三木流「逆境のAタイプ活用マル秘データ」

2014.10.12 / 連載

【連載】三木貴鎬のパチスロ機械選定セミナー

[第19回]2009年のデータで考える5号機規制

皆さんこんにちは!!19回目の連載になりました。

前回はパチスロ5号機規制によって想定される事態と、その対応策について述べてきたわけですが、今回は規制後に機械のスペックが変わった場合、営業スタイルがどう変わるのか考えてみます。ちょっと気が早い気もしますが、早くから考えておくことも必要かなと・・・。

5号機になったばかりの頃はどうだったか

弊社は5号機当初からコンサル活動をしているわけですが、その5号機当初の資料を見てみるとうまくいっているお店の事例として、以下のような特徴が挙げられます。

機械配分でいうと「ジャグラー」系で37.5%、ノーマルAタイプ系で12.5%。ここを薄利で運用し固定島として入れ替え費用を削減となっています。そしてART系を25%、バラエティーで25%で計100%のなることが理想的と、当時の資料にはあります。

そしてART系が進歩し、稼働が上がってきた時の資料では、ART系を50%に引き上げここで高粗利を実現し、バラエティーを12.5%に下げると、資料にはあります。

簡単に言えば、ジャグラーや、Aタイプは薄利で50%で構成し、それ以外は高粗利のコーナーで構成しようねということでうまくいっているホールが多かったと言えます。もちろん時代が変わっていますから、一概に当時と同じことをしてもどうかと思いますが、参考にはなりそうです。

いずれにせよ、ジャグラーと、ノーマルAタイプの台数を引き上げることが大事だったことが資料にはあります。ただし、注意しなくてはいけないのが、当時は200台以上のスロ専や、パチスロが300台あるような併設店がほぼ無かったと記憶しています。

従って、こうした大型店に関しては、台数自体を減台しなくてはいけない事態になるかもしれません。すなわち、総体的に「ジャグラー」、Aタイプ比率を高めるという施策です。機械代について、当時は多くても年間1回転で十分とありますから、いずれにしろ年間の機械代は減る事にはなりそうです。この減った機械代を「ジャグラー」などに振り分ければ、稼働はむしろ良くなる可能性すら感じさせます。

 稼働状況のデータをみても、比較になるであろう2009年当時のスペックであれば、悲観するほどでもないですし、むしろ稼働はいまより良かったというデータです。悲観論が優勢なようですが、あえて楽観論でお話できる材料もあるということです。

次回もこの話の続きをしてみたいなと思います。

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三木貴鎬

1972年生まれ。中央大学商学部卒。神奈川県をはじめ、東京都や千葉県などのスロ専で勤務。グループの複数店舗を指揮する統括部長などを歴任し、 2007年に独立。経験を生かしてコンサルタントに転身。2010年に都内にモデル店舗としてスロ専をオープン。現在もパチスロを中心に精力的にセミナー や講演会を行う。

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