフの士気を高めて競争になり、自分が成長して自分たちもウィンだし、お客さまもウィンとなります。

編 接客を頑張ることの意味を、25歳の若さでそこまで考えられているのはすごいと思います。配属された店舗ではなく、本社での仕事もあったりするんですか。
川 店にいる時の業務は基本的には他のマネージャーと同じですが、社内の接客レベルのボトムアップということで研修に呼んでいただくこともあります。今度も北海道と鹿児島で研修をするのですが、100人規模になります。「なんで殿堂入りできたか」「殿堂入りするとご褒美もある」といった熱意を伝えたりします。なので、正直言うとマネージャーらしい業務はしていないので、現場のみなさんには少し申し訳ないなと思うこともあります。

編 でもいずれは店長になるんですよね。
川 会社の成長を考えた時に、店長になりたいとは考えていないんです。正直、今パチンコ業界って低迷しています。マルハンという会社を支えていきたいと考えた時に、店長になりたい人は自分じゃなくてもたくさんいる。それなら自分に合っているし新規事業をやっていきたいなと。例えばホテル事業など、僕らの接客で高い評価を得てマルハンという会社の名前を広め、パチンコ業界の漠然とした悪いイメージを払拭していきたいと。それが自分にしかできない与えられた使命だと思っています。

 

続きは8/15発行のPiDEA Vol.156で

 

ピデアな男, マルハン, 川端誠也
4年以上

この若さで、素晴らしいです!

返信する 0